派遣先は魔法世界でした。その3
地獄池までは最短距離の直線で向かう事にした。
その道中、盗賊3人組に絡まれた。
盗賊A「へい!兄ちゃんたち、有り金と金目の物を置いていってもらおうか!!」
雑魚、明らかに雑魚。
こんな者共を相手するのは面倒だ。
しかも、こういうヤツらに限って地味にしぶとかったりする。
ここは、俺の刀を振るうよりエリサの実力を見るのにちょうどいいだろう。
五十嵐「エリサ、任せても良いだろうか?」
エリサ「魔法というものを知識としては持っていますが、試すのにはちょうどいいかも知れませんね。盗賊さん達、覚悟です。"コンバーション"」
---魔法使用マナ5×術者ゲート21、よって105の燃焼を起動します。
刹那、3人の盗賊は消し炭になった。
ヤバイ、こんな物を振るわれたらひとたまりもない。
これだけでもSランクに届きうるかもしれない。
魔法とはこれほどまでに圧倒的なのか、恐ろしい。
それよりか、勇者たる俺達が早速3人の人間を殺めてしまったが良いのだろうか?
突如、トランシーバーが音を発する。
神「お主ら、ダメではないか。人を殺めてしまうなど。だが今回だけは目を瞑ろう、以後気をつけるように。」
と、それだけを一方的に告げて通信は途切れた。
思っているよりも神という存在は寛容なのかも知れない。
と、そんな出来事が地獄池までの道中であった。