8話 鰐肉ゲッ㌧
歩いてて、日常的に足首や膝が痛くなることってない?
それって病気じゃないよ、「デブ」って症状だよ。現実を見て!
グハッ!誰だ!後頭部にブーメラン突き刺したのは!!
文字数:1624
100層を越え、今いるのはマングローブ地帯。地面は一面水で、水から木が生えてるように見える。
水深は脛くらいで、足が泥に沈み込む。歩く度にジャボジャボと音を立て、波紋が何十メートルも先まで俺の存在を知らせてくれる。
つまりどういうことかと言うと、鰐さん大集合。
しかも、後ろではグール(ジェネラル)が弱った所を攻撃しようとしてるのか、鰐たちをけしかけてるのかわからないが、こっちを見ながら待機している。
なので、右手に棍棒、左手に盾とアサルトライフルを装備し、近くの鰐には棍棒で、離れてるグールには火属性の弾丸をばら撒いておいた。
鰐は、それほど強く感じる様な事はないのだが、たまに当たる尻尾攻撃で吹き飛ばされるのにはイラッとする。
当たった木が抉れる位の勢いなので、勿論吹き飛ぶ距離もそれなりなのだが、何度かラリーをされた時は流石に炎魔法であたり一面焼いておいた。地面の水が熱湯になってとてもあつかったです、もうしません。
鰐からのドロップ品は肉だった。焼いて食べてみると、鶏肉みたいに食べやすかったので、ここでも狩りを始める。
ただ、いつでも先にいけるように、まずはこのエリアの最後まで進んでおく。
最後の方になると、流石に厄介さは増していて、最初は脛くらいだった水深が、浅くても膝、深いところで鳩尾まであった。
ここまで来ると、濡れるのがイヤとか言ってられないが、それでも何とかならないか考えた結果、無属性魔法で足場を作る事ができました。おかげでスキルが2まで上がりました。・・・一日で。
これを湿地あたりで思いついてればここまで苦労はしなかったのに。
110層に拠点を置いて鰐肉採取をして3日。ここでも充分肉が稼げたので、先へ進む。
次はジメジメした洞窟・・・また湿気。
一層をさっとだが探索したところ、まともに食べられそうなものがなかった。
強いて言うならキノコだが、幻覚作用、体のしびれ、盲目、吐き気、腹下し等全部毒キノコ。ま、何かに使えるかもしれないので、回収はしておいたが。
もうジメジメした所はいやなので、さっさと抜け
ました。今は荒れ地で空気が乾燥している。
ジメジメした所から、一気に乾燥地帯に来るのは最初は良いが、後からまた辛くなるんだろうなとか思って、水魔法を発動させた時、間違って着ていたコートに魔力が流れた。
すると、コートが水っぽくなったのである。
もしかして、と思い。コートが変形するイメージで水魔法の魔力を流してみると、あら不思議。
コートが、見た目水のジャケットに変わってしまった。
・・・。
もっと速くこの機能に気付けてたら攻略も楽に・・・あれ?空気が乾燥したままだ。
もしかしてただの鎧的なもので、周りの環境には影響を与えない?
他の属性も試してみたが、土の鎧、風や炎や水のジャケット、光は白いシュッとしたコート、闇が今まで着ていたシュッとした黒いコート。
雷や氷は、まだ使えないからわからないが、たぶん似たようなもんだろう。
魔法を使ってくる相手が少ないから、検証は出来ないけど、魔法防御的な何かだと判断して今は放置。
先に進みたいけど、気持ちを切り替える為に、鰐肉の料理をしたり、休息日として2日ほど休む。
荒れ地の階層に着いた日の夕方、鰐肉を使ってから揚げを作る事にする。
ベースは醤油で味付けにニンニクを混ぜ込んだもの、生姜を混ぜ込んだもの、ニンニクと生姜を混ぜ込んだもの、胡椒を混ぜ込んだもの、粉末の鰹節を混ぜ込んだもの、ゴマを混ぜ込んだもの。
肉とシイタケ、エノキ、シメジ、ナメタケを微塵切りにして、昆布と鰹の出汁、醤油を混ぜて団子にし揚げたもの。
薄く切った肉に、胡椒をまぶして、チーズを挟んだもの。
細切りにした肉と、柚子の皮と、千切りにした昆布を、かき揚げのようにしたもの。
細長く切った肉を、から揚げのそれぞれの味付けにして揚げ、巻き寿司も作る。
これらをイヤってくらい作り置きしておく。
一通りの作業が終わってプリンを食べる。
満足したので、おやすみなさい。
便秘が続いてます。難産でした。ピンクの小粒そして十日後発動するかもです。