表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Rache・Witch  作者: 晶ノ
ミラウ アーヴァント編
54/79

ミラウ

そして 1週間が経過する 瑠美と吾郎は 食事と水分はちゃんと八村先生が持ってきてくれていた為 確保出来ていた トイレに行く際は トイレに行きたいと言い 行かせてもらう 屈辱な生活を過ごして イライラと恥ずかしさを隠せて


いないのは瑠美で 吾郎は特に何も思っていないようだ 1週間が経過した今日 解放されるはずだったその日、午後六時。

ようやく“解放される”はずだった。

魔力も、傷も完全に回復している。

早くアーヴァントを探しに行きたい――それなのに、八村先生は現れない。


部屋の中の空気が重く沈む。

瑠美の苛立ちは限界に達し、吾郎も眉をひそめた。


ガチャリ、と扉が開く音。


「すまんすまん、ちょっと遅くなってしもうたな」

八村先生が現れた。

その笑みの裏に、どこか疲労の色が見える。


「アーヴァントを探してたんやけどな……今日も見つからへんかったわ。

今、鎖解いてやるから、ちょっと待っててな」


言うなり、吾郎の額を軽くデコピン。

その瞬間、鎖が音を立てて砕け散った。

瑠美の番も同じ。デコピン一つで、鉄が紙のように砕ける。


自由の感触。

けれど、そこに安堵はなかった。



「君ら、今日はアーヴァント探しは中止や。危ない」

八村先生の声が低く響く。

「魔法犯罪人を支持してる奴らが街に溢れとる。今日は特に多い。

一種のデモや。巻き込まれたら面倒やから、今日はホテルでおとなしくしとき」


その眼差し――威圧というよりも、警告に近い。

瑠美は反論しかけたが、結局、口を閉じた。

吾郎も黙って頷く。


八村先生はため息をつくと、袋を差し出した。

「ほら、カツカレーや。ここ一週間、おかゆばっかやったやろ?

たまにはマシなもん食え。スプーンもある、水も用意してある」


その匂いだけで、二人の胃が鳴った。

飢えというより、ようやく“人間らしい感覚”を思い出したようだった。



午後八時。

レンジの「チン」という音が、静かな部屋に響く。

吾郎は湯気の立つ皿を前に、ひと口すくって口に運ぶ。

舌が少し痺れるような辛さ。

スパイスの香りが鼻を抜けた。


「……うまいな」

その一言に、瑠美も小さく頷いた。

無表情の奥に、ほんのわずかな笑みが見えた気がした。


食事を終えると、時間を持て余した。

八村先生が置いていったテイッチ2を手に取り、瑠美が言う。


「少し、遊んでみる?」

「いいだろう。久しぶりに気を紛らわせるのも悪くない」


スリオカートワールド――画面の中で爆走し、笑い合う二人。

ほんの束の間だけ、戦いも苦しみも忘れられた。

結果は吾郎の勝利。

「俺の勝ちだな。……もう十時か、寝るぞ」


それぞれ別のベッドに横たわり、静寂が戻る。



翌朝、午前十時。

扉の向こうから八村先生の声がした。


「準備はええか? 今日こそアーヴァントを捕まえるぞ」

真剣な眼差しに、瑠美の胸が高鳴る。

「だが、お前ら二人だけじゃ危険や。今回は俺も同行する」

「了解です、先生」

吾郎が頷き、瑠美も立ち上がる。


こうして三人は、地獄の渦中 函館へと向かうのだった。


午前十一時三十分。

札幌駅のホームには、鉄と油の混ざったような匂いが漂っていた。

青い車体の特急が、鈍く光を反射している。


瑠美は窓の外を見つめたまま、無意識に胸の奥を押さえた。

緊張なのか、恐怖なのか、自分でもわからない。

ただ――この先で、何かが変わる。

そんな確信だけがあった。


「……乗るで」

八村先生の短い声に頷き、三人は電車へと乗り込む。

ドアが閉まると同時に、金属的な音がホームに響いた。

車輪が回り出し、ゆっくりと景色が流れていく。



座席は指定席の並び。

八村先生が窓際に座り、分厚い資料を広げていた。

その目は真剣だが、どこか焦りを隠しているようにも見える。


「先生、昨日から少し様子が違いますね」

瑠美がそう口にすると、八村先生は一瞬だけ目を上げた。

「気のせいや。……ただ、アーヴァントが動き出してる。それだけや」

短く答えて、また資料へと視線を戻す。

その手元が、わずかに震えていた。


吾郎はそんな様子を黙って見ていた。

窓の外、山々が遠くに流れていく。

「先生が焦るほどの相手か……アーヴァントという男は」

呟いた声は小さく、列車の走行音にかき消された。



途中、車内販売のワゴンが通る。

「コーヒーとサンドイッチいかがですかー?」

その平和な声が、逆に場違いに感じられる。


瑠美は小さく首を振った。

この空気の中で食べ物の匂いは、妙に食べる気にならない

八村先生だけが缶コーヒーを買い、無言でプルタブを開ける。

その「プシュッ」という音が、やけに鋭く響いた。



列車はやがて長いトンネルに入る。

暗闇が窓を覆い、景色が消えた。


瑠美は反射的に自分の膝を握る。

車内灯に照らされた吾郎の横顔が、鏡のように冷たい。

――このまま闇に呑まれるような錯覚。


そのとき、八村先生が低く呟いた。

「函館に着いたら、油断すんな。

 アーヴァントの匂いが……濃くなっとる 情報によると あいつは昨日函館で魔法使い狩りを行っていたらしい さっき魔法使いが話してたわ」


静寂。

誰も何も言わない。

列車はただ、暗闇を裂いて走り続けた。


函館駅につき 電車を降りる そして駅でひたすらアーヴァントについて情報収集を行う


魔法使いにも 魔法を持たない者にも ひたすら質問した しかし 函館にいるかもしれないという


事だけしか分からず 具体的にどこにいるかは分からずにいた いつの間にか外は暗くなり 夜の10時になってしまう 宿泊先のホテルを探すため 3人は函館の街を歩く


ただ何処も埋まっており 泊まれない 3人は仕方ないと思い 1度駅に戻り 札幌駅に戻ろうとする


元々泊まっていたホテルは この日の翌日出なければならない為 一応まだ間に合う 出ないといけない時間は朝の9時半の為 急いで電車に乗る


電車に乗り 席に座ると 謎の男性がこちらに話しかけてくる


「魔法使い狩りに 気を付けてね」


男性がそう言うと 電車の窓が割れて瑠美が外に吹き飛ばされる 続けて吾郎も吹き飛ばされ 八村はワープして吾郎と瑠美の元に駆け寄る 八村は気付く


「間違いない、あいつアーヴァントや 電車に乗ってたとはな 奇遇や」


「君は 生徒には見えないね 教師ってとこかな?魔法使いには変わりない 殺すしかないか」


電車の中で 物音がする


「はいはい、分かったよ お前も遊びたいんだろ?分かった分かった、出てこいよ ミラウ」


アーヴァントがそう言うと ローブを着たピンク髪のツインテールの女の子が現れる


「もー!アーヴァントだけ遊ぶのずるい!私も混ぜてよー?」


八村が冷や汗をかく


「嘘やろ…魔法使い狩り 死刑囚の1人 ミラウまでおったんか…こりゃ やばいで」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ