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術式世界で何を成す  作者: ヒカゲシビレタケ
第1章
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分かってきたこと

 前に寝込んでから半年は過ぎただろうか。

 まだ歩くことは出来ないし、話す事も上手くは行かないが、親の言っていることが分かるようになったし、ハイハイでなら動けるようにはなった。

 今いる場所はセレイネのルナメアという所らしい

 そして、俺の名前はルナだ。どうやら、ここの地名から取って名付けられたらしい。


 自分の家族の様子を見ていても、自分たちがどれだけ裕福なのかは分からなかったが、

 家に来た他の人達の服装と見比べる限り、うちはそれなりに裕福な暮らしをしているようだ。


 魔力についても、わかってきたことがいくつかある。自分の中にある魔力を感知出来るようになった。胸の中心部分に集中するとそこが熱を持ったような感触になる。これがおそらくそれなのだろう。

 ただ自分の実力が足りないのか、ナニカから渡された説明のように自由に動かすことはまだ出来ない。

 せいぜいが少しを切り取って回すぐらいだ。それでも少しずつ自分の中で使える魔力の上限が増えているのが分かるから、あの説明も正しいのだろう。


 そんなことを考えながら、何か面白いものでも無いかと外を眺めている。ここからは、青々と茂っている小麦が広がっているかなり広い畑が四方にいくつかと、それに面している数軒の家が見える。

 こうして見ているだけでも、雲の流れや作物が少しずつ成長していく様子がわかるから、今はそれを暇潰しにしている。

 親が言うには「大きくなったら貴方もあの畑を耕す手伝いをするのよ。」という事だが、生憎親が畑を耕している様子は見た事がないので、両親ともに領主かそれ以外の役職に着いているのだろう。


 小麦の穂が実り始めた頃に、俺もようやく歩けるようになって来た。好奇心に任せて、家の中を探検していて分かったことは、平屋だが部屋の数は8個以上あり、(いくつかの部屋には入れて貰えなかった。)

 その中に多くの本が纏められている部屋があるということだった。でもまだ文字は読むことが出来ていないから、親に頼んで本を読んでもらっている。読んでくれた本の内容は元いた世界でも聞いた事があるような雰囲気の、勧善懲悪的な教訓を伝えてくれるような絵本が多かったが、この世界では本当に魔法が使える訳だし、父に聞けばこの話は実話を元にしているというのだから、異世界に来た、という事が実感させられる。


 せっかくこうして転生する事が出来たのだから、あのナニカが言っていたように、自分の好きなように生きてみようと思う。


 死んでしまっても後悔をしないように。

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