表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんかしらん?!魔法少女!!  作者: SIRO♘MANIAC
11/12

そのはち。スクープ、魔法少女!

『レッドです。最近ニュースでグリーンのことスクープしています。美真森は世界で一番多い魔法少女を持ってる県になりましたって。みんなウキウキしてるけど…。あんな情報、ニュースに出てきてもいいんですか!?』





なんかしらん?!魔法少女!!


そのはち。スクープ、魔法少女!





「ねえ、みんなはどうして魔法少女になった?」


グリーンが必殺技を唱えてるうち、レッドは何気なく伸びをした。


『敵が反撃したらどうしますか!?』と聞いても無駄。もう処刑用BGMが流れ始めた。あのBGMがあるのみ、他の3人が寝転んでも勝つ。そう決まっている。


「そういうおめえはどうだい?」

「私?私は、そうね、東大の地球防衛推薦入試のためかな?」

「は?」

「え、ええええ!?」

「まさか、知らなかった…?」


驚いてるというか慌てるブルーを見てレッドはためいきをついた、


「毎年15名程度募集してるんだ。魔法少女は命をかけて町を守ってるから、このくらい同然だろう?まあ、もしろん面接あるから勉強しなくちゃいけないけど。」

「今のおめえの成績じゃ無理やろ?」

「わかってます、よぉくわかってますが!」


ぶるぶる震えてるレッドの拳をみて、イエローは早くブルーに近づいた。


「で、ブルーは?」

「あこがれていたから、と言えば嘘。どうしても学費が支払えなくて悩んでいた時、先生の推薦で挑んでみました。相当額が奨学金として支給されていて、家族の役に立てます。」

「そ、そうだったんだ。ごめん、あんた敬語キャラだから絶対お嬢様だと思っていた。」

「だからアニメ見るのやめれば?」

「うるさいっ!そういうあんたはなんで魔法少女になったんだよ!」

「そりゃもちろん合法的に建物壊せるからさ。」

「あんたが魔法少女になれたことはきっとヒロインクラブの最大の過ちだ。」


いつの間にザコモンスターを浄化し、『悪者』の幹部をぶっ飛ばしたグリーンが近づいた。


「みんな、自分のため魔法少女になったわけ?」

「なんだ文句あんのか?」

「そう、そういえばグリーンはどう?」

「お父様のおすすめで。お父様、魔法少女モエだから、サインもらえて欲しいって。だからあなたたちもサインしてくれない?」

「なぁにそれぇ!」


一人のためのサイン会の後、4人は近くにあるコンビニでアイスを買った。


「冷たくて気持ちぃ!いただきます!」


あーんと一口食べようとしたが、もうアイスは溶けていた。


「え?なになに?」

「そっか、あいつ火のエレメントの魔法少女だから…。」

「でもでも、前はこんなことなかったのに!」

「あなたの力が強くなってる証よ。」

「こんなべたべたな証いらないし!」


のんびりしてたせいで、あそこから記者たちが走ってくる。だが、4人は余裕に空へと舞い上がる。これで問題なし。この前は飛行機で取材してくる人もあったけど、それは特別な場合。普通4にんが空へと逃げるとおいてこない。


「ああ、私のアイスが~!」

「まあまあ。」


溶けてるストロベリー味のアイスを見たレッドがためいきをついた。


「なんで私はレッドなんだぁ…!」

「でも良いところもありますよ?おかげで冬に戦闘するとポカポカして暖かいです。」

「そりゃそうだな。」

「そうです。おかげさまで、この前の調理実習もうまくできたのではないですか?」

「ぎっ、それ見てた!?」

「はい、こそこそ火加減を調節するすがた、とてもかわいかったです!」

「か、かわいいって、そんなことないし!」

「いや、そんなことないよ!たしかにガス代は下がったけど…。」


四人は『立ち入り禁止』となってる学校の屋上に舞い降りた。


「私の力では、断水となった時お風呂ができて嬉しいです!夏には肌を水分で包み皮膚を保護しています。」

「すっげ、羨ましいな。」

「えへへ…。」

「私はなるべく使いたくない。生きている植物を操る気分は、あまり愉快ではないから。」

「おいらの番か。おいらはおめえらみたいに大した事できねえ。ドッジの時地面を変えてボールの動きを操ったり、嫌いなやつを躓かせたり。」

「インチキじゃない、それ!?」


空いた口が塞がらないレッドは文句を言い出した。


「もう、なんでレッドは火のエレメントをつかうのよ。そんなこと知ったらブルーやイエローを選んだのに!」

「選ぶことできるの?」

「え、グリーンは知らないか。イエローとブルーは一度色を変えたことがある。」

「色を?」

「いろいろあってさ…。」


そう、最初はブルーがイエローで、イエローがブルーだった。


「ブルーの必殺技には♡がついてるだろう?それをかわいく話さなくて、イエローは必殺技使えなくてさ。『それ渡せ!』とか言いながらブルーのアイテム奪い取った。」

「本当に酷いです。」

「でもさ、おかげでおめえフリルふわふわになれただろう?」

「それはそうですけど、『はやく脱げ!』と叫んだり、服のまま奪ったことは、大変でした。」


とにかく、あの日の色は今まで伝わっている。まあ、どう見ても青い髪のブルーには藍色が、ロシアハーフであるイエローに黄色が似合うから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ