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ジャマイカサウンド史

ジャマイカの歴史とジャマイカ・サウンドの創世記

作者: Tanaka-KOZO

カリブ海に面した美しい島。


先住民族のアラワク・インデイオはその島を「ザイマカ(木と水の大地)」と呼んだ。

その呼び名が現在の「ジャマイカ」へとなる。


1494年5月4日。

あのアメリカ大陸を発見したコロンブスがジャマイカを発見・上陸する。


コロンブスはスペイン国王の名のもと、ジャマイカをスペインに併合。

その後1569年より146年間、ジャマイカはスペインの植民地となった。


スペイン人は原住民のアラワク・インディオたちを奴隷として過酷な労働をさせる。

そのため10万人居たとされるアラワク・インディオはおよそ50年で全滅してしまう。


代わりにスペイン人はアフリカから奴隷を輸入。

これが現在ジャマイカに住んでいる国民のルーツとなる。


1655年、イギリスがスペインに代わりジャマイカを支配するようになる。

1807年、英国議会によりアフリカからジャマイカへの奴隷貿易が廃止となる。

※100万人以上の奴隷が輸入されていたが、この時点では奴隷の数は32万人であった。


1838年、ジャマイカ人は完全なる自由を手にする。

1962年、ジャマイカはイギリスから独立。

同年9月、国連へ正式に加盟した。


そしてこの時期にレゲエミュージックが、ワールドワイドへと広まっていく。


さて、ジャマイカのルーツミュージック史に触れてみよう。


1940年代~1950年代中期まではジャマイカでは「メント」というアフリカからの影響が感じられる

質素なダンスミュージックが流行っていた。


「メント」は、アコースティックギター、バンジョー、打楽器、ルンバボックスに加えて、

手作りの竹のサックス、クラリネット、フルートなどによって演奏された。


50年代も後半になるとジャマイカ人たちは、

ラジオから流れてくるアメリカのビッグバンド形態のジャズとR&Bへと魅かれていく。


そのビックバンド・ジャズを多数のジャマイカ人が模倣した。

それが現在のスカへとなっていった。


また50年代には「サウンド・システム」が生まれる。

「サウンド・システム」とはいわゆる野外ディスコである。


当時、貧しかったジャマイカ人たちは、

まだまだ自宅で音楽を楽しむ機材やレコードを買い揃えることなど出来なかった。


そんなジャマイカ人らにとって「サウンド・システム」は、

音楽を楽しむ為の絶好の娯楽施設となったのだ。


「サウンド・システム」はジャマイカ国内で爆発的なブームとなり、

多くの「サウンド・システム」が乱立するようになる。


「サウンド・システム」同士はライバルとの差をつけるため、

他には無い、新たな多くのレコードが必要となった。


ところが現実は新しいレコードが足りない状況である。


そこで、「コクソン・ダウンビート(サウンド・システム)」を経営していた「クレメント・ドット(のちのコクソン・ドット)」が、

ジャマイカ人独自のミュージシャンを起用して、オリジナルサウンドの制作に着手することになる。


ここで、多くのレゲエミュージシャンを輩出した名門レーベル「スタジオ・ワン」が誕生した。

「スタジオ・ワン」はコクソンの自宅にある酒屋を改造して作ったスタジオである。


現在のレゲエサウンドは、この「コクソン・ドット」抜きでは語れない。

レゲエサウンドの父と言われている「コクソン・ドット」については、

その後のジャマイカサウンド史と併せて、次章でお話しさせていただく。


… つづく

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