派遣先は魔法世界でした。その6
五十嵐「さっきはすまなかった!」
ようやく、3人に追いついてエリサに謝った。
エリサ「もういいですよ、しょうが無いことだって事で踏ん切り付けましたから。」
良かった。
少しの期間とは言え味方同士での亀裂など会ってはいけない。
岡田「それより!次は何倒すの??次は涼しいところならあたし一人で行くけど?」
ジョン「スペシャリストとはいえ女性を一人でとは行きません。自分もついて行きます。」
なるほど、それが良い。
とすると、二組に別れていった方がより効率的か?
エリサ「だったら、一度神父様の所へ行って情報全部聞きましょうか。」
五十嵐「それが良い。一気に協会まで飛ぶ事はできないか?」
エリサ「手をつないでください。”ワープ・スペシフィック協会”」
---魔法使用マナ6×術者ゲート21、よって126kmまでのワープを開始します。
この世界に降り立った時と似たような光が俺達を包む。
その光が明けたときには協会の前にいた。
岡田「へ~、便利っすね。牧師さーーーん!!幹部の情報全部下さーい」
ギィ・・・
内側から扉が開けられた。
神父「まさか、これほど早く一人目を倒すとは思っていませんでした。情報ですね、では一人一つ行き渡るようにまとめた物があるので、これをどうぞ」
そう言って、4枚の紙を雪子がまとめて受け取った。
岡田「ありがとうございます。では、ちゃっちゃと終わらせてきますね。てなわけではい!」
岡田が紙を一人ずつに配った。
五十嵐「涼しいところを希望だったな?ならこのフォルドコアトルに言ってくれるか?涼しいを通り越して寒いだろうが」
岡田「暑いよりかはましっすね。ならそっちはディープネレイスをお願いします。残りの奴は2人じゃ厳しそうな気がするので終わり次第ここ集合で。って、フォルドコアトルの高山ってこの裏山なんですね・・・」
たしかに協会のある場所の裏にある山はすごく高く上の方は恐怖が吹き荒れていてもおかしくなさそうだった。
五十嵐「それなら確かにここ集合がいいな。。俺とエリサはエーゲス海に向かう。」
エリサ「それじゃあ、後ほど会いましょう。」
ジョン「えぇ、無事を祈ってます。」
岡田「他人の無事を祈るより先に自分の身を案じようか、なんせ私たちは初めての派遣なんだからね?」
そうよ、私たちにとって異世界派遣はこの世界が初めて。
敵とはどういう戦いをすれば良いかを実践のなかで学んでいかないと行けない。
知識としてA級は知っているがどのような強さなのかは具体的には分からない。
岡田「てか、まずは山登りからなのよねぇ・・・。余裕だけど面倒だわ。」
ジョン「エーゲス海は遠いですから自分達はゆっくり行きましょう。そうすれば良いです。」
まぁ、確かにそれならいいか。
と言うわけで私とジョンは山登りで体力を消費しないように休憩を挟みながら上ることにした。
次回からは雪子×ジョン編のつもりです。
それが終わり次第続エリサ×俊介編行きます。