表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/40

27話 落着(?)


 そして、ついに完成の時が来た。


「電力供給、スタートっ!」


 ヴィーナがレバーを下げると、蒸気とタービンを区切っていた重そうな金属製の板が動き、蒸気がタービンに吸い込まれていく。そして、ゆっくりと動き始めた。


「「「おぉー」」」


 タービンは既に勢いよく回り始めていた。


「これどれくらい発電できるの?」


「Maxで発電出力は20万kW(キロワット)、発電量は年間1000GWh(ギガワットアワー)です。一般家庭が1年間に使う電力量がおおよそ5000kWh(キロワットアワー)なので、20万世帯分は賄える計算になります」


「ここにいるの、せいぜい20世帯くらいだよね。電力余りすぎるな」


「2009年に電力買取制度ができたから、買い取ってもらおう。ついでに電気代の支払いを止めなきゃいけないし、一度電力会社に連絡しよう」


「そうだね。お願いします」



 

「今後はどうしよっか」


 私たちは家に戻り、現状を再確認することにした。


「今までは、ここを快適かつ持続可能な空間にすることを目的に動いてきたわけだけど、その目的はある程度達成してしまった。私たちにとっては居心地のいい空間を作ることが目的だったけど、みんなはなんでイリヤの誘いに乗ったの?」


「「「「「おもしろそうだったから」」」」」


「なるほど……」


 教え子たちは声を揃えて「おもしろそうだったから」と答えた。まさに私が彼らに伝えたかった最大の感情だ。


「でも、ここならほぼ無法地帯で、どんな実験もできそう。まだまだ研究したいことはたくさんある。快適な空間を作り出した今後は、その快適さを享受しながら自分のやりたいことを今後はやっていきたいなぁ」


 優佳だけでなく、他のメンバーもそう思っているようだった。


「これはイリヤの判断かな」


「そうだね。好きなだけ研究したらいい。また何か頼むことがあるかもしれないけど、好きにいろいろ研究して、人類の発展に力を貸してくれ」


「神様みたいな言い方ね」


「神様だもの」


「「「あっ」」」



あと少しで終わりです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ