表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

4~10日目

4日~10日目。


3日目に実践し始めてから早くも10日目になるがいまいち進展がない。

こういったことはいきなり見えるようになるものでもないと思うので気長にやってはいるが、いかんせん何もないとなんというかちょっと方法が間違っているのかと思いだしてくる。


そんな時だった。

10日目の朝のこと。起きた瞬間メモを取る。

そう、夢を見たのだ。すこぶる鮮明な夢を


内容は何とも言えないものだった。


私は男性なのだが夢の中ではなぜか女性だった。

いる場所は家の中で真夏なのに暑いねと言いながらもこたつに入っている。

全く見も知らない家族に囲まれて夕食を食べつつ会話をしているというものだった。

私のほかに、父と母らしき人とおばあちゃんが座っている。


いきなり父らしき人が話しかけてくる。


「今日はそうだな…… ****様にしようかなぁ。そうだろう、そうだろう、そう思うだろう?」


「そうねぇ、でも????様の方がいいなんじゃないかな?」


と、母らしき人がそれに答えつつご飯を口に運ぶ。

それに続いて、私の意志とは無関係に口が滑らかに動いて言葉を発する。


「そうだよお父さん、????様のがいいよきっと!だって今日は〇〇の日だし」


それを聞いた父らしき人は、あぁそうだったなと相槌を打つと、


「じゃぁ????様にするか」


と笑いながら答える。

するとなぜか母は耳を塞がないと鼓膜が破れるのではないかと思うほどの声で笑いだす。


「キャハハハハハ… キャーハハハハハ… キャッキャッキャッキャッキャッキャッキャー」


それを見ながら父も手に持った箸を両手に持ち替えて茶碗を割れんばかりにカンカンと叩く。

なぜか私も両手がちぎれんばかりに手を打ち鳴らしていた。


何分だろうか、ただひたすらそのような行為を続けていると、ふとじっと座っているおばあちゃんに目がいった。

おばあちゃんはただ黙ってこっちを見ていて、全く笑っていない。

そのままに数秒が過ぎたころだろうか、私が一緒にやろうよと言おうとした瞬間に狙ったかのようにおばあちゃんが口を開いた。


「早く帰りなさい。ここは〇〇〇〇だから……さもないと、」


と、そこまで聞いて目が覚めたのだ。

起きた私は当然女性でもなければおばあちゃんとも父母とも同居はしていないということを再認識するためにリビングに行く。

そしてメモを今取っているというわけだ。


あの夢は霊的な何かだったのだろうか、それとも単に私が望み過ぎたから見てしまっただけのただの夢だったのだろうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ