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1話 初めまして行ってきます。

 えーっと。


 ほどほどに頑張ります。


 宜しくお願いします。


 プロローグを別にしようかと思ったんですが、短い内容になりそうなので、一緒にしました。


 文字数:3618

 真っ白な空間に、真っ白なローブを着た、真っ白な髪と髭を生やし、悲しそうな青い瞳の老人が、自分の管理している世界。

 人には地球と呼ばれている星を見つめながら呟いた。


 「人とはなんと愚かな生き物か。

 自分達で住処を壊し、他の生物を絶滅させ、空気を汚し、海を汚し、森を焼き、自分達が住みやすくなる為に自分達の首を絞める。

 自然を壊し自然に壊される。住処を追われた生き物達が不憫過ぎる。

 ココまできたら、ラオネンの話に乗って人類に試練を課すしかないか。」


 「やっと決断してくれたね、こっちも助かるよ。

 早速だけど、もうはじめる?こちらとしては、出来るだけ早く話を進めたいんだよね。」


 そう軽口で話しかけるのは、地球とは別の世界、ラオネンを管理している神、名はないが、他の神からは、管理している世界の名前で呼ばれている。


 挨拶もなしにいきなり話しかけてきたが、このラオネンにも事情がある。

 その事情とは、ラオネンの世界が崩壊するまでの時間的猶予があまりないのだ。

 地球の神は、その事を知っている為、余計な問答はせずに話を進めた。


 これから何が始まるのかというと、ラオネンが準備した隕石を、地球に向けてばら撒く。

 やることと言ったらこれだけなのだが、この隕石がすべての物質の材料になるエーテルというものを発生させる。

 エーテルとは生き物を魔物へと変異させることがあり、ダンジョンを発生させ、魔法という現象を発生させるトンでも物質なのだ。

 異世界ラオネンでは、どこにでもある物質で、この物質からすべてが始まっている。

 そして、このエーテルで人類に共通の敵を与えて、人類同士の戦争はなくし、協力して生きてもらおうと試練を与える事にしたのだ。仮に、これで人類が滅亡するなら、それでも良いと思ってラオネンの話に乗っかったのだ。

 ただ、これから地球にばら撒く隕石では、いずれエーテルが枯渇するので、そうならない様ついでに太陽もいじって、エーテルを半永久的に発生させられるようにする。


 その見返りとして、ラオネンが要求してきたのは、自分で選んだ人間を一人、一時的に自分の世界へ転移させ、世界を救ってもらうというのだ。

 だったら複数の方がいいのでは?と聞いてみたが、それは以前試して失敗してるから、一人に力を集中させて仕事をこなしてもらおうという事らしい。


 そして地球に隕石がばら撒かれた。


 その数40万個+ラオネンが選ぶ一人にぶつける為の、特別製の隕石が1つ。




 これから地球は、色々と忙しい時期に入る事になるのだが、それはまた別のお話。







 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 「・・・・・・白い。」


 「やぁ、初めまして新戒(あらがい)(っこう)君。

 僕は君が居た地球とは違う世界ラオネンを管理してる神だよ。

 今は混乱してるだろうけど、ここに居られる時間があまりないから、説明だけ先に済ませておくね。

 簡単に言うと、ラオネンを救って欲しい。

 ただ、この世界は君が居た世界とは違って、魔法があって魔物が居て命の重さが軽い世界なんだけど、今の君の状態で世界を救えってのは無理な話だよね?

 だから君に力を与えます、といっても、こちらが一方的に与えたんじゃ使いこなせないかもしれないから、君が欲しいと思った能力をあげる事にする。

 その上で、僕が足りないと思ったら、追加で能力を与えるね。

 ここまでは信じられるとか信じられないって言うのを抜きにして、話の内容は理解してもらえたかな?」


 「お、おう。とりあえず、世界ヤバイ、力くれる、お前働け。

 までは理解したけど、こっちの要求は通るのか?

 簡単に言うと終わったら地球に帰りたい、貰った力とこっちで手に入れたものをを持って帰りたい。

 今思いつくのはそれくらい。OK?」


 「アイテムに関しては、最初に支給したもの以外なら持って帰っても良いよ。

 つまりこっちの頼んだ仕事を完遂できたら帰してあげる。

 仕事量が沢山あるから、何年もこっちに居てもらう事になるけど、こっちの時間と地球の時間の流れを変えておくから、向こうでは数日から数週間程度になると思う。

 それで早速仕事の話なんだけど、今この世界は空気が汚くて、魔物がいっぱい、色々大変。そんな感じなんだけど、これを改善する為に、世界樹を各地に植えてもらいたい。

 あと、魔物の間引きと、人の悪い感情が空気を悪くしてるから、悪い人たちを退治して欲しい。

 可能な範囲で人助けもして欲しいけど、キリがないから大きい事だけでも良いよ。

 細かい事に関しては、教会にお告げで指示出しておくから。

 あと、可能な範囲で自然発生したダンジョンを攻略してほしい。

 特に人里から離れたところにあるものは、スタンピードが起こるから、全部攻略して欲しい。

 それで、君の能力は決まったかい?」


 「信じる信じないは別として、とりあえず言ってみるけど、魔法が使いたい。

 武器に関しては、刃物なんか扱った事ないから、棍棒系が良い。

 いきなり凄い武器を渡されても困るから、俺が成長したら武器や防具も成長するタイプの物が良い。

 後は、衣食住がある程度充実してて欲しい。

 食のランクを下げるとか考えられないから、地球の食べ物が手に入る環境か、能力が欲しい。

 着る物は動きやすくて変なものじゃなければこだわらない、でも、防御力はないと困る。

 住に関しては、馬車かコンテナみたいな箱でもいいから、空調が整ってて頑丈なものが欲しい。

 荷物の持ち運びが絶対面倒になるから、収納の能力も欲しい。

 あ、収納アイテムも欲しい、ズボンのポケットがいっぱい入るポケットなら、投擲武器を使うのに便利そう。

 それから、レベルが一定以上に上がったら武器のボーナスが欲しい。

 使わないかもしれないけど、銃型のマジックアイテムとか、集める楽しみがあると、強くなる速度にバフがかかりそう。

 簡単には死にたくないから、再生能力も欲しい。

 条件付でも良いから、経験値アップなんかもあれば嬉しい。

 あとは・・・メインは棍棒だけど、刀も使えるように練習したいから、刀も欲しいかな。

 盾も欲しい、もちろん成長していくタイプの。

 これくらい言っとけば足りるか?」


 「えっと纏めると

 成長するタイプの、棍棒、刀、盾

 動きやすくて防御力のある服

 魔法に関してはこの世界の魂じゃないから、この世界の魔法が使えないけど、工夫次第では使えるから、とりあえず才能としては付与しとくね。

 再生能力

 頑丈で住み心地の良い箱

 収納のスキルとアイテム、ズボンのポケットも収納アイテム化、ついでだからコートにも付けちゃおう。

 一定レベルに達した時のご褒美に、銃型のマジックアイテム

 地球と同じものが食べられるように、ショップ作ってみるよ、対価はお金じゃなくて魔物を倒した時に手に入る魔石にしとくね。

 後は、経験値アップだっけ?ハンデを付ける事で経験値アップするようにしよう。

 それから色々出来る魔道具として、使いやすい形で君にプレゼントするのと鑑定機能付きの眼鏡もつけるよ。

 それから君の体はこの世界用に僕が作ったものだから、鑑定妨害と、ステータス偽装が体に付いてるからね。

 以上でいいかな?

 あ、それから、君と世界樹の護衛に天使を10人程つけるからね、死なれても困るし。

 まぁ、世界各地にある、僕が作った試練を攻略するとスキルが手に入ったりするから、もし足りなく感じたら行ってみると良いよ。

 これで良いなら早速地上に転移してもらうけど、心の準備は良いかい?」


 「あ、ああ、行ってきます。」


 「それじゃぁ、幸運を。」







◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 気がつくとそこは草原で、遠くには、壁に囲まれた街のようなものがあるのを確認できた。


 街へ向かう前に、今の状態を確認しておこうと思い、まずポケットに手を突っ込んでみた。


 すると、スマホによく似た見た目の機械が入ってる。


 操作しようと観察してると、本当にスマホみたいで、横にボタンがあった。


 だが、ボタンを押しても、長押ししても反応してくれない。


 どうしようかと悩んでいたら、隣から声がかかってきた。


 「そこを押しながら魔力を流すと起動しますよ。魔力の流し方は、フンッ!ってやれば流れますよ。1度感覚を掴めば、後は簡単にできる様になりますから。

 それと、護衛天使のセラフィムと申します。

 普段は姿を現さず、功さんの命の危険があるときに限り、手を貸すように命じられていますので、普段は居ないものとして考えてください。

 それと、他の天使は、世界樹を植える予定地で待機してますので、紹介は省かせてください。」


 「お、おう、よろしく。」


 それだけの挨拶をすると、セラフィムは姿を消した。


 気を取り直してスマホにフンッてやるとホントに起動した。


 使い方もスマホとさほど変わらないつくりにしてくれてるらしく、アイコンがいくつか表示されていた、1番目立つ真ん中のアイコン「まずはじめに」をタップするとそこにはこんな事が書かれていた。


 『君に隕石を当てたのは私です、ごめんなさい。    神より』


 「・・・・・・おまえかぁぁぁぁぁ!!!!」

 いつまでたっても上手に書けない。


 あ、下にある評価ボタン★☆☆☆☆をクリックしていただけるとたすかります。

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