訓練
そして、先生の部屋に入る まるでオフィスのようだが 部屋のようにも思える不思議な空間
「まだ自己紹介してなかったわね 私の名前は風間古江」
瑠美は口を開く
「風間さんということはもしかして 風間風太さんの母親って事ですか?」
「そ、そうよ、勘がいいわねお嬢さん…息子が亡くなって以来 犯人をずっと探し続けてるの」
「な、なるほど、それでどうして私を?」
「あなたもしかして 両親を殺した犯人を探そうとしてるわね?」
それを言われた瞬間背筋が凍る 困惑と焦り そして誰にも打ち明けてない秘密を何故か知っている
瑠美は冷や汗をかいた そして少し警戒態勢に入る
「どうしてそれを知ってるんですか?私を言ってないはず」
古江は真剣な眼差しで瑠美を見ながら口を開く
「どうしてって、前外のベンチで座ってる時 ぶつぶつ喋ってるのが聞こえたの 私は聴力と嗅覚に優れてるってことよ 魔法は、まぁ使えるけどまだまだ てかそれしか価値がない」
「わ、私ぶつぶつ話してたんですか、これは大きな失態を犯しましたね」
「いえ、大丈夫よ、でもあなたはまだ弱いし ちょっと実践練習してみない?」
「え、実践練習?」
「そうよ こう見えても私はBランクよ 中間ぐらいかしら?弱いって言ったけど 武術は極めてるのよ」
そういうと、瑠美は自分の実力を試そうと思った
「分かりました、ではやってみます 手加減は出来ませんよ」
すると、古江は少し微笑む
「大丈夫よ、かかってきなさい」
「ッ…!!」
背後に回りこみ 手から静電気を放つ 通常の人間がこれを浴びれば倒れてしまう程の威力だ
「まだまだね、お嬢さん」
なんと古江は全く効いておらず 瑠美の全身は拘束されていた
「う、動けません」
「勝負ありかしら?」