ヴィラを統べる者
ヴィラ それは 世界最大級の魔法犯罪組織 素性 目的
更にはヴィラとか変わってる人も
全てが不明とされ 隠蔽されている事も多数ある
魔法使いの有名人を狙った暗殺 使えない者の排除 研究
目的は世界を支配する事と言われているが それが真実かは誰も分からない
これだけは確か 彼らとは関わってはいけない
「あははっ…!まーたジュールの奴 仕事遅刻してんのかよw」
ここはヴィラの本拠地 ここで様々な事が行われている
彼の名前はジョリィ ただ普通にヴィラで働いてるだけの下っ端だが かなりの強者「おい、聞いたか? 幹部の奴ら……次々と殺されてるらしいぞ」
「はぁ!? 幹部が……? 最近見ねぇと思ったら、それかよ……」
「アーヴァント、ミラウ、ギル、テリヤ。こいつら全員、消息不明だ。マジでやばい」
「ま、まだ幹部は残ってるし大丈夫だろ。ゴーナウトも見ねぇけど、あいつは子会社の管理だし」
安堵の笑いが広がる。だが次の瞬間。
ゴウン、と。空気が震えた。
酒を飲み、飯を食いながら団欒としている場所に
空間そのものが、何か“見えない力”に押し潰されるように重くなる。
「よくぞ……お戻りになりましたね。スーリヤ様……!」
赤黒いローブを纏い、長い銀髪を揺らしながら現れたのは、一人の女。
その眼光だけで、場の全員が跪いた。
「そこを退け。……邪魔だ。」
静かな一言で、空気が一瞬にして沈黙へ変わる。
ヴィラ最強の幹部スーリヤ。
魔力、技術、身体能力、すべてが他の幹部を凌駕する存在。
ヴィラ幹部は本来十二人。
だが今、生き残っているのは八人だけ。
裏切り、暗殺、粛清。
組織は確実に、何かに蝕まれていた。
「他の幹部は死んでしまったか 使えないやつらだ でも仕方ない あいつらは幹部の
中だったら弱い方だからな…」
軽い声が背後から響く。
振り返らずとも分かる。幹部の一人、サージだ。
だらけた笑みを浮かべ、口の端を上げながら近づいてくる。
「黙れ。次、不快な言葉を吐いたら首を跳ねるぞ。」
静かに告げられたその一言で、空気が凍りつく。
サージの笑みが一瞬、引きつった。
スーリヤの瞳が、まるで氷刃のように光る。
「ははっ、分かった分かった……相変わらずツレねぇな。
そういや今日、幹部全員の召集がかかってたな? さっさと行こうぜ。」
スーリヤは答えず、ただ背を向けて歩き出す。
スーリヤとサージが足を踏み入れたのは、
幹部専用の会議室“闇の円卓”と呼ばれる場所だった。
照明はほとんどなく、中央の円卓を淡い青の光が照らしているだけ。
「……ヤットキタヨウダナ、ニンゲン。」
金属を擦るような無機質な声。
最初に口を開いたのはマーシン。
機械でありながら人の形を模したその姿は、
水中でも活動可能な、ヴィラ最古のロボット型幹部だ。
「ははは〜、ほんと遅いね〜? 一時間も待たせるなんてさぁ、
イライラして髪の毛抜けちゃうよ〜」
軽薄な声とともに笑うのはセルビイ。
幹部の中堅にあたる存在で、常に冗談めかした口調だが──
好物が“魔法使いの目玉”という時点で、正気ではない。
「ま、まぁまぁ……お、落ち着きましょうよ……わ、私は全然……だ、大丈夫ですから……ね……!」
怯えたように声を上げたのはヒーシル。
弱気で涙脆いが、限界を越えると人格が変わり、
一気に暴走状態へと入る──その時の強さは幹部の中でも二番目とされる。
「おいおい、本当にこんな奴らで会議になるのか?
前も喧嘩になって中止だっただろ。」
低く響く声。
それは魔法を持たない唯一の幹部、ソリス。
魔法が使えぬ代わりに、肉体能力は魔法使いを超えている。
彼の拳は、一撃で都市を吹き飛ばすと言われている。
「そんなアンタが一番頑固なんじゃないのかい?」
皮肉を返すのは、銀髪の女ルーラン。
情報収集と諜報を専門とする、冷静で知略に富んだ幹部。
ただの分析屋ではなく、戦闘では最高ランクCとして名を轟かせる実力者だ。
「酒を持ってこいッ! まだ足りねぇぞォ!」
最後に豪快な声を上げるのはビール。
その名の通り酒を愛する女で、酔えば酔うほど強くなる異常体質。
戦闘狂の一人でもある。
円卓には9つの椅子。
彼らが集ったとき、世界のどこかで必ず血が流れると恐れられている。
スーリヤは椅子に腰を下ろし、冷たく告げた。
「……欠席は四名。ヴィラ幹部、残りは私を含め8。
このままでは組織の均衡が崩れる。」
静寂が走る。
マーシンの機械音が低く唸り、セルビイの口元が歪む。
「フフ……幹部狩りが始まった、って噂は……どうやら本当みたいだねぇ。」
その場の空気が、一瞬で凍りついた。
そのとき
部屋の奥にある黒鉄の扉が、ゆっくりと開いた。
「今回は……その要件でお前らを集めた。」
低く響く声が室内を震わせる。
誰もが息を呑む。
その声の主こそ、ヴィラの頂点に立つ存在。
ゆらりと歩み出たのは、
闇の王にも等しい男
風間風太。
彼の言葉を聞いた瞬間、全員の背筋に冷たい電流が走る。
「……ボス、風太様……。」
幹部たちが一斉に頭を垂れる。
死んだはずの男。
“魔法界の天才少年”としてかつて名を馳せ、
今は魔法犯罪組織ヴィラの支配者として再び姿を現したのだった。




