表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姫様なんてこんなもんだ  作者: 緑草夏美
4/4

3・5

「え?俺を呼んだ?どうやって?」


俺はあたふたと分かりやすいほどに困惑した。

っと、今俺はこの状況に困惑しているのとは裏腹に、ワクワクしていた。

何でかって?そりゃー決まってんだろ。

だって、異世界ってやつだろここ!しかも、呼ばれたって事は俺に、何かすごい力があるって事だろ!

まさか俺って、勇者とかだったり。


俺は、あこがれていた異世界に来て、

顔には出さないが、心中ではずっと胸に夢を膨らませワクワクしているのだ。


取り合えず、まず最初にやるべき事は、情報採取だ。

、聞いてみないと何も始まらない。

他にも聞きたい事が山ほどあるが、なぜ俺をこの世界に呼んだのか。

ワクワクしているのを悟られないように、ファルに聞いた。


「なんで俺を呼んだんだ?俺じゃないとダメなのか?」


「わかりません!」


んんん?分かりませんだと?

ファルは笑顔で言ってきた。すがすがしいほど直球に。


「分からないって、ファルたちが呼んだんだよねんだんだよね?」


「はい!そうですよー」


やばい、意味が分からない。

本格的に困惑してきた。

まぁいい質問を変えよう。どうやってこの世界に俺を呼んだか聞いてみよう。

やっぱり魔法のたぐいだと思うんだけど、気になる。

ここは、好奇心のままに聞いてみよう。


「じゃあさ、どうやって俺をこの世界に呼んだの?」


俺が質問すると、笑顔だったファルもずっとツンツンしていたレンズも

真剣な顔に変わった。

え?どうした?何で真剣に、、なんか地雷でも踏んだか?


「この話を聞いたら後戻りできませんが、よろしいですか?」


ファルが放った言葉が俺のワクワクを一瞬にしてかき消した。

これから危ない取引をするかのような、緊張感が俺になだれ込んできた。


「ああ、話してくれ」


「いいんですね?」


「聞かないと、先には進まないだろ?」


「わかりました」


ファルはその場で片手を上げると、水が出てくるなり俺たち三人を水で覆い、話し始めた。


「この国には、12の秘宝が存在します。秘宝は、一つ一つがこの世界を180度変える力を持つと言われています。その力を求めて、争いが起こました。

今は、8つの島に分かれていますが、元は1つの島でした。」


なんか俺の思っていた話と全く違う

なんか、スケールがでかい。ついてけねーーー!

っと思いつつも、俺は頷きながら話を聞いた。


「人はもちろん、いつしか魔族も力を求め殺し合いました。」


ん?魔族?

えーーーこの世界魔族いるの!


「次第に人口も減り、緑も枯れ始めていました。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ