ギル
なんと ついに現れましたね
福岡タワー周辺を探っていたが 一向に見つからず
少しばかり疲れてきた
「これだけ探しても見つからないってことは 福岡タワーにいる可能性が高い」
吾郎の言葉に冷や汗をかく遥斗
「お、おいそこにいるんだとしたら、やっぱり魔法を使えない人もいるから 巻き込まれるんじゃねぇの?」
「そうだな、魔法を使えない人もいるしな」
「今すぐ福岡タワーの中に行くぞ!急げ!」
遥斗が走って福岡タワーまで行こうとすると
治郎たちも走って追いかける
「おい待て!福岡タワーに行くなら俺を先頭にしろ!俺が1番詳しいからな!」
治郎のその言葉に遥斗が反応する」
「ああ、分かった、お前を先頭にするよ、治郎!」
「お前には言われたくねぇよ!早く後ろに下がれ!」
一旦後ろに下がり 治郎達を先頭に立たせる
そして 福岡タワーに着く
「中に入るのはいいけど、どのフロアにいるかは分からないから 探す事になるな」
「そ、そうですね兄貴 俺達も手分けして探しましょう」
「俺達は展望1Fでギルを探す、治郎達は展望2Fを探してくれ」
「おいちょっと待てよ、3Fは探さなくていいのかよ?」
「見つからなかったら、その後3Fで合流出来るだろう また後で会おう」
治郎達と瑠美達は探し回った挙句 見つからなかった為
展望3Fで合流する事になる
「あ、兄貴…聞いてほしい事があるんすけど…r
「あ?どうしたミハイル、何でも聞いてみろ!」
「そ、その…ウラーラが見つからないんすけど…」
「な、なんだと?おいウラーラ!どこにいる!」
「そういえば、玲於も見つからないな、いない」
吾郎の発言に驚く遥斗
「確かにいつの間にかいなくなってやがる、一体どこへ」
レンが叫ぶ
「あ、あれを見てくださっ」
言葉を発し終える前に レンが何者かによって背中に穴を開けさせられ 血だらけになって倒れる
治郎が駆け寄る
「お、おいレン!こ、これほどの大怪我…やべぇじゃねぇか…ウラーラもいねぇし…」
「お、おい伏せろお前ら 」
吾郎がそう叫んだあと 消滅魔法の一つである
人体を切り刻む程の威力がある斬撃が飛んでくる
瑠美の頬に少しかすり傷がつく
「大丈夫か瑠美!今そっちに行くから待ってろよ!」
遥斗がそう叫ぶと 何者かがこちらに歩いてくる
「前にもお会いしましたよね?確か、葉山遥斗でしたよね?」
そう喋ると 魔法使い狩りの死刑囚 そして魔法使い暗殺人のギルがやってくる
「ま、前は姿が分からなかったけど…お前がギルだったとはな…」
「貴方達、前瑠美さんの暗殺邪魔したでしょう?ゴーナウトの邪魔を」
「そ、それがどうしたって言うんだよ」
遥斗がそう言うと奥からもう一人人が出てくる
「 貴様らが邪魔したせいで 殺されかけましたよ 上層部に」
ゴーナウトが出てきてしまった
治郎が歯ぎしりをする
「ゴーナウト、お前が誰かは分からないけど これ以上は好きにさせねぇぞ」




