表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/40

33話 衝突


 

「敵が動き始めたので、壊されないようゲート開けます」

「配置完了。レディ」

「侵入を確認。攻撃開始」



 ゲートの内側には堀を作っていた。そのため、侵入者は堀に渡された橋を渡るしかない。だが、先頭が橋の中央付近を越えた時、



バチンッ



橋の上を火花が走った。



 火花の光でやられていた視力が戻ると、橋の上にいた人たちは、直立するもの、倒れているものがおりまざり、そして全員焼けただれていた。


「わー、すっげー、電気流れてもアフロにならないんだ。焼肉食いたい」


「いや、お前これ見てよくそれ言えるな」


 感電した場合、静電気みたいなピリッとしたものからけいれん、心臓停止まで、程度に違いがある。今回のものは、ほぼ全員意識は意識ありつつも体が痙攣して動いていない。捕縛用に使われる電圧だと当たりをつける。不随電流とか言ったかな。


 そんなことを考えていたら


『我々は警察の越権行為を許さない。これより自衛行為に入る』


 と、すぐそばのゲートからアナウンスが流れた。



「くそっ! なんなんだこいつら!」

「とは言っても、こちらの戦力はもうほとんど残ってませんよ」

「チッ……上官に連絡する」



「これどうなるんですかね。俺らも突っ込めとか言われたら嫌なんですけど」

「さすがに言われんだろう……とは言い切れないな」


プルルルルルル


「はい」

「こんにちは、ヴィーナです。手荒いマネしてごめんなさい」


 まさかの人からの電話で、岡田を手招きして内容を聞かせる。


「いやいや、彼らが勝手にやろうとしたのが悪いんです。して、何かありました?」

「彼ら自衛隊呼ぶみたいで、そのあたり本格的な戦火になりそうです。どうでしょう、うちに来ませんか?」


 え?


「たぶん、あなたたちはこのあと家に帰されます。そして、ここは戦場になる。それに直接関係がなくても、私たちを知っているあなたたちは、マスコミや警察に追い回されます」


 確かに。


「無理強いはしませんが、私たちはあなたたちに来て欲しいと思っています。もちろん、家族も同伴dー」

「乗った」


 岡田は、施設出身の29歳。高卒でこの会社に入ってから12年間、最年少で課長になったが、仕事一直線で恋愛には全く興味がないらしい。家族がいないので、即決できたんだろうが、俺には家族がいる。許可を取らないと。


「佐藤さんはどうしますか? 娘さんとお孫さんも一緒に。ここなら警察も探偵も誰もきませんよ?」


 なぜ、娘が探偵から逃げていることを知っている?


「施設も少しずつですが整っていってます。安心してください」


 きっと、"あの男"のことも把握してるんだろう。


「わかった。世話になりたい」


「それは良かったです! では後ほど車を派遣するので、荷物を乗せていらしてくださいね。お手伝いもつけます」


「これからよろしく頼む」




「お前たち、電話は終わったか?」


 終わるのを待たれていたようだ。意外と律儀だな。


「今日はもう解散だ。とりあえず今後の予定が決まったら連絡する」


 そう言って、警察は感電した部下の救出をしに行った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ