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マリアンヌ

私はこの国の女王のマリアンヌです。

でも、もう直ぐ養女のマリアに王位を譲ります。

あの人の子のマリアはとても優秀なのですよ。

調停者と言われるほど、色んな案件を纏めてくれます。


宰相には、あの人の子のサクヤがなっています。

とても強気で、負けず嫌いであの人に似ています。


でも、気にする所も似ています。

マリアが何時もそばにいます、姉妹でこれからも頑張って欲しいですね・・・


マリアにもう実務は譲っていますが、

彼女でも、解決出来ない事は有るのです。


東の公爵家の隣の国が突然戦線布告してきました。

あの人が自分が行くと聞きませんが、もう外には出しませんよ。


沢山の身内を私たちは見送って来ました。

あの人はもう限界でしょう。

先日セレスを見送ったのですからね・・・


セレスと私は、幼いころの不幸を話合える親友でした。

だから、あの人の母乳を飲むのも、一日限りの関係にも目をつぶりました。

私も堪えています・・・


マリアが一番慕っていましたし、

本当に惜しまれる死でした・・・


現地には、私の騎士団全員で行かせましたよ。

私の クイーン マリアンヌ に乗船させてね。


もう問題ないでしょうが、

あの人が五月蠅いので腹パン一発で黙らせましたよ。

最新の武器を持ち、魔法を使える騎士団なのですよ?


はい、大丈夫でしたよ。

でも、魔法使いが二人、向こうに居た様です。

う~ん、デーモン族でしょうか・・・

リアさんは、年老いていく私達を見たくない様で、この国には居なく、

ご自分の国に帰って行きました。

リアさんが居れば判別もしてくれますのに・・・


で、敵の王都に、マリアを進軍させました。

もう、王族が行くと言う伝統になりつつありますね・・・


はい、あの人が又騒ぐので、マリアの娘を派遣し、相手をさせています。

もうじき学園を卒業ですが、あの人の孫ですし、

お願いされたら断れない様です。


マリアには、近衛を付けていますので大丈夫だし、私は守ってくれないの?

と、お願いすると、大人しくなりました。


あの人と、今も同じベッドで寝ていますが、変なのですよ・・・

老け方は同じなのですが、急に老けると言うか、なんでしょうね・・・

たまに体を触りますが、見た目と違う肌触りなのです、変ですよね?


私の体も下着のおかげで、胸は垂れる事も無く、未だ張りがありますが、

あの人のとは次元が違うのですよ・・・


マリアが帰って来ました。

降伏させたようです。

又国土が増えましたが、私たちの時代とは違い、国力はあります。

戦後処理も任せましたが、貴族はもう残さない様に言い付けました。

悲しい顔をしていますが、国力の違いも判らず、魔法使いが居る。

と言う理由で攻め込んで来る馬鹿な国の貴族が何の役に立つのか?

と、マリアに言った所、何も返して来れない様です。

向こうで苦労したのでしょう。

あの人ならもう全滅させるでしょう。

敵は人と認識していませんからね・・・


マリアが可愛そうなので、私が命令書を書き騎士団に実行させました。

簡単な選択です。

平民になるか死を選ぶか。


力の違いを見たのですから、逆らう気も起きないでしょう。

魔法使いは、あの人が作ったスコープ付のスナイパーライフルと言う武器で、

もうこの世には居ませんし、


全員が平民を選んだそうです。

このマリアの功績を持って、王位を譲りました。


大公家の領で二人で余生を送る予定ですが、

レイチェルが逝ってしまい、続いてジェニファまで・・・


私は王位を離れた事で気が抜けた時の出来事でした・・・

倒れてしまいました・・・


もう、元気になる事は無いでしょう・・・

学園都市の大公家の屋敷で、あの人とマリアが付いてくれています。

出来るだけ長くあの人のそばに居たいので、頑張るのですが・・・

下の世話もあの人がしてくれて、大丈夫、と励ましてくれます。


何度もあの人に助けられました・・・

喧嘩も沢山しました・・・

我が儘も沢山聞いてくれました・・・

あの人のそばに何時までも居たいです・・・


でも、自分の体がもう、思うように動かせないのですよ・・・

もう、限界の様です・・・

あの人とマリアに見送られるのが、今は嬉しい・・・

一人では無いのです。


あの人は、私に生きる希望を与えてくれて、私を導いてくれました。

あの人を領から連れだし、帰れなくした私を許してください・・・

口ではこれを言えませんでした・・・

最後のお願いは三つ有りましたが、叶えてくれました。

何時でも無理を聞いてくれます・・・

私は幸せでした・・・

あの人は若いままです、もし生まれ変われるなら・・・

はい、思い出しましたよ、魔法は想像力なのです、

あの人から強く教わりました。


息が引き取るまで、私は生まれ変わる事を願い続けました・・・

次はノンビリと生きて行きましょうねソフィア様・・・



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