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4話:俺の目的

はーい。と言って振り向いた店員は、ちょっと派手目な化粧をしたキレイなオネーサン。


「ってあれ?君、また来たんだ」


「来ちゃいました」


何を隠そう俺の目的はこのオネーサン。

たまたま休みの日に寄った時に見かけて、そっから毎日昼飯を口実に会いに来てる。


「そんなにガッコのご飯美味しくないの?」


レジを操作しながらチラッと上目遣いで見てくる仕草がたまんない。


「美味くても来ますけどね」


ちょっと揺さぶってみたりして。


「ふうん。あ、ゴヒャクハチジュウエンね」


「うぃっす」


興味なさそうだなぁ。

ストレートに行ってみるか。


「オネーサン。今日何時まで?」


「ん?コンビニだからニジュウヨジカンだよ?」


「笑うし!もしかして天然っすか?」


「へ?なにがー」


本気で判ってないなこりゃ。

心の中で天然チャンと名付けておこう。


「営業時間じゃなくて、オネーサンの上がり時間を訊いてんの」


「あぁそゆことね。今日はゴジまでだけど?」


「じゃその後予約!ゴジに迎えに来るから」



-------------------------------------------------------------------------------------



「で、返事聞かずに帰ってきたの?」


「おう」


なんで?と頭にハテナを浮かべてるカズヤ。


「だってよ?オーケーだったらいいけど、もしノーなら今日は会えないだろ?」


「そりゃ断られたのに行ったらバカだよね」


「でもよ?返事聞いてないなら、オーケーだろうがノーだろうが、確かめに会いに行けるだろ」


「あー・・・あぁなるほど!」


なんとか理解して貰えたみたいだ。


「お前って意外と賢いっていうか、頑張るなぁ」


「欲しいと思ったら色んな手を使って全力で手に入れるタイプですから」


正直俺は欲が強い。

欲しいと思ったら手に入れないと気が済まない。

あんまり好きじゃないんだけどな、そーゆー自分。


「つうわけで、ゴジまで寝るから後ヨロシク」


途中で起こすなよ、と念を押して夢の中へ旅立った。

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