8/14
Trade.8
顧問のこの一言が始まりだった。
「お前ら、遊園地へ行け」
「え?」
「は?」
その瞬間、私たち四人の気持ちはひとつになっていた。
何言ってんだ、このエセホスト。
週に一度の部活の日。
私たちは恋愛科学部の部室に集まってUNOをしていた。なぜか顧問も一緒に。
「お前らは四人とも仲良くてつまらん。
ダブルデートしてこい。
遊園地は学校外だが、チケットは俺のポケットマネーから出すからトレードしたままだ」
相変わらず意味不明。
顧問はスーツの内側からチケットを四枚出して渡した。
「学んでこいよ」
『恋愛トレード』が始まって、一週間が経ち。
パートナーの意外な一面を知って、驚いたり、楽しんだり。
そんなふうに私たち恋愛科学部はまったりと過ごしていた。
お互いの彼氏彼女をトレードをしたと言っても、ミナトくん以外の三人のクラスは一緒だし、部活はいつも四人でわいわいゲームしたり話したりしている。
ぶっちゃけ、普段とあまり変わらない。
そんな私たちを見かねて、顧問のマキちゃん先生が遊園地のチケットをくれたのだ。




