夜明けの銃弾
ブー…ブー…
翌朝、吾郎のスマホからアラームが鳴る 吾郎は自分のスマホに手を伸ばしスマホを手に取って
アラームを止める 時刻は午前4時20分 空きの朝はまだ外が暗く 電気をつけるのも 瑠美たちの睡眠の
妨げになる為 電気はつけず 代わりにマッチ棒で火をつけて 片手で本を手に取り 読みながら
もう片方の手を顔の横に掲げて 明かりを灯す
「岩魔法は繊細な魔法で 少しでも使い方を間違えたら…すぐに魔力が消失し 戦闘不能に陥る可能性が高い…か…」
少しため息が混じった小さな声で呟く 吾郎の読んでる本は 岩魔法使いの為のブックという本で
普段吾郎は毎日これを見ながら 練習に励んでいる 次のページを読もうとした時 ゴトッという物音がベッドから
した為 確認しに行く為に マッチ棒を前に突き出し 本を自分のいるベッドに置いて 自分のベッドから少し離れた部屋の奥にあるベッドに近付くと 瑠美が頭を抱えながら倒れていた 寝ている時にベッドから滑り落ちたらしい
「おい…大丈夫か…?」
瑠美はぶつけた頭を抱えながら 目の前に立っている人を顔を上げて見上げると 吾郎が手を差し伸べながら こちらを心配の目でこちらを見ていた 瑠美は少し頬を赤めながら そっと立ち上がり
差し伸べられた手を振りほどいて 顔を逸らして目を指で擦りながら そっけなく答える
「大丈夫…」
「そうか…なら良かった…そういえば 最近この時間帯ら辺に 不気味な音がするのを知っているか?」
吾郎からの質問に瑠美は「知らない」と冷たく答えた
「恐らくお前はこの時間帯に起きてるんだろう 何をしてるんだ?」
「…雷魔法を使って それで電球付くか試してただけ…何か悪い?」
瑠美の素っ気ない回答に ほっとして目を瞑った吾郎 するとその時
ズドーン…!という銃声が部屋の外殻轟いた
「…!?」
瑠美と吾郎は 顔を見合わせて 遥斗と玲於の体を揺さぶり起こす
「ん…なんだよ…こんな時間に…」
「銃声が鳴り響いた、今すぐ現場に向かうぞ!」
吾郎の逼迫とした焦りの交じった声に 遥斗と玲於は反応して ベッドから起き上がり
寮の扉から4人は飛び出して 現場に足早で向かう 食堂辺りに音が聞こえた為
食堂に向かい 辺りを見渡すと そこには血だらけになって倒れていた榎宮真司の姿が見受けられていた そこには フードを被った人物がその場でかがみ 榎宮真司の首に触れようとしている
「触るな…!」
吾郎が叫ぶと、フードを被った人物が素早く立ち上がって走り出した
「待て!」
フードの人物は食堂を横切って廊下に逃げ出した 外はまだ暗い為 フードを被った人物の姿はあっという間に見えなくなって 男性の元に駆け寄った瑠美はクソっと歯噛みして 男性の後を追う為
雷魔法を足に纏い ビリビリと火花を散らしながら 走ってフードを被った人物を追いかける




