3話 試練内部にて色々確認、ステータスチェック。ゴロツキも出るよ!
文字数:3022
さて、入ったら最初にする事といったら?
そうだね、ステータスチェックだね!(ついでに、神にどんな仕事をすれば良いのか、詳しい内容をメールで送ってもらおう。ポチポチっと)
そして、今のステータスがこちら
名前:新戒《あらがい》 功《こう》
種族:上位普人種《ハイヒューマン》
状態:軽度混乱
レベル:1
生命力:100%
魔法力:100%
体力:100%
力:F
耐久:F
速度;F
器用:F
魔力:F
魔耐:F
知力:F
精神:F
運:S
鑑定によると、ステータスのランクはSSS~Gまでの10段階でFだから、下から二番目、つまり雑魚だ。
そんな事を考えていると、神から返信が来た。
『ごっめーん!一番大事なことが抜けてたよ☆君にやって欲しい事は以下の通りになるよ★
・今居る大陸以外の各大陸に、空気を綺麗にする木を植えて周ってもらう事(ちなみに世界樹)で、植える場所はマップに表示されるようにしといたから、後で確認してね。植えた場所には、天使が勝手に来て守ってくれるから、後のことは気にしなくても良いよ。
・魔物を生み出してる「魔樹」の駆除と、魔樹から生まれた凶暴な魔物も駆除対称になるよ。これらもマップで表示されるからね。
・スタンピードが起きないように、野生の魔物の間引きと、自然発生したダンジョンを攻略、コアの破壊。これに関しても、スタンピード防止の為の仕事になるよ。
・各大陸、各国の悪い奴らの退治。これに関しては、人の良くない感情が巡り巡って世界全体の空気を汚す原因になってるから、退治をお願いしたい。それと、出来る範囲で良いから人助けも頼むね。あ、勿論善人だけでいいよ。
・最終目標は、南極大陸上のあらゆる魔物を殲滅になるけど、この大陸には人類と呼べる生物は存在してないし、悪の塊しか存在してないから遠慮は要らないよ。ただ、天使には攻撃させる事はできないからね、守る事はできても、攻撃させるとこの世界にまでダメージが入っちゃうから、攻撃は必ず君がすること。
・仕事内容を伝え忘れたお詫びに、スキルオーブ<空間把握>を送ります。
・スマホの機能もいくつか機能を増やしておいたから確認しといてね。
・経験値上昇は、君自身にハンデがあればあるほど取得経験値の倍率が上がるよ。
PS::仕事の期限は特に設けてないけど、今の状態で何もしなかったら、必ず10年以内に人が住めない地域が増えて、50年もしたら南半球からは人が居なくなる。100年もしたら人類滅亡だよ。って言うのと、君がこの世界で過ごした時間の、10分の1の時間が向こうでは流れるから、のんびりしてたら君が帰る予定の体が死んじゃうよ。頑張ってね。
以上です。 神より』
「マジかぁ・・・・・・はぁ・・・マジかぁ。とりあえず範囲攻撃の手段を要求して、銃型マジックアイテムの威力も強くしてもらって、回復薬も各種手に入れられるようにしてもらって・・・それから。レベルを予定よりも上げまくるか。
あ、スマホの拡張機能の確認もしなきゃだな。試練の中だけど、誰も子なさそうな場所に移動して、ちょっと落ち着くか。」
拡張された機能
・ロックオン機能
マップでターゲットを指定し、スキルが使える。鑑定が出来る。
・検索機能
調べたい事を入力すると表示される。探し物が捗る。
・スマホに収納機能追加
スマホで撮影したものを収納できる。
・コート、ズボン、スマホの中に収納されてる物を移動・加工
素材さえあれば武器の作成も出来る。
・・・はぁ、ごちゃごちゃしすぎだな。
色々出来るけど、仲間は無し。と。
これはあれだな、考えたら駄目だから、レベルをまずはいっぱい上げなさいって事にしといて、考えるのは止めよう。
よし、今の時間は、、15時だから、経験値アップの検証して、人の居ない所で箱に入って睡眠。
明日の朝から本格的にレベルアップ。これで行こう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
思いつく範囲で検証しようとしたが、スマホの検索機能で一覧が表示された。
・痛覚上昇の倍率×5倍の経験値
・討伐対象のステータスをランダムで上昇。倍率(1.5倍~10倍)×2倍の経験値
・自身のステータスを10%減毎に経験値50%増。最大でステータス90%減の経験値450%増
・体の機能を一時停止させることで経験値増
視力停止で30倍、片目だと10倍
嗅覚停止で5倍
聴覚停止で21倍、片耳だと7倍
腕の機能停止で30倍、片腕だと10倍
足の機能停止で60倍、片足だと20倍
魔力の使用停止で15倍
つまりどういうことかと言うと、こういうことになる。↓
レベル:15
力:D
耐久:E
速度:E
器用:E
魔力:D
魔耐:F
知力:E
精神:E
運:S
この結果になるのに戦った回数は3回。経験値アップ恐るべし。
なんて事を考えていたら、近づいてくる気配に気付かずに接近を許してしまう。
ギルド(管理してるのは教会だが皆そう呼んでる)では、お決まりの新人いびりや、喧嘩を売られるなどの行為がなかったので、この大陸は平和なのかなと思っていたら、こんな所で絡まれてしまうらしい。
「おい!そこのお前!今のスライムは俺達の獲物だったんだぞ!獲物を横取りとはいい度胸じゃねぇか!」
と、怒鳴りながら近付いて来る男と、3人の男達がニヤニヤしながら近付いて来る。
「は?」
「は?じゃねぇ!迷惑料を置いてとっとと失せろ。それでギルドへの報告は勘弁しといてやる。」
などと言いながらニヤつきながら話を続けようとするので
「ギルドに報告されると、俺に何か不利益でもあるのか?」
「ハハハッ。何も知らん新人か、お前の冒険者カードがなくなっちまうって話だよ!それがイヤならさっさと」
「別にこんなもん必要ないからどうでもいいぞ?」
これは強がりとかではなく、事実である。必要なものは魔石と交換でショップが利用できるし、そもそも街に対しての利用価値が皆無なのだ。
強いて言うなら試練に入る時くらいだが、それでも勝手に入ってしまえば良いだけで、指名手配されても追い返せるだけの力を、ココの試練で身につけてしまおうと考えての発言である。
「強がってんじゃねぇ!良いからさっさと払うもん払いやがれ!こっちは力づくでも良いんだぞ?」
そう言い終わらない位で、取り巻きたちが俺を囲んできた。
それで、鑑定してこいつらを調べてみたが、ただのゴロツキ・・・こそ泥程度の実力しかなかった。
レベルも5程度で、ステータスもGとFばかり。
やり合っても負けるつもりはないが、ひとつだけ忠告しといてやろう。
「何でも良いが、お前ら大丈夫か?カードの色が変化してるはずだが、そのままだとココから追い出されるぞ?ほら、そこのお前、今青色に変わったぞ。」
と、最初に怒鳴ってきた奴を指差して教えてやった。
すると、そいつは仲間に目配せして一人の男と入れ替わり、カードを取り出して、目玉が零れ落ちんじゃないかってくらい、とてもびっくりしていた。
「どういうことだ、さっきまでは黄色だったはずなのに・・・」
思った事が口から漏れていた。
「たぶんだけど、俺が神に依頼されて仕事をしてるから、その邪魔でもしたって判断されたんじゃないか?今のお前達って、考えようによっては神への冒涜だろ?」
「そんな馬鹿な話が・・・」
「そんな話をしてる暇があったら、さっさとココから離れたらどうだ?また色が変わるぞ。」
「!!おいっ!お前ら!!とりあえずココから離れるぞ!」
「「「お、おぼえてろー!!」」」
さて、コント集団が逃げたところでレベル上げを続けますかな。
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★★☆☆☆