第一話プロローグ~それは幸せの始まりで~
投稿作品短編以外何一つ終わってない(というよりまだ始まりしかないような)のに新しい小説を書いてしまいました<おい受験生何してる
暇つぶしにでも眺めていってくださるとありがたいです
感想や、アドバイスなど大歓迎です
むかしむかしのおはなしです
真っ暗で空っぽの世界に女神さまがやってきました
女神さまは別の世界の創造神さまです
女神さまの世界は女神さまがずっと居なくても他の神さまだけでも守れるようになったのです
だから女神さまは命を、たましいをひとつだけつれて何もない世界に来たのです
最後に孤独な一人の女の子をつれて来たのです
女の子はずっと自分を見てくれる人を探していました
でも周りの人は誰も女の子を見てくれません
ただただ女の子に無理を強いて理想を押し付けていました
女の子はずっと心の中で泣いていました
他の人に泣いているところを見られたらおこられて罰を受けないといけないから・・・
女の子は限界でした
限界を超えたとき女の子は泣いてしまいました
皆がおこりました
女の子は助けを求めました
「だれ か、たす け、て・・・」
女神さまはその声を聞いたのです
だから女神さまは女の子を連れて行くと決めたのです
女の子は光に包まれました
女神さまの魔法です
それはとても優しくて暖かい光の魔法
女神さまの特別な奇跡の力
気が付くと女の子はとても暖かいところにいました
女神さまのおうちです
精霊や妖精が飛び、草花が咲き誇る暖かで楽しいおうちです
優しく歌う人魚たちのいる美しい泉や飛び回る無邪気な精霊たちを見守る天使が腰掛ける泉に架かる虹のある美しいおうちです
女の子はとっても驚きました
でもそれも仕方がありません
女の子はつい先ほどまで泣いた罰を受ける部屋に連れて行かれていたのですから
それがこんなにすばらしい場所にいつのまにかいれば誰だって驚きます
そんな女の子のもとに女神さまが来ました
女神さまは女の子に声をかけました
「いらっしゃい」
女の子はびっくりしました
それは急に話し掛けられたからだけではありません
女の子はこんなに優しく話しかけられたこともいらっしゃいなんて言われた事もなかったのです
女神さまが続けます
「ゆっくりして行ってね。好きなだけいなさい 貴女の気がすむまでずっと」
女の子は不思議に思いました
だけどそれ以上に嬉しく思いました
「ずっ、と、ここ、にいて、もいい、んです、か?」
女の子は上手に話せません
ずっと話してないからです
でも女神さまはたどたどしい話し方でも嫌な顔もしません
むしろとても優しく微笑んでいます
「もちろんよ。これからは此処があなたのお家になるのだから」
「ぇ・・・」
女の子はとっても驚きました
女神さまはそんな女の子を見ていたづらっこのような笑顔をうかべながらさらにこう言いました
「これからはあなたはわたしの家族 わたしがあなたのお母さんよ♪おねえちゃんでもいいけどね」
女の子はとても幸せな気持ちになりました
こんなに温かな人が家族になってくれるなんて!
そんなとき女の子は急にある事を思い出しました
それは従姉妹のおねえちゃんのことです
優おねえちゃんは女の子の周りで唯一の味方でいてくれた人です
でもおねえちゃんは女の子が5歳のときに病気で天に召されてしまいました
まだ幼かった上にその後のあまりにも苦しい生活の中でおねえちゃんとの優しい思いではなくならないようにいつのまにか心の奥底にしまいこんでしまったのです
今この事を思い出したのは理由があります
それはおねえちゃんの口癖です
優おねえちゃんはよく女の子にこの言葉を言い聞かせていました
それはこんな言葉です
「どうしてもたえれなくなったそのときはかみさまがたすけてくれるのよ」
こう言ったあとに必ず
「でもそのまえにおねえちゃんがたすけてあげるから、おねえちゃんがもうすこしおおきくなったらあなたをつれてこのいえからでるから、それができるまでもうすこしだけまっていてね」
と言うのです
おねえちゃんはこれを女の子と約束していました
おねえちゃんは自分でたすける事はかないませんでしたが女の子に無意識に一筋の光をあげていました
それは女の子が最後に求めた助けの言葉を引き出した言葉
《神様が助けてくれる》
この言葉を女の子は自分でも気づかない所で覚えていたのです
女の子はそのことに気がつきました
「おね、えさん、はか、みさ、まな、の?」
女の子は気になって聞いてみました
「ええ、そうよ。でもどうしてわかったの」
女神さまはおどろいて女の子に尋ねました
女の子は答えました
「ゆーおね、ちゃ、言って、た、の。苦し、すぎる、とき、は神様、助けて、くれ、るの、って」
「そうだったの」
女神さまは静かに答えると女の子をそっと抱き上げました
そしておうちの全てを見下ろせるところまで飛んでいくと女の子にこう言いました
「此処があなたのお家。優おねえちゃんも探してみましょう みつけたら一緒の暮らそうって誘おうね」
「うん ゆー、ね、ちゃ、いっしょ、さそぅ」
女神さまの言葉をきいて女の子は嬉しそうにほほえみました
とてもとてもしあわせそうに