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詩❲心理描写-暗❳

月と痛み

作者: 日浦海里

月が巡るたびに

あたしの中から

あたしが剥がれ落ちていく


針で内側から刺すように

爪で掻き毟られるように


何かになれなかったあたしの欠片


泣いてるの?

悲しくて


泣いてるの?

苦しくて


泣きたいのはあたし

痛みだけがあって

何も残らないのに



月が巡るたびに

あたしの中で

あたしは生まれ変わっていく


痛みを知らぬ無邪気さで

憎めぬ愛くるしい笑顔で


何にでもなれる新しい欠片


泣いてるの?

かなしくて


泣いてるの?

さみしくて


泣きたくなるあたし

近しいはずなのに

理解できなくて




月が巡るたびに

あたしの中は

あたしを失っていく


消えないでと求めるように

繰り返さないでと咎めるように


あたしであったはずのあたし


苦しいの?



苦しいの?




月は巡るのに

年は重なるだけ


月は巡るのに

あたしは……

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― 新着の感想 ―
[一言] こういう作品を日浦さんが書かれることに驚きです……すごいですね。 勿論想像しながら書かれているのだと思うのですが。 ただ繰り返す月のもの。確かにそれには意味があるはずなのだけれど、それに意味…
[良い点]  歳月と共に明らかに破滅に向かう肉体を今更鼓舞するつもりはありませんが、まさかすり減っていくのが肉体だけではなく、精神もだったとは。  月の巡りには色々と感じさせられるものがあります。
[気になる点]  これは・・・月の痛みですね。  やはり日浦海里は・・・
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