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愛人

エロイ話を始めると、ついつい暴走しそうに。

妄想爆発を抑えて、ちょっとだけエロイ程度に止めるのに少し苦労しましたw

このくらいなら大丈夫だよね。

 紹介された工房も、そこから遠くない場所にあった。町のこのあたりのエリアには、小規模な工房が集まっているようだ。あちこちから槌をふるう音、何かを擦るような音、水が流れるような音など、様々な音が聞こえる。時々、木、金属、革などの素材を乗せた荷馬車、手押し車とすれ違った。

 『ロンザ硬木工房』という看板が出た木工工房は、そんな工房の中でもかなり古びているが大きな工房だった。大きい理由は、材木置き場が必要なためだろうと、察しが付いた。工房の扉を開けると、入り口から見通せる場所に、広い材木置き場がある。そこには、黒っぽい材木、赤っぽい材木、白っぽい材木、黄色っぽい材木、切断面に美しい文様が見える材木、透明感のある不思議な光沢を帯びた材木等々、様々な材木が整然と並べられ、それぞれが微妙に異なる木の香りを発していた。材木の他に、動物の角のような物も並べられている。

 入り口から入って少しのところに、届いたばかりなのだろうか、荷車に乗せられたままの、黒っぽい樹皮の材木があり、さわやかな芳香を放っていた。ローズが近寄って臭いをかいでいる。

 「嬢ちゃん、いい匂いだろう。さっきクロンから届いたばかりだぞ。」奥から現れた男が、ローズに声をかけた。背の高い、初老の髭面の男だ。

 「これ知ってる。ニオイクロクワ。」

 「ほほう、嬢ちゃん、意外に物知りだな。」男が笑った。

 店主のロンザと名乗った男に、バンザからの紹介状を渡した。ロンザは、なにやらうなりながら、紹介状を読んだ後、

 「気の毒になあ。嬢ちゃん。」と言って、涙ぐんでいた。


 ロンザ硬木工房はワンドに関しては名の知られた老舗だそうだ。魔道具材料としてのワンドだけでなく、汎用のワンドも作っているという。

 硬木で作られるワンドは、魔道具の中でも特別な物らしい。他の魔道具は、書き込まれた魔術構築式によって、特定の魔法を発動させるだけだが、汎用のワンドは、魔法使いの使うあらゆる魔法の威力と精度を高めてくれるという。また、治療やアイテム作成など、特定の用途に特化したワンドであっても、使用者が魔力の使い方をある程度コントロール出来るよう作られているそうだ。仕事で魔法を使う人間のほとんどは、ワンド持っているらしく、プロ向きの魔道具のようだ。


 「私はワンドを持っていないが、魔法使いはワンドを使った方がいいのか?」ローズに聞いてみる。

 「レディク様の魔法。ワンドなしでも強力。問題ありません。」ローズが言う。それは、ワンドを使った方がいいかもしれない、という意味か?

 「ためしにワンドを使ってみるか?何か魔法を使って見せてくれれば、あんたにあいそうなワンドを、見繕って持ってくるぞ。」ロンザが言うので、魔法で水球を作って見せた。直径20センチくらいの普通の水球だ。

 「これはすごいな。」ロンザが言う。

 「ただの水球だぞ。すごいところはないと思うが。」

 「あんた今、声を出さずに魔法を発動しただろ。なのに、すごく速かった。しかも、この水球の表面のなめらかさは、まるでクリスタルのようだ。あんたのような若さで、これだけの速さ、コントロールの完璧さを身につけられると言うことは、魔力量も相当多いな。オレが今までに会った中では、最高の魔法使いかも知れない。そうだ、あんたに使ってみて欲しいワンドがある。」そう言い置いて、ロンザが奥に引っ込むと、なにやらがさごそと探しているらしい音がする。しばらくすると、手に一本のワンドを持って戻ってきた。

 「これだ。これを使ってみてくれないか?」光沢のある黒っぽい地肌に、鮮やかな赤い筋が入った、3-40センチのワンドを差し出した。

 手に持った瞬間に、効果がわかった。最近の私が常時魔法を発動させ、周囲に水蒸気を展開しているためだが。水蒸気を操作可能な範囲の拡大が、感じられたのだ。

 「これは、確かに効果があるようだ。」

 「魔法を使っていないのにわかるのか?」

 「魔法は使って居るぞ。探知魔法のような物を。」

 「そうか。使えそうなら、使ってくれないか。代金はいらない。」

 「これは、高価な物ではないのか。」

 「素材はな。かなりいい物を使っている。実はそのワンドは30年近く前、まだ若い頃に作った物だが、今までに使いこなせる者が居なくて、売れなかった失敗作なんだ。ワンドが魔力をため込む性質があるんだが、使い始めにかなり多くの魔力を注いでやらないと効果が出なくて。」

 「ワンドに溜めた魔力を後で利用出来るのか?」

 「ああ。そういう風に作ってある。効果を確認出来た魔法使いは居ないがな。使ってみて、使い心地を教えてくれるとうれしい。使い物にならないようなら、捨ててしまってもいい。」

 「良さそうな感じがするし。くれるというなら、ありがたくいただいていこう。」魔法使いの杖を手に入れたようだ。これも後で試してみよう。


 ポーションワンドの材料も買い、工房を出て、教えてもらった魔道具店にも寄っていった。昨日言った魔道具店より品揃えが良さそうだ。店員の対応も親切丁寧だった。やっぱり髭面の男だったが。ポーション用の容器と魔石を買った。

 雑貨屋にもよって、掃除用具を買って帰った。


 家に帰るとすでに家具が届いていて、それぞれの部屋に置かれていた。だいぶ家らしくなってきた。掃除用具を買ってきたので、掃除をしようとすると、「ご主人様がそんなことをしてはダメです。掃除は私たちでします。」と、アベリアに怒られてしまった。仕方なく、ギルドの資料室で、しばらく本を読んだ。



****************************************************************************


○複合魔法

 複数の系統の魔法を組み合わせた魔法である。

 代表的な複合魔法はサンドストームである。・・・・・・・・



○特殊魔法

 特定の系統に属さない、または属性がわからない魔法を特殊魔法と呼んでいる。治療魔法、製作魔法などの有用な魔法がこのタイプに属している。このタイプの魔法は魔術構築式が複雑であり、ほとんどの場合は専用のワンドを使用しないと魔法が発動出来ない。


 ・治療魔法

 怪我を治すヒールと、毒や病気を直すキュアー系の魔法がある。治療魔法の魔術構築式は複雑である。また、治療魔法はスクロールで魔法を身につけると同時に、ワンドも使用しないと発動しない。神魔戦争時代から同じ魔術構築式が使われているが、魔術構築式の意味解析に成功した例はない。

 ヒールは怪我の治療に非常に有用であるため、医療従事者ばかりでなく、兵士や冒険者など、怪我を負う危険がある職業の従事者に、広く利用されている。

 スクロールとワンドの両方を使うためか、身につけるだけならば難易度が低く、習得者は多い。もちろん、大きな効果を得るためには、それなりに大きな魔力と、熟練度が要求されるため、有能なヒールの使い手はそれほど多くはない。熟練した魔法使いならば、重症のけが人でも、ヒール一度で完治させる場合がある。

 水魔法と土魔法の適性がある魔法使いのヒールの効果は他の魔法使いよりも高い傾向がある。また、医療従事者のヒールの効果も高い傾向がある。・・・・・・・


 ・製作魔法

 クリエイトアイテムをはじめとして、物を作るための様々な魔法があり、これらを一括して製作魔法と呼ぶ。

 クリエイトアイテムは汎用の製作魔法であり、魔法で製作出来る物はほとんどすべて、クリエイトアイテムで製作出来る。たとえばポーションを作る時に、クリエイトポーションではなく、クリエイトアイテムを使用して作ることも可能である。クリエイトアイテムではなくクリエイトポーションを使用する理由は、製作の難易度を下げ、生産効率と生産物の品質を上げるためである。・・・・・・・・


****************************************************************************



 わからないことを調べている間に、夕方近くなったので帰ることにする。途中で魔道具店に寄って、ヒールスクロールとヒールワンドを買い、露天で果物をお土産に買って帰った。

 家に帰ると、家の中の掃除は終わり。庭の草刈りをしている途中だった。もう夕方なので切り上げさせた。残りは別に急ぐ必要もないし、明日以降の空いている時間にすれば十分だろう。


 汗をかいただろうからと、風呂に入らせようとすると、ご主人様が先に入っていただかないと入れないという。仕方なく風呂に入っていると、すぐ後から女達が入って来た。裸ではなく、薄物を一枚着ているのだが、肌が透けて見えて、裸よりもむしろエロイ。

 「えっ、ちょっ・・何で・・」

 「ご主人様の体を洗わせていただきます。」アベリアが言う。

 「自分で洗えるから・・」

 「貴族の方など、日常から入浴される習慣のある裕福な家では、ご主人の体を使用人が洗わせていただいたり、お召し替えを手伝わせていただいたりするのは、当然のことです。レディク様もこのような立派な館にお住まいになり、一度に何人も入れるような大きなお風呂をご購入されましたのですから、私たちも今日からレディク様のお体を洗わせていただけるものと、楽しみにしておりました。」

 「楽しみって・・・」

 「お体を洗わせていただけるのは、ご主人様のご寵愛を受けた使用人の特権ですから。」いいながら、アベリアが背中を洗い始める。レスリーとローズは左右に回って両腕を洗い始めた。

 「もちろん、レディク様は記憶を失っていらっしゃるのですから。このような常識をご存じないのも仕方ないと思いますが、私たちは使用人の当然の勤めを果たさせていただきます。」

 「常識?・・」

 「常識です。」アベリアが背中に体を密着させるようにして、両腕を回し胸の側を洗いながら、耳元で言う。レスリーとローズが両足を持ち上げるように洗い始め、だんだん上の方に。

 「あっ、そこはっ、うおっ」やめさせようとするが、両足を持ち上げられている上、アベリアが背中からぎゅっと抱きついていて、身動きが取れない。

 「使用人の勤めです」アベリアが耳元で言う。レスリーとローズの手が素早く大事なところを洗う。くっ、妙にうまい。

 手早く洗った後は、意外にあっさりと3人が離れた。泡を流した後湯船につかる。危なく暴発するところだった。一息つき頭を冷やそうとする。しかし、3人も体を洗い、湯船に入ると、当然のように密着してくる。ローズが興味津々の様子で、下半身を見つめてくる。いかん、ここは一度撤退して、状況を検討し作戦を練らないと。早々に風呂から出ることにする。


 風呂から出た後、一度自分の部屋に引っ込み、頭を冷やしてしばらく考え込む。食事の支度が出来たと、アベリアが呼びに来たので、食堂に行き、夕食を食べた。私がまだ考え込んでいたためか、皆静かだった。気がつくと私の顔色をうかがっているような。私は、別に怒っているわけではないのだよ。

 ローズは黒髪を長く伸ばした、物静かな感じの女の子だ。しゃべり方が少しぶっきらぼうだが、笑うとかわいいし、声もかわいい。3人の中で一番年下で小柄だが、スタイルは良く、胸も結構ある。目がきれいな美人だ。

 レスリーはすらりとして背が高く、ほっそり長く伸びた手足がきれいだ。癖のある明るい栗毛の髪を短く切っている。のんびりした性格だが、明るくよく笑い、笑い顔に愛嬌のある美人だ。

 アベリアは胸が大きい。ダークブロンドの髪を肩くらいまで伸ばした、口元が色っぽい美人だ。おしりも大きめだが、腰はきゅっと引き締まっている。2人よりかなり年上だが、まだ29歳だ。


 「あー。一応君達3人に、聞いておきたいんだが。もしかして、私の愛人になりたいとか、思っているか?」

 「はい。なりたいです。」3人が一斉に答えた。

 「私は記憶がない。どうして今ここにいるかもわからない境遇だ。もしかすると明日にでも、どこかに帰らなければならないかも知れない。それはわかっているか?」

 「レディク様はお優しい方です。もしかすると、高貴な血筋のお方で、私のような素性の怪しい者では、おそばにお仕えし続けることは、許されないかも知れませんが、

どこかに行かなければならなくなっても、私たちを見捨てられるとは思いません。私は何も心配していませんわ。」アベリアが言う。私が高貴の血筋とかあり得ないと思うが。

 「レディク様、この世界に生まれた方ではないかも知れない。」ローズが鋭いことを言う。うん、私もそれは考えていたんだ、私の頭に残っている知識と、荒れ地で目ざめてからの現実の齟齬が大きすぎる。

 「レディク様。きっと、魔王を倒すため、神々の国から使わされた勇者。レディク様にお仕えして、偉業の達成をお助けすることが、私たちの運命。」ローズがとんでもない方向に話を続ける。勇者はないだろう。レスリーもそこで感心しないで。

 「レディク様、いつか神々の国に帰り、私は付いて行くことが出来ないかも知れません。」ローズが、少し寂しそうに言う。神々の国とかあり得ないから、大丈夫だよ。

 「でも、レディク様の優れた血を、受け継ぐ子供を産むことが、私の勤め、いえ、希望です。」ローズが顔を赤らめながらも、決意を固めた様子でさらに続ける。言っていることが変だが、かわいいから許そう。言い回しが、ちょっと残念だな。『あなたの子供を産みたいです』とか、言ってくれた方が、ぐっと来るのに。

 「レディク様。堅すぎですー。この辺の普通の男なら、やれそうな女が居たらとりあえずやっちゃいますー。後の事なんて考えませんよ。」レスリーが言う。そんなこと考えていたとは、ちょっと意外だ。

 「気軽にやっちゃって、子供出来たりしたら、こまるだろう。」

 「そう言うことは、女の方で考えますー。女の子は、小さい頃から、男のあしらい方とか、良い男の見分け方とか、しっかり教育されますし。こういう物もありますし。」レスリーが腕に付けた腕輪を見せる。

 「その腕輪、最近夜になると身につけているようだが、何か意味があるのか?」

 「これは、避妊効果のある装身具ですー。やっぱり、知らなかったのですねー。たいていの女は持ってますよー。でも、普通は服の下とか、隠れたところに付けます。見えるところに付けるのは、男の人を誘う時だけですー。何時でもオッケーって言うサインですから。これ付けて、レディク様にすり寄ったり、『一緒に寝ましょう』って誘ったりしたのに、襲ってくれないから、私魅力無いのかなーって、ちょっと落ち込んじゃいましたー。」

 「そうだったのか。えーと、とりあえずレスリーは美人だから大丈夫だぞ。」

 「じゃあ、一緒に寝てくれますか。」

 「・・ああ、いいぞ。」

 「わーい。」レスリーが抱きついてきた。

 「レディク様ー。私は?」ローズがちょっと泣きそうな顔だ

 「心配するな。今日から3人とも愛人にする。」私が言うと、ローズもうれしそうに抱きついてきた。アベリアもやってくると、いきなり濃厚なキスをした。


 その夜は3人とも私のベッドに来た。たしかに大きいベッドじゃないとダメだったようだ。


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