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姫様なんてこんなもんだ  作者: 緑草夏美
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仕事を終えた俺は、帰り道のコンビニでケーキを買い、足早に家へと向かった。


「ただいまー」


俺は家の鍵を開けて言った、まぁー、一人暮らしをしているから、もちろん「おかえり」とは誰にも言ってもらえない。実家を出てから言ってもらってないなー。今日は、俺の誕生日だから今日ぐらい誰かに言ってほしいものだ。

そう思いながら、さっき、買ってきたケーキを崩さないように箱の底をしっかりと持ち、靴を脱いでリビングに向かった。テーブルに買ってきたケーキをそっと置き、着ているスーツを脱ぎ、Tシャツと短パンに着替えテーブルに置いてあるケーキを箱から出し、ケーキに22ほんのローソクおを何とか刺した。

ライターで火をつけ部屋の電気を消して、近所迷惑にならない程度に歌った。


「ハッピバースデイートゥーユー

ハッピバースデイートゥーユー

ハッピバースデーディアー俺ーー

ハッピーバースデイートゥーユーー」


歌い終わると、大きなため息をつき少し考えてみた。


「はぁー」

、22歳になっても彼女できないとは、やばいなー、実家出てから、ぼっちだーー!。

このまま、30、40、50、と年をとっても彼女できないんじゃないのかな。


「はぁー」


そう考えるとまた、ため息が出た。

もし彼女が出来たら、こんなふうに一人ぼっちお誕生日会じゃなくて、なんか、もっと、こう、キャッキャウフフみたいな感じで、彼女にケーキを「あーん」って感じで食べさせてもらったり、


もしかすると彼女に手料理なんかふるっまてもらえるかもなー。そして、最後二人はそのまま熱い夜を、、なんて、俺には実現不可能だろうけどだ。


それに比べゲームとかの主人公は、気にせずとも美少女に囲まれた、胸躍る冒険とかをする。

時には、国を助けたり。

時には、命を懸けて仲間をすっくったり。

見てて、うらやましいって何回思ったか、美少女たちが主人公に向けるわかりやすい、身振り素振りを、1回でいいから俺にしてほいいなー。そう思いぼーっとしていたい。


気づくと、ローソクが溶けて小さくなっていた。俺は考えるのを止めて火を消すために、目をつぶって少し前のめりになり息を吹こうとした。


「ん?」


なんだ?、息を吹こうとしたとき、唇に違和感を感じた。柔らかい、なんだ?俺は恐る恐る目をあけた。


「ん!?!?え!?」


俺は目を疑った。俺の目の前には、顔を真っ赤にして、手で唇を覆っている少女いた。

俺は、この少女とキスをしていた。

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