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詩集『曲解』第二十五部
詩集『曲解』
第二十五部
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連立した、述懐の中で、俺は俺を、幾度となく、凝視していた。
ー物語は深刻さ、多々、意味を認められない群衆が、息を切らしているのに。
呼吸を知ろうとすればするほど、天と地のことを、以前からの歴史の様に。
ーそうだ、答えはあったんだろう、適した芝居で、俺は手を使用する、死ぬ前に。
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そうか、そうだ、声のおかしい、お前という、俺の在り処が。
ーそうだ、確かにそうだった、思い出したんだ、出生の前のことを。
何だってまた、リーズナブルな問答で、菓子パンを一つ、食べては、眠る人生。
ーだろ、答えなどなかったんだ、そういうお前の其の侭が、答えの、体現化。