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Trade.11
ミユが危険だ。
咲のあの様子では、何をしでかすかわからない。
私はミユとリントと教室に戻ることにした。
保健室の先生には、お礼と一緒に書き置きを残した。
私が、何とかしないと。
ミユが悲しむ姿は見たくない。
それだけ。
中3の時の噂を知っていたのに、ミユは私に話しかけてくれた。
仲良くしてくれた。
ミユ。
大切な私の友達。
「どうしよう……?」
授業の内容なんて頭に入らない。
私は頬杖をついて、一生懸命考えを巡らせていた。
*
放課後、私はミナトくんを探すことにした。
ミナトくんは一年生だけれど生徒会にも入っているし、毎日違う部活を助っ人に行っている。
週1の恋愛科学部にもだいたい休まず来てくれる。
でも、今日は恋科部のある日ではないから、どこにいるのかわからない。
三つある体育館を順番に回る。
第二体育館に、ミナトくんはいた。
今日は、バスケ部だ。練習試合中みたい。
ミナトくんがちょうどボールを持っていた。
敵を器用に避けて。
トンっと跳んで。
なんて、綺麗なフォームだろう。
バシュッと小気味良い音が体育館に響く。
ミナトくんはダンクを決めていた。
「あれ、どうした、ユイ」
試合を終えたミナトくんが私に気づいて、軽く手を振った。




