表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼の夢は未だ覚めず  作者: すらいむれべるいち
56/112

準備

「おはようございます! 今日もいい天気ですね」


元気よく挨拶をしてくれたのは、孤児の少年である。


未だに名前は聞いていないが、それでも通じるので不便はない。


「ああ、おはよう。 今日も元気だな」


「はい! お兄さんのおかげです!」


「そうか…。 しかし、俺がいなくなったらどうするんだ?」


「それも解決しました! お兄さんが僕達に積極的に関わってくれるようになって、僕達もお手伝い程度なら問題なくこなせるということが周知できたのが大きいですね。 孤児の中には、窃盗に手を出す子も少なくはありません。 でも、僕の兄妹達はその働きを露店の主人方に認めてもらえたのです。 今までのただ貰っていただけの生活ではなく、正当な対価として負い目もなく頂けるものへと変わったのです。 僕達だけでは、どうしようもなかったことなのですが…。 本当にありがとうございました」


どこで息継ぎをしているのか不思議なくらいに長い言葉をペラペラと…。


「いいんだよ、自己満足だからさ。 俺は二日後に海を渡ろうと思う。 だから、次に会えるのはいつかわからないんだ。 すまんな」


「海って…。 人が踏み入ることが出来ない場所ですよ!? 大丈夫なんですか?」


「まあな、とっておきの魔法があるんだ。 船で行ったら魔物に食われちまうだろ?」


「ええ、資源の探索に出た船は二℃と戻って来ないと言われているくらいです」


そんなにやばいのか…。


しかし別大陸ともなれば、当然通貨も変わるはずだ。


襲ってくる魔物は、全て空間に捕獲してしまおう。


「すみません、お待たせしました」


今後のことを話していると、アローネさんがやってきた。


「こちらの準備はできてますよ、いきましょうか」


はい、と頷くアローネさんの後ろについて王宮に向かった。


前回通りの流れで、買い手側に値段を決めてもらって売りつける。


とても楽なのだが、いつまでもこのままというわけにもいかない。


いずれは慣れる時がくるのだろうか…。


「ああ、そうだ。 皆さん、俺は明日から海に向かいます。 女神様に教えてもらったんです。 海の向こうにも、こことは違う大陸があることを」


「しかし、海には魔物が…。 いや、君なら大丈夫か。 気が向いたら戻ってくるといい。 我々王族は皆、君の帰りを待っているぞ! そして、旅で見てきたことを是非教えてほしい」


「はい、待っていてください。 一度行った場所であれば、俺の魔法ですぐに戻ってくることも出来ますから。 そうしたら、また露店で会いましょう」


これは置き土産です、と伝え


幾つか購入したボールペンを手渡した。


どうせすぐ会うのに、わざわざ高いのをあげたくないもんね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ