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思念伝達

練習したりいちゃいちゃしたりします

能力強化によって、新たな可能性が

 家に帰った後は練習の時間にした。

 今日の練習は、気分を変えて、庭でやらせる。意外に器用にいろいろな技を使いこなすロジルが、護身術の心得もあると聞いたので、レルミスとアベリアとローズに、護身術を習わせることにした。護身術の練習だけでなく、魔法の練習を同時にする。 まず、レルミスと猫耳戦士にウォーターショットを習得させ、小さな水球をぐるぐる飛ばす練習をさせた。レルミスは比較的簡単にできるようになったが、猫耳戦士はこの段階で少し苦戦している。

 「水魔法なんて、使えなくてもいいにゃ」猫耳戦士がぶつぶつ言っているので。「水魔法を練習すると、強化魔法も使いやすくなる」と言うと、少しやる気になったようだ。

 猫耳戦士にはそのまま水魔法の練習を続けさせ、レルミス、アベリア、レスリー、ローズの4人には、水球を動かし続けたままの状態で、護身術の練習をさせた。今度はレルミスが苦戦している。レルミスはそもそも、体を動かすことがあまり得意ではないようだ。しばらく様子を見たが、水球を出したままでは難しそうなので、今回は護身術だけに集中させることにした。

 アベリア、レスリー、ローズはこの種の魔法の練習に慣れている上に、強化魔法によって身体能力が向上しているため、楽々とこなしていた。護身術というのは、体捌き、崩し、当て身、その他の中で、覚えやすく効果的な技をまとめたものらしかった。

 なんとか水球を回せるようになった猫耳戦士には、サンダーを習得させた。魔法の習得と発動は問題なく、猫耳戦士の「サンダー」の声と同時に、青白い稲妻が発生した。当たれば威力は大きそうだ。しかし、的として10メートル程先に置いた木片には、当たっていない。無発声での発動の練習後、威力調整の練習をさせた。二十数回の発動後、小さな雷撃を発生させられるようになった。しかし、的に当たったのは、これまでのところ3発だけだ。猫耳戦士の制御が下手であることは確実だが、もともと当てるのが難しい魔法なのかも知れない。とりあえず、猫耳戦士には、魔力制御能力の向上のために、複数の水球を同時に飛ばし続ける練習を、時間いっぱい続けさせることにした。

 サンダーは、発動した後に回避することが不可能だと思うので、その点に関しては優秀な魔法だ。私も試してみたいと思い、既に習得済なのだが、庭で練習するのは危ないので、まだ試していない。また、人気のない場所に行って練習するつもりだ。


 夕食後、アベリア、レスリー、ローズの3人に、他のメンバーが浴室を使っていない、遅めの時間に浴室に集まるように、耳打ちしておいた。私が入浴中に、3人が乱入してくることは時々あったが、私から誘うのは初めてだ。

 いつもは3人が私の体を洗うだけだが、今日は、初めに私が3人の体を洗った。

 「レディク様に、そんなことをしていただくわけには行かない・・」という異議が申し立てられたが、「私が洗いたいのだから、逆らわず、おとなしく洗われるようにしろ」と、強めに命じて、異議は却下する。

 念入りに、3人の体の隅々まで洗う作業を楽しんだ。その後で、3人はいつもよりもさらに念入りに私の体を洗った。興奮を抑えきれず、風呂で運動してしまい、のぼせそうになった。

 風呂から出て、水分を吸収し、乾かした後。3人に用意した服を着せていった。最初がレースの下着だったので、夜の運動のためのアイテムと思われたようだ。

 「今夜はこれを着て、するんですね。」アベリアが嬉しそうに言う。

 「うん。それもいいな。でも、まだ続きがあるから、もう少し待って。」と、言いつつ、スカート、ブラウスと、服を着せていく。アベリアが少し意外そうだ。どういうプレイなのかと、まだ疑っているな。

 靴とコートまで、服を着せ終えて、最後にチョーカーを付けた。少し下がって、3人の姿を鑑賞した。

 「思った通り、3人ともよく似合う。綺麗だよ。」脱衣室には、やや大きな鏡が置いてあり、3人も自分の服装は確認出来る。少し戸惑ってはいるが、気に入ったようだ。

 「素敵ですー。」

 「とても綺麗ですね。」

 「レディク様。選んでくれたの?」

 「クロエにお勧めの店を教えて貰ってね。店員にも人気のデザインとか聞いたけど、選んだのは私だよ。服を着せた姿を想像して、これなら似合うかなって。」

 「うれしい。」ローズが抱き付いてきた。そして、珍しく情熱的なキスを求めてきた。


 寝室に移動すると、先に来ていた猫耳戦士が驚いていた。

 「3人とも、夜中におめかししてどうしたにゃ?」

 「レディク様に頂いたんです。いいでしょう?」

 「すごいにゃ。うらやましいにゃ。私も欲しいにゃ。」

 「3人は、クエスト報酬の分配金とか受け取っていないから、着飾らせたいと思ったら、私からプレゼントするしかないけど、猫耳戦士はお金持っているだろう?」

 「うにゅー」服は欲しいけど、お金も欲しくて葛藤しているのかな?


 その夜のアベリア、レスリー、ローズは、これまでで最も運動への熱意が高く、何度も運動を繰り返したので、翌朝は寝過ごして、朝食の時間が少し遅くなってしまった。


 朝食後に、今後の練習の進め方などを考えていると、アベリアとレスリーとローズがやって来た。

 「レディク様。ジニと心が通じ合ってるって、本当?」

 「んー?何の話しだ?」

 「この前、魔力増強のしすぎで、危ない状態だったって、レディク様がおっしゃっていた日のことですー。ジニさんが、レディク様の考えていることを感じられたって言ってましたー。」

 「ああ。あの日の話しか。確かに、猫耳戦士とレルミスの、頭の中が少し感じ取れたようだ。でもあの時だけだぞ。」

 「私も。レディク様、感じたい。」

 「ジニさんが、レディク様に愛されているし、すごく優しくしていただいたと、おっしゃっていたものですから。」

 なるほど、おそらく昨日の件がちょっと悔しかったのだろう、猫耳戦士が3人におかしな自慢話をしたようだ。

 「あれは、私の知識不足が原因で発生した事故なのだが、この前も言ったように、かなり危険な状態だったかも知れない。幸いにして、回復手段が見つかり、猫耳戦士とレルミスの魔力操作能力も正常に戻ったが、あの時は冷や汗をかいた。しかし、悪いことばかりではなく、普通に訓練を行うよりはるかに速く、魔法の技能を伝授する手法が手に入ったのではないかと思う。少し時間をおいて、猫耳戦士とレルミスの体調に問題がないことを確認出来たら、訓練に取り入れられるかどうか、試したいと思っていた。」

 「今日、できる?」3人とも期待しているようだが、特にローズの期待感は高そうだ。断ったら泣かれそうな気がする。

 「6日経ったが、特に異常はないようだ。そろそろ試してみても良いだろう。」

 作業室に移動して、能力強化に取り組んでみることにした。


 未だに、現象を正確に理解出来ているかどうか、自信がないので、安全性を高める方法については色々検討を続けていたのだが、あまり良い考えは浮かばなかった。そもそも、どの程度危険なのかも、皆目見当が付かない。本当は全く危険などなく、放置しても魔力制御が回復したのかも知れないし、逆に、前回はたまたまうまく行っただけで、想像しているよりも危険度が高い可能性もある。ただ、前回の経験から、あまり根拠はないものの、慎重に行動すればなんとかなりそうな予感はしていた。

 始める前の準備として、自分に強化魔法は掛けておいた。強化魔法は、力や防御力を上げるだけでなく、観察力や反応速度の上昇など、かなり広い範囲の効果があるためだ。

 3人の中に私の魔力を注ぎ込んでいく。慎重に、ゆっくりと、ただし、大量に、力を緩めずに注ぎ続ける。既に、普段魔力強化の時に入れる魔力の5倍を超え、10倍近い魔力が入っているはずだ。前回はこんなに入らなかった気がするが、魔力制御の練習をしているので、限界値が高いのだろうか。3人も、注ぎ込まれる大量の魔力に驚いて・・、いや、喘ぎながらも喜んでいるようだ。そろそろ限界のはずだ、3人が保有している魔力の倍以上を、注ぎ込んでいると思う、すぐに反応出来るように、慎重に魔力を注ぎ続ける。

 魔力を押し込む際の抵抗が、唐突に弱まる。限界が来たようだ。完全に抵抗がなくなると同時に、魔力を注ぎ込みのをやめる。3人の中の魔力が、私の制御下に入ったことが確認出来た。前回よりも強く、はっきりと、3人の心が感じ取れた。喜び、愛情、尊敬、感謝、性欲。レスリーとローズは、2人の性欲を私が感じ取ったことに気がついて、少し恥ずかしがっているようだ。アベリアは、私が同じくらい強い性欲を持っていることに気がついて喜んでいるようだ。

 3人に順番にキスをすると、今までにない強烈な快感を感じた。私の快感と3人の快感が、共鳴して増幅されているような気がする。これはやばい、理性が飛びそうだ。必死で理性を保ち、欲望を抑えた。3人も気絶しそうになっていたようだが、私の危機感に気がついて、なんとか意識を保ったようだった。


 3人の魔法に関する技術や知識を調べた。アベリアは治療魔法とこの世界の一般的な病気や治療法について、レスリーはポーションや薬草について、ローズは魔道具について、私の知らない知識と技術を持っている。調べ始めると、その知識や技術が私の中に流れ込んでくるのが感じられた。予想外に、高い精神的負荷を感じる。自分の中に入ってくる知識と技術を、制限するように努める。3人のすべての知識と技術を身につける必要はない。これなら、なんとか耐えられそうだ。

 さらに、予想外だったのは、私の持っている知識と技術に3人から得た知識と技術が関連づけられ、より高度な知識と技術の体系が構築されていくと、それが3人にも送られてしまうことだ。すぐに気がついたので、こちらも慌てて制限した。無駄に膨大な知識と技術が送られないように気をつけ、だが、3人の得意分野は伸ばせるように、得意分野に関連した知識と技術は積極的に送っていく。やや面倒な作業だったが、選択的に能力を強化するコツが身についたようだ。

 コツが分かってきたので、私と3人の能力を冷静に、より詳細に比較出来るようになった。私の持つ能力の中から、3人も身につけた方が良さそうなものを選び、無理のない範囲で3人の能力を強化していく。魔力制御の能力は、やはり、大きく異なっていた。私の持つ魔力制御能力は、3人の中で最も魔力制御能力の高いローズの、1000倍を軽く越えているようだ。前回、猫耳戦士とレルミスの、魔力制御能力を高めようとしたが、あまりうまく行っていなかった。能力差が大きすぎたことも原因だろう。今回は、慎重に、3人に掛かる負荷を調べながら、ほんの少しずつ能力を強化した。

 最後に3人の魔力制御能力を回復させる。もう一度、3人の状態を良く確認する。前回よりもずっとうまく行っていると確信出来た。3人の中の魔力の制御を手放そうとする。『離れないで。ずっと居て欲しい。』ローズの思念が感じられた。3人の中の魔力の一部を、まだ制御し続けた状態でためらう。そんなこと可能なのだろうか?しかし、実際に今、普通ならあり得ないと思われる状態が実現している。アベリアとレスリーも、ローズの思念に同調している。『ずっと、感じ続けていたい。』

 試しに、3人に魔法を使わせてみた。アベリアとレスリーは小さな水球を、ローズは小さな石を発生させ、くるくると飛ばし続ける。特に問題ないようだ。3人の魔力制御がはっきり分かるので、改善すべきところも把握出来る。改善すべきところを、言葉で伝えなくても、3人に伝わり、即座に改善される。驚いたことに、3人の作った水や石を私の制御下に移動することも、再び3人の制御下に戻すことも出来る。問題ないどころか、ものすごく便利だ。

 とりあえず、問題はないようなので、3人の中の魔力の一部を、しばらくの間私の制御下に置いた状態で、様子を見ることにした。魔力を通じて、お互いの感覚や思念が伝達され、かなり筒抜けの状態だが、不思議とあまり気にならない。3人がすごく喜んでいることが感じられる。3人とも私を好き過ぎな感じがしてこそばゆいと思っていたら、3人からも、似たような感想が帰ってきた。

 無理が掛かりすぎないように、気をつけてはいたが、1時間弱の時間の間に、私を含め、全員かなり疲れていた。寝室に移動し、昼まで休むことにした。

 こういう時に、目覚まし時計でもあれば便利なのだが。私が考えると、目覚まし時計を知らない3人にも、イメージは伝わったようだ。

 「今なら作れそう。」ローズが口に出す。私も出来そうな気がした。その他にも、いろいろなものが作れそうな気がする。

 「とりあえず、今は休もう。疲れすぎて、頭が働かない。」

 4人一緒にベッドに横になり、初めて感じる奇妙な幸福感に包まれて眠った。



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