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彼の夢は未だ覚めず  作者: すらいむれべるいち
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ウィスキー

少々面倒なことがあったが、現在は広場に戻ってキッチンカーの中だ。


夕方の映画は洋画なので、それに合わせた料理を販売しようと思う。


ポップコーンはもうやったし、晩御飯としては軽すぎる。


なので、コーラともアイスティーとも合う食べ物。


それはピザだ。


夕飯として食べる物なので、みみの厚いピザを選んだ。


キッチンカーの内装をレンジが多い物に変えて、冷凍のピザを温めていく。


レンジから取り出したものは保温棚へ置き、以前の様にストックを作る。


お客さんに手渡すときには、クッキングペーパーで包んだ物を売る予定だ。


ピザはサラミとベーコンをメインにして、彩としてピーマンと輪切りにしたミニトマトが乗っているものだ。


更にその上からはチーズが掛かっているため、見た目は非常にごちゃごちゃしてる。


だが味は格別だ。


お酒は昨日冒険者ギルドで出した瓶ビールを売ることに決めた。


油が多い物だと相性がいいからだ。


まだ少し時間が早いが、昼に少々騒ぎがあった分


少しくらい早めても大丈夫だろう。


ガラッと窓を開けてみると、既に多くの人が並んでいた。


「まだ少し時間が早いですが、販売を開始します!」


「「「よろしくお願いしまあああああああす!!!!!」」」


「うおっ!?」


「ははっ、驚いたかい? 昼にやってたアレで子供達が真似していてね、それを見た私達まで広がっちまったってわけさ」


「そうだったんですか…。 あ、貴方は確かパン屋さんの…」


「覚えていたのかい? そうさ、向かいのパン屋だよ。 あそこからなら仕事中でも映画とやらを観れるからね。 食べ物も気になっていたから今日は早めに切り上げて並んでいたってわけさ」


あれって怒ってたんじゃなくてディスプレイを観てたのか。


「そうだったんですか。 あ、今回のこれも分類としてはパンと言えなくも無いんですよ。 よかったら参考にでもしてください」


「そうなのかい? それじゃ、じっくり味わってみるよ。 ありがとね」


「いえ、ご来店有難う御座いました」


手を振って去っていくパン屋さんは、自分の店へと帰っていった。


さて、接客接客っと。


ピザの販売は順調だ。


ビールも予定していた数を大幅に超えて売り上げた。


今回はうまい具合に上映とほぼ同時に完売した。


そして、お客さんに声をかけたてから上映を開始する。


念のために、放送終了まではお酒とソフトドリンクの販売は続けている。


そう言えば、男爵様達がまだ来てなかったような…。


「ああ、やはり売切れてしまっていたか…」


「あ、男爵様! いらっしゃいませ」


「もう少し早く来れたら良かったのだがな、追加の仕事が入ったせいで遅くなってしまってすまない」


「いえいえ、大丈夫ですよ。 男爵様と衛兵さんの分はちゃんと分けてありますので。 ゆっくり食べていってください」


遅くなるかもしれない事は十分考えられたため、二人分はちゃんととっておいたのだ。


「本当か!? では酒と料理を二人分売ってくれ!」


「あはは、慌てなくても大丈夫ですよ。 どうぞ、二人分です」


男爵様達を見送り、広場を見ると


昨夜のように自宅からもお酒を持ってきている人が大勢いるようだ。


これは今夜も冒険者ギルドで暇しているのだろうか。


だが、俺も今日は少しだけ還元しようと思っているのだ。


一本あたり五万円のウィスキーを十本用意した。


数としては少ないが、これくらいの量に抑えておけば


本日の売上げも十分プラスになるので問題ない。


もっとも、ビールが大量に売れたおかげの売上げなのだが…。


ビールと持ち込んだお酒、それにウィスキーまで飲んで大丈夫なのだろうか…。

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