力の差
ただ 殺すと言っても 相手との力の差は雲泥の差と言ってもいい あいつは強すぎる
そしてまだ自分は強くはない むしろ弱い でも今は殺さないとしてもどうにかして
この場を何とかしないといけない 冷や汗をかきながら相手と少し距離を取ると
ゴーナウトは瞬時に背後に回りこむ
「ははっ、どうした?さっきあれだけ威張ってた割には 大人しくなったな?」
そしてゴーナウトは瑠美の首を締める 口と鼻をつまんで助けを呼べなくした
(やばっ…このままじゃ死んじゃう 復讐出来ずに散るのは嫌だ…)
ただ何も出来ない ここで万事休すかと思うと 背後から気配がする
「瑠美を離せ!ゴーナウト!」
遥斗は壁を走ってゴーナウトの首を蹴り 瑠美を引き剥がす
吾郎と玲於も駆けつけてきていた
「人騒がせの奴だな 部屋にいないって玲於が叫んだ時は 少しヒヤッとしたぞ」
「あなた達は魔法学校の生徒ですか?でもまだ新人でしょう?この俺を倒せる訳ないだろう」
そういうと同時にゴーナウトは遥斗の腕を掴み 振り回して吾郎に投げつける
吾郎は遥斗を確保し 何とか遥斗の動きを止める
「お、おえっ…少し酔ったぜ…あんがとな吾郎っ!」
「余計なお世話だ 場面に集中しろ 奴の攻撃は俺達は見切れないぞ」
玲於が魔法を使う 氷属性の魔法使いのようだ
ゴーナウトの全身を凍らせ動けないようにしたようだ
「み、皆さん逃げましょう…!今の内に逃げた方が安全です…」
「そうだなっ、よしっ皆逃げるぞ!あいつは死刑囚じゃねぇからな!」
そう言って4人は逃げ出し 何とか難を逃れホテルに戻る
「先程は危なかったな おい瑠美 勝手にひとりで外に出るな 危ないだろ」
「うるさい それは私の勝手でしょ まあ良い もう1人では出ないし 今回は感謝してあげる」
「冷たいヤツだなーお前は!そういう所も魅力的だけどな!」
そう言って遥斗は頬をツンツンしてくる はっきり言って不愉快だ
「目が覚めてしまったが まだ深夜3時だ 体力をつけるため寝るぞ」
「そ、そうですね…皆さん寝ましょう…」
こうして4人はベッドに横になり 眠りにつく