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キラキラ

作者: 林代音臣
掲載日:2026/03/24

 ノートパソコンの白っぽい画面を見つめながら、物語を紡ぐ。

 二人は可愛くて、とっても仲良しで、お互いのことがすごくすごく大好きで。

 何処へ行くにも一緒なんだ。

 美味しいご飯を食べに行くときも、遊園地へ行くときも。

 ちょっとした買い出しや散歩でも、おうちでゆっくり過ごすときも。

 二人で居るだけでどんな時間も楽しくて特別なんだ。

 そうしていつまでも、何処までも、幸せに幸せに暮らすんだ。



 飲み物を取りに行こうと、ノートパソコンを閉じて立ち上がった。

 何日も前に食べたファストフードのゴミが入ったままの、大きな袋を蹴り避けて進む。

 冷蔵庫を開けて、期限切れの牛乳の横に置いてある昨日買ったペットボトルのお茶を取り出す。

 視界の端のシンクの中には、溜まりに溜まった汚れた食器が見えたような気がした。


 くしゃくしゃの洗濯物を踏みながら、元の場所へ戻る。

 ブーッと、バイブ音がしたスマホを手に取る。

 ロック画面にはいつのかわからない通知が並ぶ。

 先日の仕事のミスに関するメール。

 昔お世話になった叔父さんの、現在の病気の経過についての母からのメッセージ。

 面倒な友達からの遊びの誘い。

 マッチングアプリで知り合った少しいい感じだった相手からの、連絡の催促。



 スマホのロックを解除することなくそのまま伏せて、またノートパソコンを開いた。



 二人はいつまでも一緒だ。

 お互いを思いあって、お互いを何より大切にするんだ。

 手を繋いで、ハグをして。

 そうやって毎日愛を確かめ合うんだ。



 物語を紡ぐ。

 幸せを形にしたような、そんなキラキラな物語。


 僕の理想の、物語。

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