詰まらない距離
私は都内の高校に通う高校1年生。名前は和咲 愛実。
今日は待ちに待った花火大会。
そういえば今年は彼と行くことになっているんだよね。
浴衣を着て可愛い格好で行こっと。なんだか楽しみ〜
彼って言うのは同じクラスの金桜 龍斗
私は龍斗が好き。
でも彼はあまり感情を面に出さないからよくわからない…
いつも私からたくさん話しかけるんだけど、花火大会は彼が誘ってくれた。
すごい嬉しかった。
嬉しかったけどびっくりが勝って少し返事に戸惑ってしまった。
私の様子を見て彼は「嫌…だった?ごめんね。俺、愛実の気持ちまで考えられていなくて…勝手でごめんよ…嫌だったら断ってくれて良いんだよ。」
私は慌てて言った。「ううん、違うの。私、龍斗と花火大会行きたいの。龍斗から誘ってくれたのが嬉しくて、そしてびっくりして返事に戸惑っちゃったの。私こそごめんね。一緒に行こ!」
花火大会の会場は人が多く賑わっていた。私たちはきれいに咲く花火を見た。
花火が打ち終わり、さっきまで賑わっていた会場が静けさを取り戻す。
私の左隣りには彼がいる。
ふと視線を下ろすと、彼の手がある。
すらりとした長い指、ケアされた爪
彼の手が気になる
そっと左手を伸ばしてみる…なんだか息が詰まる
彼の手の所在を確かめる
あった…あと少しで届く…
しかし彼はその右手で向かいにある屋台を指さした
「あれ食べようよ。美味しそうだよ。」満面の笑みを浮かべてこちらを振り返った。
私は顔をひきつりながら頷いた。
初投稿です。読んでくださりありがとうございます。
情景が理解しづらいかもしれません、ごめんなさい。
たくさん書く練習をして上達していきたいです!
よろしくお願いします♪