表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/20

8話

3年刻みが好きなんです。

あれから3年がたった。


今の俺は9歳だ。日本で言うところの小学生3・4年だ。

未だ友達は1人も居ない、友達100人など夢のまた夢。


相も変わらず勉強に身を入れている。


前世ではした事の無いガリ勉度合いだ。


話が唐突に変わるが最近思ったことがある。


それは皇族がまるでGの様に増えるという事だ。


俺の立場は13男だから上に12人の兄がいる事になる。


だがしかし考えてみて欲しい。


13人も連続して男が産まれるだろうか?


そんなはずはない。


間に女の子が産まれるはずだ。


これは前々から知っていた事だが俺には姉が16人いるらしい。


らしいと言ったのは会ったことが無いからだ。


だが前々から知っていたのなら今更言うのも変な話だ。


だが何故今更Gの様に増えるとか思ったのか、それはつい最近妹と弟の存在を知ったからである。


正確には分かってないが弟と妹合わせて10人位いるらしい。


皇族が多いに越したことはないがいくら何でも多すぎやしないかと思った訳だ。


皇族は兄弟姉妹が多いのが普通だがここまで多いのは珍しいと前にメイドに聞いた事がある。


まあつまりは、当代の皇帝(俺の父親)がただ単に性豪で女好きって事らしい。


妻も正室1人に側室が10人いる。その他にもメイドに手を出して孕ませているのだとか。


メイドは貴族出身の者しかいないため身篭ったら生まれ育った領地に帰り育てるらしい。領地を持たない貴族家出身のメイドは皇都で過ごしているのだとか。


この話を聞いた時に自分のメイドが変わった理由はこれかと思った。実際は他にも理由となるものがあるので一概には言えないが。


大雑把に数えると皇子、皇女として城に住んでいるのが40人で、認知されていない妾の子はもはやわからん。


要は俺の兄弟姉妹は100人以上いるんじゃねと思い至ったのでGの様に増えると思ったのだ。


しかしもうそろそろ兄弟姉妹が増える事も無くなるだろうなと思っている。


皇帝ももう40歳になる。1番上の兄は20歳で俺と11しか離れていないのに1番上の兄と俺との間に27人の子供がいる。


それに対して俺と1番下の妹とは8も離れているのに間には9人しかいないのだ。


皇帝も歳を取って落ち着いたのかそれともメイドばっかり手を出してるのか分からんが皇子、皇女の増える勢いはかなり減ったと言える。


妻の方も歳を取っているので高齢出産は命に関わるから抑えているという理由もあるだろう。


その分若く新しいメイドに手を出していたら目も当てられないが。


またまた話が変わるが、12歳になると学園に行くらしい。もちろん皇族だからといって試験免除になる事はない。


この帝国にはいくつかの学園があるが、その中でも1番難しい学園がこの皇都にある。学園の名前はヘリオドール学園という。皇族はヘリオドール学園に入る事が出来なければ不出来と見られる。


貴族の子もヘリオドール学園を当然目指している。この国には長子相続と言った考え方が無いので他の学園を卒業した長男とヘリオドール学園を卒業した次男がいた場合次男に家を継がせる事になるくらい重要な学歴なのだ。


もちろん商人の世界でもこの学歴は通用するのでヘリオドール学園を目指す人は多い。それに加えて平民であっても試験に合格さえすれば入る事が可能だ。


いきなり何故学園の話に変わったのか?


12歳から通えるからなのも確かだが本題はそこではない。


ぶっちゃけ城での生活も飽きて来たのだ。


図書は蔵書の数が半端ないのでまだ読んでないものもあるが、蔵書の数が多い故に内容が被っている本も多いのだ。


興味のないジャンルや既に知っている事が書いてある本も読んではいないがそれ以外は大半を読み尽くした。


魔法の練習も人の多い城の中で出来る事など限られているし、かと言って9歳の皇子が騎士団の訓練場や魔法師団の練習場でバカをすると悪目立ちするに決まっている。


走り込みに関してはもはや取り返し不可能な程に走るのが大好きな変な皇子のレッテルを貼られているので気にせず出来るが、それ以外が窮屈すぎる。


だから俺の歴史上類を見ない程のガリ勉になっているのだ。


このガリ勉ぷりと前世の知識を併せ持っているからヘリオドール学園の試験についてはさほど問題視していない。


良くも悪くも目立つことの無い成績を目指して頑張っている。


あと、この3年間で新しい属性魔法を覚えた。


水と風と影の属性魔法だ。


エルフ系は風を読むのに長けているからなのか、普段から風が見えるからなのか習得にもさして苦労はしなかったし習熟度もかなり高い。


水魔法は水遊びしながら習得した。


影魔法は聖魔法があるなら闇魔法もあるだろうと色々工夫してやっと闇魔法を習得出来たと思ったら影魔法とステータスに出たのでビビった。


影魔法なんてあると思っていなかったので習得した後急いでこの世界の魔法の属性の種類を調べた。


結果としては、火、水、風、土、光、影、聖、闇の8属性が基本となるらしい。


火と土を習得出来る人は水と風を習得する事は出来ないそうだ。


光を習得出来る人は影を習得出来ず、聖を習得出来る人は闇を習得出来ない。


魔法の属性の相性でそう決まっているらしい。


火魔法を習得出来ないか実験してみたがエルフの先祖返りである俺でも習得出来なかった。


最初に女神が言ってた相性って奴だろう。これは世界のルールなのだと思う。


レベルが最大まで行くとスキルによっては進化するらしい。


魔法は火、水、風、土の4属性が進化するのだとか。

派生属性といったものも適正があれば習得出来るそうだ。


武術系のスキルも進化する。ポピュラーな例が剣術が剣聖になるといった奴だ。


軍の指揮官レベルになると進化後のスキルを持っていると聞く。


まあ、残念ながら武術全般に向いてない俺には無理な話なんだがな。


今現在の俺のステータスはこうなっている。



サルファ皇家13男シリウス・サルファ 9歳


種族:人間【先祖返り・エルフ】


スキル

剣術Lv2

短剣術Lv1

聖魔法Lv3

水魔法Lv2

風魔法Lv3

影魔法Lv1

魔力操作Lv4

魔力感知

鑑定

収納



俺にはどうやら剣術よりは短剣術の方が向いているらしい。剣術は今は殆どやってない。


魔力操作は魔法を使っていたら上がった。


他の魔法はまあ大体同じ密度と頻度で練習しているがレベル差があるのは適正の差だろう。


風魔法はかなり得意だと使っていて思う。


影魔法は何をしていいのか分からないので自分の影をいじって遊んでいる。


水魔法は至って普通だ。


まあざっとこんな感じか。


学園に入る頃にはもう少し伸びているだろう。


3年後に期待だ。





また飛ばします、次の年齢は・・・。

まあ言うまでもなく多分みんな分かるだろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ