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派遣先は魔法世界でした。その4

地獄池、神父の話が確かならここにヘルリザードという竜人がいるはずだ。

山道をただ進む途中からだんだんと暑くなってきた。

地獄池が近づいていると言うことだろう。

もうしばらく進む内に岩が露出し開けたところに付いた。

なるほど、地獄池というのは溶岩がたまっている場所、と言う訳か。

ただのリザードマンは多くいる。

だが、ここに来た自分たちに対して敵対行動はとっていない。

てっきり知性の無い生き物かと思ったがそうではないらしい。

こうなると少しやっかいだ。

それに加えこの熱気、いくら刀とはいえども溶けてしまうかもしれない。


五十嵐「ヘルリザードの攻略にあたり、刀に熱耐性の魔法があれば頼みたい。」


エリサ「”エンチャント・ヒートレジスタンス”っと、これで大丈夫のはずです。魔法の効力を早く見たいのでよろしくです。」


---魔法使用マナ3×術者ゲート21、よって63のレジスタンスを付与します。


エリサ「多分ですが、マグマぐらいならびくともしないはずです。」


さらっと恐ろしいことを言う。

本当に魔法という物は恐ろしい。

そのうえ、今回与えられた職業柄覚えておくのが得策だろう。

ここが終わったら教えてもらうことにしよう。


岡田「俊介さん・・・流石に暑いんで、任せても良いですか?エリサさんがいれば大丈夫に見えますから、じゃあよろしく!」


そういって、そそくさと岡田は走り去っていった。

そのついでにジョンの腕をとり半ば強引に連れて行った。


ジョン「五十嵐さんすみません、お願いしますね・・・」


申し訳なさそうにそう言いながら連れ去られていった。

さて、まずはヘルリザード探しをしなければ。

俺でさえ暑いのだからエリサに関してはもっときついだろう。


五十嵐「エリサさん、暑くありませんか?それとヘルリザードの位置を知る方法はありますか?」


エリサ「暑くはないですよ、ヒートレジスタンスを自分にも掛けてありますから、それとヘルリザードですね・・・えっと、この場合は、っと」


懐から本を出してぺらぺらとめくっている。

それになぜあの本はこの状況でも燃えないのか・・・


エリサ「あった、ありました!えっとじゃあこれを唱えてください。」


本の1ページを見せてきた。

なら、きっと居場所が分かるが他人に伝えるには難しい直感的な物になっているのだろう。

ならば俺がやるしかないな。


エリサ「あっ、一応ゲート強化の指輪付けてやった方が確実ですよ。」


言われたとおりに支給品の指輪を付ける。

それから


「”サーチ・スペシフィックヘルリザード”」


---魔法使用マナ5×(術者ゲート15+強化アイテム5)、よって100の特定サーチを開始します。


なるほど、これは確かに説明がしにくい。

本当に直感的に分かってしまう。

居場所さえ分かってしまえば、やることは簡単。

どうやら向こうはこちらに気がついていないようなので、やることと言えば不意打ち。

武士道?そんなものは異世界では通用しない。

今までの経験からそう学んだ。

近づくには音が出てしまっては意味がない。

エリサだけをその場に残しすり足を使いながら徐々に距離を縮めていく。

そして、ついに刀の射程範囲内にまで近づけた。

ヘルリザードは溶岩だまりの中にいる。

流石に普通の刀で攻撃をしよう物なら溶けずともかなり痛んでしまう。

だから溶岩に差し込むのはエリサに耐性を付けてもらった刀。

音に注意をしながら鞘から引き抜く。

耐性を掛けられて薄く赤色がにじんでいる。

流れるような動きで刀を構え息を思い切り吐きながらに突き刺す。


手応えはある。

だが全くもって動かない。

これは一発で仕留めたか?と思い刀を引き抜く。

が、抜けない。これはただ体が硬いからか・・・?

いや、いやな予感がする。刀のことはあきらめ大きく後ろに飛ぶ。

すると、溶岩の中から3mほどのサイズの人型のオオトカゲ。

周囲のリザードマンより体は大きく、鱗も堅そうで頭からは大きい角が一つ。

間違いない、アレがヘルリザードだ。

だが、あれでA級か。

見た目だけで言うならS級はくだらないと思う。

だが、今となってしまえば引くことはできない。


五十嵐「後方援護を頼む。」


エリサ「分かりました。魔法なら任せてください。」


すると、ヘルリザードは予想通りの低い声で


ヘル「お前達が、魔王様の言う勇者か。その実力見せてもらおう。」


溶岩から這い出てきて、その大きなしっぽを地面に打ち付ける。

打ち付けるたびに地面が揺れる。かなりの質量があるとみて間違いない。

アレを食らってはひとたまりも無い。

それに不意打ちもあまり効いていなさそうだ。


五十嵐「本当に倒せるのだろうか?」


エリサ「わかりませんが、サンプルが欲しいです。あまり傷つけないでください。」


五十嵐「それは無理な相談だなッ!!」


いつでも攻撃ができる距離に居たからこそできた。居合い切り、愛刀との相性も合いまりその威力は岩をも断つ。

ヘルリザードに対しては、少し深めの傷を負わせた。

はじめから岩のように断つことができないのは分かっては居たが、思ったよりも浅かった。

強い、コイツは強い。

思わず表情が緩む。

ハッとし、それを隠すように片手で口元を隠す。

ふぅ・・・


ヘル「ゆ、勇者よ、不意打ちとは言えなかなかやるな。ならば我も本気を出そう。」


ヘルリザードの体がみるみるうちに大きくなっていった。

目視で5m。それに加え、リザードというくせにすべての鱗がはがれ落ちた。

それを認識したその瞬間に俺の体が反射的にのけぞった。

見えなかった。後ろに居たはずのリザードマン達の上半身がなくなっていた。

断面は焼けていた。

となると、これは・・・


エリサ「カマイタチですね・・・、それに火の属性付与。」


ヘル「いかにも、この技は教えてもらいたてでなそれに我流のアレンジを加えてある。」


一体どういう原理かは分からないが、気分良く知らない技を出してくれたことには感謝しよう。

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