表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

コア

ダンジョンのコアとして、長く活動してきましたが、設定が強すぎた様で、


最下層まで、誰も来れません。


後一歩の所迄来た者も居ますが、フロアーボスが強すぎた様ですね。


それも、ある時からそこまでも到達出来る者が居なくなりました。


可笑しいと思い、モンスターの目から確認すると、


誰も魔法を使って居ません・・・




何があったのでしょうか・・・


浅い階層の、フロアーボスを無くし、宝箱も撤去しましたが、


最初のフロアーボスを誰も倒せないのですよ・・・




もう簡単な弱いモンスターを浅い階層に配置しましたが、


ウサギに手こずるのですよ?




深部のモンスターが暇そうなので、何度か表に出しました。




満足そうにダンジョンに帰って来ます。


うん、良い事をしました。




でも、ドラゴンのつがいが帰って来ませんし、オークやゴブリン迄・・・


倒されたのでしょうか・・・


オークやゴブリンは、深部の徘徊用で


私の目なのですが、


ダンジョンに居ないとコントロールも出来ないのですよ・・・


仕方ないので、新たに生み出して配置しました。


浅い階層にも居なくなっていたので、浅い階層に集中配置しました。




地脈を流れる魔力から作るので、幾らでも作れますが、


今、此処を訪れる人に、数を倒せる人は居ないのですよ・・・




私が生まれた理由も、何の為に存在するのかも良く分かりませんが、


ここを訪れる者を鍛えると言うのは、


私の中に有りますから無茶は出来ないのですよ・・・


日にちがどうとか訪れた者が言っているのですが、その感覚は私には理解出来ないのですが・・・




もう、最下層に訪れる人は居ないだろうな・・・


と思ったら、小さい女の子が、連れの女性と何事も無く深部に下りて来ます。


魔法を使って居ますね・・・




コストを抑えるのに、魔法耐性を低くしています。


簡単に倒されて行きます・・・




遂にラスボスも倒されました。


普通の人には見えないはずの地脈に、


小さな女の子は触れ、地脈の力を手に入れた様です。




そうです、私の半身となり、唯一私に指示を出来る人、


マスターです。




このルームに転送されて来た女の子と、色々話をしました。


最短ルートに、モンスターの配置を増やす様にと、


モンスターを外に出さない様に言われました。




でも、ルームの外に出たいようです。


何故でしょう?


私の半身となり、マスターになったのですよ?




地脈の力で永遠の時を生きるのですが、


殺されたら死にます。


このルームが安全なのですよ?




連れに、別れの挨拶をしたいと言いますが・・・


人の事は良く分かりません・・・


帰ってくると言うので、外に出しましたが、


帰って来ずに、ダンジョンから出ようとします・・・




追っ手を出しました。


ダンジョンで怪我をしても、マスターを地脈に触れさせて居れば、


体の欠損位は治りますし、死んで直ぐなら黄泉がえりもするでしょう。




だぶん・・・




試した事が無いのですから、


初めてのマスターなのですよ?




逃げられました・・・


何故か・・・


理解できません・・・


ここが、マスターの居場所で、安全な所なのですよ・・・


それから私はそればかり考えています・・・




居場所がわかれば、近い地脈からダンジョンが作れますが・・・


生きていると言う事しか私には分かりません・・・




時間の感覚は、私には無いはずなのに、マスターが居なくなり、


時間と言うのが理解できたのでしょう、


マスターが居なくなり、流れる時間が長い時に感じます。




次に帰って来た時には逃がしません・・・


私の外で動く体も作りましたが、私は一人です。


どちらかが動いて居る時は、どちらかが眠りに着きます・・・


そうです、外に出す体は長く動けないのですよ。




マスターが帰って来ました、モンスターを差し向けます、


全力でです。


逃がしません!




魔法耐性も上げたのですが・・・


容易く倒されます。




でも、ここに来てくれました。


私は説得にかかります。


逃がす気は有りません!




マスターの居場所はここです。




と何度も言いましたが、


転移で逃げられました・・・


次は、外用の私を差し向けます。




でも、居場所は何となく分かりましたので、


近くにダンジョンを作って上げましょう。


倒したモンスターは全て持ち帰った様です・・・


ミスリルゴーレム等で、マスターは釣れないでしょうか・・・




もう次は逃がしませんよ!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ