表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法地獄界隈  作者: 晶ノ
魔法使い狩り編
44/56

これから

吾郎は魔法犯罪人撲滅委員会に

連絡してギルを引き渡す これで魔法使い狩りの死刑囚の1人ギルを


確保する事に成功した あと4人になったが今は仲間が動ける状況にない為吾郎は 瑠美が病院に来るのを待機する事にするウラーラも玲於も魔力を使い果たして疲れている為休んでいる、遥斗や治郎といった魔法使いの治療はもう少し時間がかかるようだ


吾郎はというと 病院に行き治療してもらったが 軽症で何とか済んでいた為病院で入院しなくても良いという医者の判断が出た為 福岡魔法病院の外で瑠美が来るまで待機する事にしているが 1時間経っても来ないためスマホを使って ナインを開き電話をかける 外は少し肌寒くて 秋の気配がして吾郎は少し内心イライラしている



瑠美はゴーナウトを殺害した直後、返り血が顔と服にべっとりとこびりついていた。

地下室の薄暗い蛍光灯の下で、彼女は鏡に映る自分の姿を一瞥し、すぐに目を逸らした。血の鉄臭が鼻をつく。急いでシャワーを浴び、熱い湯で肌をこすり、赤黒い汚れを排水溝に流した。服はゴミ袋に放り込み、代わりに黒いパーカーとジーンズを身に着けた。証拠隠滅は急務だった。


ゴーナウトの遺体は、地下室の冷たいコンクリートの床に横たわっていた。瑠美はポケットからライターを取り出す。なぜライターを持っていたのかーーそれは彼女自身、深く考えたくなかった。過去の習慣か、あるいは無意識の準備か。彼女はライターの炎を遺体に近づけ、ためらうことなく火をつけた。炎が遺体を飲み込むと、焦げる臭いが地下室に充満し、瑠美は咳き込みながら一歩後ずさった。やがて遺体は灰となり、床に散らばった。



瑠美はしゃがみ込み、震える手で灰をビニール袋に集めた。指先に残る灰の感触が、彼女の心にゴーナウトの最後の叫びを呼び起こす。彼女はそれを振り払うように首を振った。地下室を出ると、夜の冷たい空気が頬を刺した。福岡の街は静まり返り、遠くで車の走行音が響くだけだった。瑠美は人気のない公園を目指し、早足で歩いた。



公園に着くと、月明かりが木々の影を長く伸ばしていた。瑠美は誰もいないことを確認し、木の根元近くの柔らかい土を選んだ。小さな手持ちのスコップで土を掘り始める。スコップが土を突き刺すたびに、かすかな金属音が夜の静寂を破った。

彼女の息は白く、秋の夜の冷たさが体に染みる。ビニール袋から灰を慎重に撒き、土をかぶせて元通りにした。足で土を踏み固め、辺りを見回す。木々の間を風が通り抜け、葉擦れの音だけが響く。完璧だったー


その時、ポケットの中でスマホがブザーを鳴らした。瑠美の心臓が跳ねる。画面を見ると、吾郎からの着信だった。彼女は一瞬、灰にまみれた手を拭い、深呼吸してから電話に出た。



「はい、もしもし吾郎?ごめん引き渡すのに苦戦してた 今から行くから待ってて」


「おい馬鹿、遅すぎるぞ 心配してたんだぞ それに仲間もいるんだ 心配しているぞ 衿もずっと気にしている」


吾郎の声に緊迫感がある 少し怒りが混じった声で うるさくはないが静かな怒りを感じる 瑠美は少し反省して 悲しみの混じった声を出しそうになるが ぐっと抑えて無関心な声で喋る


「ごめん、今すぐ行くから 待ってて これは嘘じゃないからあんまり心配しないで」


「お前が来てから色々と話さないといけない事があるからな 待ってるぞ瑠美」


まだ怒りが感じられる声がしたが ほっとしてたのか少し優しい感じもした ただ怒ってはいると思うので

早く福岡魔法病院に行こうと思った瑠美


30分経過した時 瑠美は福岡魔法病院に着くと 吾郎が待っていてくれていた 彼の顔には少しばかりの怒りが混じっているような感じがしたが ほっとしているようにも見える 少し冷たい吾郎だが 優しい男でもある 何があっても守ってくれるため 瑠美は心の中で使えるとも思っている


「遅いぞ瑠美 1時間30分の遅刻だ 時間指定はしていなかったが 流石に遅いぞ でも引き渡すのに苦戦していたなら多少は許してやるがな」


吾郎がそういうと 瑠美の顔は少し引きずる どうやら悲しい感情が襲いかかったようだ ゴーナウトは本当は魔法犯罪人撲滅委員会には引き渡しておらず 殺害していた為 この事がバレたら瑠美は吾郎に叱られてしまうだろう その様な事は起きて欲しくないと思った為 瑠美は話そうと決意する 2人は病室に入り 遥斗が眠っているベッドの近くに行く


すると、逼迫した声で吾郎が話す


「これからの話をしようか 瑠美」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ