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砂の焔  作者: 南雲司
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幻の竜騎士

状況説明回

退屈かもな感じ

[承前]

「なあシャオ本当に俺が行かなくて良かったのかな」

「空軍元帥が候補生の演習航行に同道してどうする」


 シャオは詳しい事を語っていない。

 いつもの、何を言っているのか良く分からない託宣なのだ。

 何を語れば良い。

 しかし、サルーはなにかを感じている様だった。


[改正]

 でかくなりすぎじゃね?

 翼竜の雛と思えていた蜥蜴は、既にサルーより大きくなっていた。しかも飛ぶのが早い。取って来い遊びでは、マリーやツノウサが届かぬ内に浚って仕舞うので、ルールの改正を求められた。


「じゃ、順番な」

 始めからそうして貰えれば良かったのにと、マリーは思った。


 ちょっしたトラブルにもならぬトラブルはあったが、三匹は仲が良い。何時見に来ても固まって寝ている。もしかして、俺が居ない時はずっと寝ているのか?


[シャオ]

 神樹はプロシージャだ。

 コアもプロシージャで風竜の長もプロシージャだった。

 しかし、この違いは何だろう。

 シャオは考える。


 虎治のコアは殆ど人と変わらない。

 風竜も人に近かった。いや、明らかに人の感情を持っていた。

 その点では、コアより人に近い。

 だが神樹はどうだ。


 一つには人間であった勇者の関与も、関係しているのだろう。

 勇者の干渉によって、歪なダンジョンに虎治が呼ばれ、

 虎治に理解出来得るプロシージャとしてコアが形作られた。

 風竜に至っては記憶を失った、勇者の核が元になっている。


 プロシージャ=神樹は、

 結節点=神樹と、まるで分離していない様にも見える。

 そもそもどうやって生まれたのだろう。

 砂漠の死んだダンジョンに、雛鳥を連れて行け、と

 言った真意はなんだろうか。


[新型]

「10時、水軍機、接近します」

 一番機のアサミは小隊に注意を促す。

「隊長機が敬語は変だぞ」

 三番機のサスケラが指摘する。

 が、敬語使ったことの無い人に指摘されてもなあ、とアサミは思う。


 程なく、水軍機は接近し同行の進路を取る。

「新型だな、強そうだ」サスケラ。

 空中分解の事故があって、水軍は設計の方針をガラリと変えた。

 軽く、とにかく軽く、から、頑丈さが一番!に。

 幸いナカノウィングの開発があって、翼を折り畳まずとも十分コンパクトな機形を確保出来るようになった。


 胴体と内翼の区分が無いのが新型水軍機の特徴だ。

 菱形の揚力胴の左右を三分の一程切り落として其処から矩形の外翼が上方に跳ね上がるように付き出している。

 舵は二枚の大きなV字型で水軍では尾翼と言っているらしい。

 噴進発動機は胴体内に収納されていて、外からはそれと分かる二列の膨らみが見て取れる。

 三本足の車輪は引き込みになってか、見当たらない。

 外翼以外は金属製に見える。


 水軍機は此方を暫く観察した後、翼を振って離れた。


[水軍元帥]

 カモートス水軍元帥は、空軍兵学校の演習航行に、胡散臭い物を感じていた。

 空軍は上級兵曹や上級兵を兵学校に入れている。候補生とは呼ばれているがその実、実働部隊と変わらない。いや寧ろ上回る戦力を持っているのではないか。

 先の風竜対策の訓練の折、航空士官候補生との触れ込みで訪れた少女達にしろ、未熟に見えるのは外見だけで、水軍航空隊の精鋭達と遜色の無い模擬戦を披露してくれた。


「なにを企んでいる、サルー」

 思えば重大な事件には悉くサルーの影があった。そして、空軍だけが一人勝ちをしている。王都では、サルーを次期執政官にと言う動きが活発である。行く行くは共和制を廃して王に成るつもりだとの噂もある。


 能天気とも天衣無縫とも見える言動に騙されては為らない。恐らく共和国、いや、中原随一の策士だ。


[執政官]

 細やかな気配りの人に見えて、実は面倒臭がりの塊のようなエーアス執政官は、此処の処の空軍の成果に頭を抱えていた。

 何処迄手柄を立てたら気が済むんだ、サルーよ。


 エーアスの眼には暗殺者の凶弾に倒れる愛弟子の姿が幻視されている。


[陸軍元帥]

 マーガタ・クノ・ムグン陸軍元帥にとって、サルー・モイ・チュダイ新空軍元帥は盟友である。最近は良からぬ噂も聞くが、そう言った物は名が売れれば湧いてくる嫉妬深い下衆の妄想と相場は決まっている。

 しかし、王に成ろうと画策している?

 あのサルーがか?

 なんの冗談だ。


 まあ、もし本当に王に成ろうとするなら、俺はサルーの味方に着くがね。


[飛竜]

 えと、なに?

 乗れって事?


 翼竜の子供だと思ってたら、此処三日で第二次成長期を迎えたらしく、種族が判明した。

 飛竜だった。

 その飛竜が頭を下げて首の付け根に乗れと促している。


 じゃ乗るけど、重たいとか言うなよ。

 サルーを乗せた飛竜は飛び上がり、

「むぎゅー」

 そのまま落ちて潰れた。

 マリーとツノウサは新しい遊びと思ったらしく、

 飛び付いてサルーの背中に乗ってきた。


 これ、痛いから角でチクチクするの止めなさい。


[円盤機]

 海岸沿いを南下していくと円盤機が数機、接近してきた。騎士団の護衛機が上昇する。それ以上近づくなら撃墜する、との意思表示だが何処迄通じているのやら。

 円盤機は、翼を振って減速した。

 敵対の意思無し、との意だろう。

 コミュニケーションを求めている様だ。


 発行信号で先行する旗艦に、着艦する様に指示を出すと、暫し躊躇った後指示に、従った。どうやら艦形の立派な騎士団の母船を旗艦と誤認していた様だ。

タイトル詐欺すんません

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