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【書籍化】ゴミ以下だと追放された使用人、実は前世賢者です~史上最強の賢者、世界最高峰の学園に通う~  作者: 夜分長文
4.闘技大会編

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40.激突! ガルドボコり大会ぃ!

 それからは特になにもなく、闘技大会の前日となった。

 午前の授業は通常であったが、午後からは少し違うらしい。


「激突! ガルドボコり大会ぃ!」


 どうやら、俺はクラスメイト全員とボコりあうことになったらしい。なるほど、面倒くさい。


 闘技場の真ん中で嬉々として叫ぶエレア先生を、生暖かい目で見る。それを察したのか知らないが、


「あ、遠慮はしなくていいからねぇ。殺す気でいきなさいぃ」


 ウィンクして言った。

 違う、そうじゃない。


「ちょっと怖いですね……」

「なんか面白そう!」


 正反対な態度を示す二人。

 ユリの方は、前回同様俺と戦うのを恐れているようだ。


 ……負けてやるのは悔しいから適当に降参させよう。


「それじゃあ、並んでぇ」


 俺の前に十五人のが並ぶ。

 どうやら前回のテスト順らしく、一番最初はサシャからだった。


「あははー! ボコるぞー!」


 腕を振りながら、


「〈光の矢(ライト・アロー)〉!」


 彼女が放った矢をかわし、一気に距離を詰める。

 とりあえず、優しく背負い投げしておいた。


「まげだぁぁぁぁ」

「さぁ、次だ」


 クラスメイト程度なら、魔法を使うまでもない。

 俺は次々と背負い投げを決めていく。


「もしかしなくても……ふざけてるよねぇ」


 と、エレア先生に指摘されるくらいには投げた。

 もちろんふざけている。


「おらやだ! やっと戦えるわ♡」


 彼に対しては本気の背負い投げを決めてやった。

 てか、こいつ成績二位なのかよ。


 意外にも頭いいんだな。


「さて、ラストか」

「お、お願いします」


 特待生との勝負である。

 ユリには俺の筋肉パワーを分けてあるから、ちょっと気をつけなければならない。


 ただ、この様子だと適当に負けて――


「〈火球(ファイア・ボール)〉」


 轟音とともに発せられた火の玉を、すんでのところで避ける。危ねえ……完全に油断していた。


「今、本気で殺そうとしなかったか?」

「だって、先生に殺す気で行けって言われたので……」


 危うく死ぬところだった。

 別に彼女に殺されるのは嫌ではないが、ここで死ぬのは納得いかない。


 というか、下級魔法でこれって……。彼女に中級を教えたらどうなるんだよ。我ながら俺の魔りょ……筋肉パワーはすげえな。


 でもまあ、動けなくすればいいだけだ。


「〈威圧(プレッシャー)〉」

「あ、あれ……」


 とある男子生徒にもかけてやった魔法。

 睨まれると、動けなくなる系のデバフだ。


 とりあえず近づいていき、


「背負い投げと、はがいじめ。どっちがいい」

「は、はがいじめで……」


 めちゃくちゃ笑顔でそんなことを言われた。

 なぜか彼女の頬が赤面していたが、それをご所望ならやってあげよう。


 背後に回り込み、脇の下から腕を通して締め上げた。

 もちろん優しくである。


「ありがとうございます……」

「……? ああ」


 なぜ彼女は俺に感謝してくるのだろうか。

 いささか不思議である。


 しばらく締め上げていると、エレア先生が手を叩いた。


「はい! お終い! やっぱり強いねぇ」


 俺からユリを引き剥がしながら、先生は俺に告げる。


「明日は頑張ってね。一年の本気見せちゃってねぇ」


 そんなの言われなくたって決まっている。


「もちろんです」


 とりあえず二年のやつらを潰したい。

 どちらが上か、分からせてやろうじゃないか。

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