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変装用衣装

変装用衣装が出来ました

思念伝達状態で色々します

 目が覚めると、正午まであと3-40分くらいだった。3人との接続は、眠る前と同様に保たれている。意識がなくなっても、状態は維持されるようだ。

 アベリアはレスリーとローズに手伝って貰い、昼食の下ごしらえをした後、メリーを迎えに行った。メリーの学校まで、1キロ以上あるはずだが、接続は切れなかった。魔法の操作限界距離より、接続の限界距離は長いようだ。もしかすると、距離的な限界はないのだろうか?


 昼食時に、猫耳戦士がすねているようだった。4人で寝ていたことに気がついたらしい。4人だけで良いことをしていたと、思ったようだ。


 昼過ぎにローランが、変装用の衣装を持ってやってきた。ローズ、クロエ、ヒュー、レルミスを呼んで、着させてみた。派手だった。

 基本色はすべて白で、銀色の縁取りが施されている。顔の、目の周りの部分には、帽子やヘルメットと一体化した、マスクが取り付けられていた。

 ローズの衣装は、私の変装用衣装と同じ、短めのローブだ。胸に紋章のようなものが刺繍されている。金糸で刺繍された紋章は、知恵の神の紋章だそうだ。紋章以外にも、淡い黄色と金色で星形の装飾が施されている。

 クロエの衣装は、オレンジ色で慈悲の神の紋章が描かれた革鎧だ。ところどころ、銀色に輝く金属板で補強されている。オレンジ色のスズランのような装飾が描かれていた。さらに、琥珀のような宝石で飾られた弓と短剣も付いていた。

 ヒューの衣装は、真っ赤な愛の神の紋章が描かれたプレートメイルだ。軽量化のために、革製の部分が多くなっており、金属板も薄めに作ってあるようだ。全身に絡みつくように、赤いイバラの装飾が描かれている。セットになっている盾にも愛の神の紋章が描かれている。柄頭にルビーがはめ込まれた剣もセットになっていた。なんと、抜き放つと赤く輝くエフェクト付きだった。

 レルミスの衣装も短めのローブで、胸に緑色の糸で森の神の紋章が刺繍されていた。さらに、緑色と淡い黄緑色で、木の葉型の装飾が施されていた。

 縫製や仕上げが綺麗なばかりでなく、良い素材を使っているように見えると思い、よく調べてみたら、驚いたことに、すべての衣装が単なる変装用装備ではなく、ミスリル、ハードパンサー、ダークシルクなどの高級素材を使った、本物の装備品だった。最近我々が購入したばかりの装備品よりも高性能だ。相当なお金が掛かったのでないかと思われる。

 「いくら何でも、無駄遣いしすぎではないか。」と、ローランに言うと。

 「見る目のある者なら、装備品の善し悪しはすぐ分かる。安物の装備で変装すると、いらぬ詮索を受ける可能性もある。それに、変装用の装備で戦わざるを得ないこともあるかも知れない。いい加減な装備ではダメだ。」と、言い返されてしまった。


 王都への旅行の予定について、少し打ち合わせた後、ローランは帰って行った。王都への旅行の前に、片付けなければいけないことがあるので、それなりに忙しいようだ。


 我々も、旅行の準備をしないといけない。アベリアには買い出しに行ってもらった。買うものが多そうなので、手伝いも付ける。

 私もローズとレスリーを連れて買い物に出かけた。金属と硬木の工房で、試作用の魔道具材料を買い込んだ。小さい板状の物の他に、棒状の物や、やや大型の物も、注文して作ってもらう。形状は単純なので、翌日には完成するようだ。

 薬や毒薬を入れる容器も、製造している工房に行き、大量に買い込んだ。在庫品を購入したほかに、翌日までに製造出来る容器の追加注文を出しておいた。

 薬草は大量に採取してストックしてあるが、アスター近辺では採取しにくい素材もある。薬草や錬金術材料を扱う店に行き、必要な素材を買い集めた。何故か調味料やスパイスのたぐいも売っていた。市場で買い物をしているアベリアに、思念伝達で意見を聞くと、使ってみたいそうなので、これも買っていくことにした。

 雑貨屋では、まず計量器具や巻き尺を買う。荷物整理用の箱なども買っておくことにした。

 大量のスープやシチューを作るのに良さそうな大鍋があったが、アベリアによると、大きすぎる鍋は、かまどのサイズに合わず使いにくいらしい。かまどに合わないなら仕方がないなと、思いかけたが、大きいかまどを作れば良いと、思いつく。庭に大きいかまどを作り、ついでに大量の網焼きや鉄板焼きを作れるようにして、バーベキューをするのも楽しそうだ。アベリア、レスリー、ローズの賛同も得られたので、大鍋を買って帰った。


 家に帰り、庭で広めのスペースが確保出来る場所に、石でかまどを作った。大鍋二つ、小鍋一つ、大きな鉄板と金網で同時に料理出来る、五つ口の大きなかまどだ。金網と鉄板も作っておいた。さらに、木製のベンチとテーブルも作った。

 レスリーとローズはアベリアに頼まれて、料理の下ごしらえを始めた。アベリア、レスリー、ローズの3人の間の思念伝達は、私を経由して行われるのだが、特に意識することもなく、いつの間にか思念のやり取りが出来るようになっていた。


 猫耳戦士とレルミスの2人は、今日はまだ魔法の練習をさせていないので、2人の練習をすることにした。ついでに、昼前からすねている猫耳戦士も、思念伝達可能な状態にしよう。

 レルミスについては迷っていたのだが、レルミスを接続状態にして、夜の運動の様子が筒抜けになってしまうのは、やはりまずいと思うので、接続し続けるのは夜の運動のメンバーに限ることにした。アベリアはレルミスもやっちゃえばいいと思っているようだが、見た目がロリ過ぎる。かわいいことは確かだが、夜の運動の相手をさせることは想像しにくいのだ。


 猫耳戦士とレルミスを呼んで、能力強化をすることを告げた。3度目なので不安感は薄れたが、一応強化魔法を掛けておいた。

 慎重に、しかし、大量に、2人に魔力を注ぎ始める。2人の持っている魔力の、2倍くらいが目安か、と思っていたら、3割くらいの魔力を注いだところで抵抗が薄れ、2人の魔力制御が切れてしまった。まさかと思うが、繰り返すと魔力制御が切れやすくなるのだろうか。それとも、前回の能力強化に無理があったため、能力のバランスが崩れているとか、何か弊害が出ているのだろうか。やはり、まだまだ、分かっていないことが多いようだ。慎重に行動しなくては。

 猫耳戦士とレルミスの2人と、思念が接続された状態になるのは2回目なので、前回程の驚きはないだろうと思っていたが、むしろ前回よりすごく驚いていた。アベリア、レスリー、ローズの3人が既に接続状態になっていて、馬車で移動中のアベリアから「ヤッホー」と軽い挨拶が、送られてきたからだ。2人は混乱中だ。驚くのも無理はないか。

 思念伝達では、言葉で伝えるよりもはるかに速く、情報のやり取りが出来るので、説明は簡単だったが、情報を受け取った側の頭の回転が速くなるわけではないし、理解力が高まるわけでもない。2人が状況を理解し、混乱が収まるまでに、少し時間が掛かった。

 接続状態では、考えることが相手に筒抜けなので、混乱が収まるとすぐに、猫耳戦士の接続は切らないが、レルミスの接続は切るつもりであることが、伝わってしまった。「差別待遇です」という、レルミスの怒りが伝わってくる。さらに、差別の理由が、レルミスはロリだからであることににも気がつき、「わたくしは子供ではありません」と、ますます怒っている。

 そんな時に、レルミスを夜の運動に参加させても良いのではないかという、アベリアの感想が伝わってきた。レルミスは味方が現れたと喜んでいたが、すぐに声のない悲鳴を上げることになった。夜の運動に関する、アベリアの具体的なイメージが頭に流れ込み、それを感じて私が、次いでレルミス以外の全員が、軽くではあるが、性的に興奮したのだ。レルミスにも少しは、好奇心や性欲もあるようだが、今のところ羞恥心の方がはるかに強い。いきなり頭に流れ込んできた、イメージへの羞恥と混乱で、何も考えられない状態だ。

 意志の力で興奮状態を抑える。親密な関係の女達と、接続された状態なので、性的な興奮状態が、即座に全体に広まり、増幅されてしまう。うかつなことを考えないように、興奮状態に流されないように、常日頃注意し、意志を強く持つ必要がありそうだ。ちょっとめんどくさい。

 レルミスの頭を撫でてなだめる。なんとか誤魔化そうと考えている、私の考えも筒抜けで、怒っているが、頭を撫でられるのは嬉しいようだ。やはりレルミスはかわいいな、そして、思った以上にちょろいかも。もちろん、私がちょろいと感じたことも筒抜けでだが、かわいいと思ったことも伝わり、怒ったり喜んだりしている。


 ようやく興奮と混乱が落ち着いた後、2人の魔力制御能力を少しだけ強化した。魔力制御能力を回復させ、2人の魔力制御が正常であることを確認する。

 2人の能力を詳細に調べ、今後の強化の方針を検討した。

 近接戦闘能力が高い猫耳戦士には、やはり強化魔法を覚えさせたい。適性が高いのは雷魔法だが、しばらくは水魔法と回復魔法の練習を続けさせるべきだろう。強化魔法が使えるようになったら、強化魔法と雷魔法を伸ばしていこう。

 レルミスは、魔力の量が比較的多く、風魔法と光魔法の適性がやや高い。さらに、魔術構築式の知識・理解力・応用力が高く、苦手の属性があまりない。魔法使いとしては、非常に高い素質を持っている。しかし、危機察知能力や攻撃回避能力は致命的に低い上に、体を動かしながらの魔法使用や、複数魔法の同時使用も苦手、魔力操作範囲が狭く、遠距離攻撃も苦手、観察力、状況判断能力が低く、基礎体力も低いなど、弱点が多く実戦に連れて行くには、不安を感じるレベルだ。実戦経験はかなり多いはずなのに、今までに何事もなかったのが不思議だ。素質は高いだけに、色々と鍛えたいところが多くて困る。まずは、複数魔法の発動と、魔法の操作範囲拡張の練習をさせるべきか。

 1時間程、2人の魔法の基礎訓練を行った。接続状態だと、やはり訓練効果が高い。レルミスの魔法の操作範囲は、15メートル程だったのが23メートル程まで拡張した。4-50メートルくらいまではすぐに伸びそうだ。

 練習後に、レルミスの中の魔力へのは私の制御は手放し、接続を解消した。レルミスはまだ不満そうではあったが、我々が夜に運動する予定であることを理解し、あきらめたようだ。羞恥心を克服し、夜の運動にも参加する野望を抱いているようだったが、まだかなり先のことになりそうだ。


 庭ではバーベキューの準備が進められると同時に、大鍋では旅行中に食べるスープが作られていた。夕方になり、少し肌寒くなってきたので、たき火もすることにした。たき火をすると皆が集まってきて、すぐにバーベキューが始まった。こう言うのもなかなか楽しい。旅行中にも時々やると良いかも知れない。


 その夜の運動は、慎重に始められた。興奮状態も快感も、あっという間に気が遠くなるほどまで増幅されてしまうのだ。実際に、猫耳戦士はすぐに気絶してしまった。精神力を振り絞っても、ごく短い時間の運動を続けるだけで精一杯だった。集中力が途切れると同時に、全員気を失ってしまった。


 翌朝目覚めると、まだ夜明けまでかなりある時刻だった。運動中に折り重なるように気絶したため、おかしな体勢で寝ていたのだ。私が目覚めて身動きしたので、私の下にいたアベリアも目覚めた。運動中に近い体勢だったため、すぐに2人とも興奮状態になったが、昨夜程強烈な増幅は起こらなかった。起きているのが2人だけだからかも知れない。

 2人で運動していると、ローズも目覚めた。人数が増えると、予想通り、快感と興奮の増幅効果が高くなる。しかし、3人ならなんとか耐えられるレベルだ。そのまま運動を続けた。

 しばらく経つと、レスリーと猫耳戦士も目覚めた。さすがに5人は厳しい。代わり番こに眠って貰うことが出来ればいいのだが、この状態で眠るのは無理だろう。いや、しかし、気絶させることなら出来るのか。アベリアに我慢するのをやめて貰うと、すぐに気絶状態になった。猫耳戦士もすぐに気絶したので、その後は普通に運動することが出来た。


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