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ドワーフの親方

俺がみんなを失い魔物の森に引き籠ってから、

長い年月が流れた。


ドワーフの親方とは飲み友達で、

良く飲みに親方の所を訪れて飲んだりしていた。


親方には俺がどの辺りに居るのかを教えてからは、

親方が作った試作機でよく訪ねて来る。


拠点で作る酒や、新しい技術に興味があるからだ。


今日も訪ねて来た様だ。


「姫さん、居るか?」


「おう、居るぞ」


「また何か作ったのか?

なんだあの巨大な浮いているものは・・・」



「ああ、城を作った。

ここであんなにデカいの作ったら森に住む生き物が困るからな、

飛ばせた」


「相変わらず簡単に言うな・・・

で。何処で飲む?」


「せっかくだし、城に行こう」


と言う訳で、俺達は俺の作った震電Ⅱに乗り飛び立つ。


「又大きい飛行機だな・・・」


「うん、見た目重視なんだよ、

この主翼が後ろで、前にカナード翼が付いている機体は、

良く失速するし、機首が下がりやすいのだけれど、

みんなよく乗っているよな・・・」


「姫さんが作ったのだろ?」


「うん、趣味だ」


「・・・まあ良いけれど・・・」


「アニーがそれでも乗りこなしていたんだよ・・・」


「肩震えてるぞ・・・」


「うん、ごめん・・・」


「だいぶ上空に有るから全体が見えなかったが・・・

デカいな・・・」


「うん、水を生み出すシステムや、電球が出来たから、発電システム等組んでいるからな・・・

後田畑もあるからな・・・

北の方の作物だから、酒の味も違うだろ?」


「ここの酒だったんだな・・・

味が違い過ぎるから、何でだと思っていた」


「悪いな・・・

ここのを飲むだろ?」


「当然だ、飛空艇もあるのか・・・」


「うん、暇でな・・・

震電Ⅱの飛行戦隊もあるぞ?」


「パイロットは?」


「ゴーレムだよ、

アンヌの最初に作ったゴーレムもパイロットだぞ?」


「あの変なのか・・・」


「やめろ、アンヌが文句言いにスケルトンになっても出て来るぞ・・・

それでもいて欲しいけれどな・・・」


「ごちそうさん」


城の滑走路に下して、城を見て回り、

寒いのでガラス張りの部屋で飲む事にした。


「姫さん、待たせたけれど、ディゼル機関が出来たぞ」


「おお、やるな・・・

ガソリンは?」


「点火プラグやディストリビューターが未だだ・・・」


「点火系だよな・・・」


「そうだな・・・

でも、昔作ったカートに乗せて走らせているぞ?」


「おお、良いね、船は?」


「小型のには乗せたぞ。

大型は無理だな・・・

精度が出せない」


「そうだよな・・・

なら、鉄道でも作るか?」


「昔話してくれた奴だよな・・・

鉄が足りないから、短い距離でテストしてみるか?」


「やってくれ」


「任せてけ」


「で、言いにくいけれど・・・コノハナの子が死んだ・・・

老衰だ」


「そうか・・・有り難う、

一度訪ねて来たのだよ・・・

冷害に会って、助けて欲しいてね・・・

コノハナの後に領主で頑張っていたけれどな・・・」


「そうだな・・・次の領主も優秀だぞ、商会の後も継いでいるしな。

機械好きの女の子だぞ」


「もう良い年だろ、その子も・・・」


「そうだな・・・

で、震電Ⅱ一機くれないか?」


「良いけどさ、乗って来たのどうするんだよ・・・」


「やる!

で、この城の内装まだじゃないか、やってやろうか?」


「お金ないよ・・・」


「ここの作物で良い、向こうで酒を造るからな」


「好きだよね・・・俺も酒が好きだけどな」


「帰りにあの飛空艇乗って行って良いか?」


「うん、作物をゴーレムに積ませておくよ」


うん、飛空艇も城も豪華になった・・・

super Sofia が艦名だと!

作物でしてくれたから文句も言えない・・・


愚痴を聞いてくれるアニーでも居てくれたら・・・

いい飲み友達です。

喧嘩すると殴り合いもしますが、後には飲んで仲直りします。

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