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こう言う奴が来るんだよ

ドックに俺は来ている。

電球の設置をしにだ。

久々に来るので埃が凄い事に・・・

まずは掃除からだな・・・

その前に屋敷からの入り口を塞いで・・・


うん、潜水艦一号、二号はもう駄目だろうな・・・

気密が心配だ、動かして無いからな・・・

でも残しておく。

理由は分かるだろ?


発電はゴーレム式のモーターで発電をする。

科学の明かりは、暖かい光だ。

魔法で作ったけど、化学とは・・・


百メートル級駆逐艦モドキは、海軍に渡したので無い。

このドックを知る者は今は俺だけだな・・・

掃除が終わり、電球等を配置するのに一か月かけた。

さあ戻るか・・・

うん、出口が無い・・・

ドックのゲートは有るけれど、動かしてないし、目立つとな・・・

今は魔法が、一般にも広がっているし、見つかるとな・・・

小さな入口を作った。


深夜に、ドックを後にする。

うん、見つからないようにだ。


帰りに、拠点の近くで人の遺体が落ちている。

うん、残骸だな、食われた後だよ、

近くにカルノタウルスが逃げて行くのが見える。

あいつら俺を見ると最近逃げるからな・・・


拠点のゴーレム兵が動いていて、

空島の空軍も動いている。


うん、敵意ある侵入者の様だ。


「誰だ、お前は!」


声が上空から聞こえる。

俺が聞きたいが・・・


「お前こそ誰だ、此処は国や領から立ち入りが禁止されているが?」


「知った事ではない。ここを探査に来た冒険者だ、あれは何だ?

お前は誰だ!」


うん、魔法が使える様になって、こんな勘違い野郎が稀に来るんだよ・・・


「お前は、俺の領地に無断侵入したのだよ、生きて帰れると思うなよ」


「知るか!

やられる前にやってやる!」


はい、敵意を感知したゴーレム軍団にふるボッコでした。


生き残りが一人いた様で、凄い逃げ足だったが、

ゴーレム飛行隊はマッハ二で飛ぶんだぞ?

うん、衝撃波で落ちたな・・・

あの高さでは生きては居ないだろう・・・

と、思ったら生きていた様だ・・・

冒険者ギルドに頼まれた薬草を卸に言った時に、

噂が広まっていた。

魔物の森には空に浮かぶ魔王城があり、魔女が管理していると・・・


うん、子孫のソフィアに抗議の書簡を出した。

次は領を破壊するぞ?

と、脅しもかけた。

しないけどな・・・



俺は冒険者のジョーだ、魔法をパーティーメンバーがみんな使えるので、

ダンジョンでの狩りも楽になったが、ボスが倒せない・・・


他の誰も倒せないのだけどな。

まあ、気分転換に何処か違うとこに行こうと言う話になった。


「どこ行く?」


「何処と言ってもな・・・」


「ゴブリンの巣は?」


「嫌だよ臭い所は」


「オークの巣か?」


「変わらないだろ?」


「なら何処に行く?」


「魔物の森に行くか?」


「ばか、あそこに立ち入ると死罪だろ」


「構わないさ、俺達が何が有り、

何故立ち入り禁止なのか確かめてやろうぜ!」


「やめとけよ、孤児院でも強く立ち入りを禁止されているんだよ」


「腰ぬけはこれだからな・・・

今日でお前とは縁を切る。

何時も、引き返すべきだ、とか言うし、もう我慢できない」


と言う話で一人をパーティーから追い出した。

残りの四人で魔物の森に行く事になった。


フライで四人とも飛んでの侵入だ。

大きな生きものが見える。

首が恐ろしく長い四つ足で歩く生き物だ。

狩れても持ち帰りは出来ない・・・


口が大きく裂けた二足歩行の大きなトカゲだろうか、

こちらを威嚇している。

泣き声が凄い。

ビビった訳じゃないぞ?

倒しても持ち帰れないからだ・・・


空には脅威は無く、地上に白く輝く城門が見えて来た。

大きく広い面積を囲っている。


「農場か?」


「いや、あそこに滑走路が見える・・・」


「なら軍の秘密基地なのか?」


「誰も居ない様だが・・・」


一応抜刀して近づくと、動く影が見える。

知っている。ゴーレムだ。

わらわら、と出て来る。


何か持っている。


「あれは、騎士団が使う銃だ!

逃げろ!」


と一人が叫ぶ。


みんな上昇して距離を取る。


「何か上空にあるぞ!」


上って行くと大きな島が浮いている。

上空に出ると大きな城が見える。


「城だな・・・」


「そうだな・・・」


「誰の?」


「知るかよ、漁ろうぜ!」


抜刀したまま近づいた。


「何か飛び上がって来るぞ!」


「複数だ!」


「俺知っているぞ、あれは戦闘機と言う奴だ!」


「やはり国の・・・」


「逃げろ!」


「何処にだよ!」


恐ろしい速さでそれは迫って来た。

横を飛び去るが、音が後で来て、衝撃波がきた。


「奴らはエアーハンマーを使うぞ!」


二人が気を失ったのだろう、落ちて行く・・・

助けられないな・・・

高度が有るし、助かりもしないだろう。


俺達は再び高度を下げるとそこに少女が居た。


「誰だ、お前は!」


生き残りの一人は気が短い、

相手を怒らせた様だ。


俺は必死に逃げる。

奴はゴーレムに殺された様だ。

体裁も何も無い、俺は逃げた。


戦闘機が横を飛び去って行く。


エアーハンマーが来る。

これで落ちた振りをした。

地上すれすれで体制を整えたが、そこにはテラーが居た。


俺は知っている。

近衛の乗り物で大人しい奴だ。


手を出して触ろうとした。

手を食われた・・・

手はくれてやって逃げ出した・・・


冒険者ギルドに飛び込み助けを求める。

手当てはして貰えたが、もう冒険者としては生きて行けないだろう。

ギルドの職員に何が有ったか聞かれた。


そう、あれは空に浮かぶ魔王の城だ。

それを管理する、プラチナブロンドの魔女が居るんだ・・・

立ち入るな・・・


それから俺は領軍に引き渡された。

俺は死罪らしい。

罪状は領主である、大公様が読み上げる。

その後ろに魔女がいた・・・


「大公家と王家が禁ずる魔物の森にこの者は立ち入った!

これは、大公家と王家に対する不敬に当たる!

よって死罪に処す!」


俺は、知ってはいけない事を知ろうとした様だ・・・

魔女に俺は殴られた。


「貴女は何をしたか分かりますか?

この国を危険に晒したのですよ?

死んで詫びなさい!」


俺だけに聞こえる声で魔女が言う・・・

俺は何も言う事も出来ずにいる。


「だから、御先祖様を連れて来なさいと言ったでしょ?」


「はい、お母様・・・

でも、楽しく過ごされていて・・・」


クチュン

空島は冷えるよな・・・






孤児院では、引退冒険者が体験談を聞かせたりして心得的な物を教えています。


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