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彼の夢は未だ覚めず  作者: すらいむれべるいち
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「とまあ、こんな感じだったんですよ」


と、ここを発ってからの話を終えた。


「ほう、別の大陸か! 夢があるじゃねーか!」


「行ったところでこちらの大陸と大した変わりはありませんでしたけどね…。 そんなことよりも! さあ、飲みましょう!」


日本の酒盛りといえば日本酒


勝手なイメージではあるが、以前にも販売した大吟醸を取り出した。


「これは向こうの大陸でも好評だった俺の国のお酒です。 ささ、飲んでみてください」


紙コップになみなみと注がれた大吟醸


肴はラウトさんとカイルさんが採ってきてくれた野菜を塩茹でにしたものだ。


これが本当に美味しい。


「よし! それでは約束通りに俺の方からも肴を出しますよ!」


ここまで普通に購入した物を出しているが、気付いてないのか見なかったことにしてくれているのか。


二人は何も言わなかった。


「いくつか出すんで、気に入った物を食べてください!」


まず取り出したものは、もやしのナムル・キュウリの一本漬けの二点。


そこから更に、いかのなめろう・アサリの酒蒸し・鰹のたたきと続いた。


とりあえず思い浮かんだものはこれだけだったので、以上の五種類で開始することとなった。


「ああ、美味い。 この漬物ってやつはいいな」


「そうだな、やはり酒を飲むときは塩辛いくらいが丁度良い」


「お二人とも農作業ですもんね」


そうして、他愛のない話をしながら酒盛りを続けていたのだが


そこに来客が現れた。


「おや? 楽しそうですね」


あ、この人は…誰だっけ。


「おお、ウェルダーさん。 こんな夜中にようこそ」


そうだ! ウェルダーさんだ!


「少し道が崩れてしまって、遠回りをしてきたのですよ。 おや? あなたは…」


「お久しぶりです。 以前すれ違いでお話しましたよね。 あの時は神殿の場所を教えていただき、大変助かりました」


「やはりそうですか! たしか透さんでしたね! いやあ、お元気そうで何よりです」


「折角なのでウェルダーさんもどうですか? 夜も遅いですから、軽くやりましょう」


「そうですね、それでは少しだけお邪魔します」


その後、何本の一升瓶がポチの餌になったのかは覚えていない。


「ん…朝か…」


瞼越しの眩しさで目を覚ますと、太陽は既に真上へと昇っていた。


「殿、起きたでござるか?」


「ああ、おはよう。 ラウトさん達は?」


「まだ寝ているでござる」


「そうか…」


丁度いいかな。


三人が起きている間に別れると、また寂しくなってしまうかもしれない。


そう考えた俺は書置きを置いて、ここに飛ぶ前の場所へと戻った。



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