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4話

眠いなあ。


夕食後直ぐに眠くなるとは流石子供だな。精神どうこうという問題じゃなく体が睡眠を欲しているということか。


前世ならまだ余裕で仕事をしていたはずなんだがな。


しかしまだ寝たくない。転生初日にこんなに早く寝るのは少し勿体ない気がする。何か気をまぎらわせることが出来るものはないだろうか?


ああ、そういえば転生する前に神にスキル貰ったっけ。


その確認でもしようかな。


言うべきセリフはやっぱテンプレのあれかな?


やべぇ言った時に何も出なかったらどうしよう、めっちゃ恥ずい奴やん。


覚悟を決めろ俺、


「ステータス」


ステータス

サルファ皇家13男シリウス・サルファ


種族:人間【先祖返り・エルフ】


スキル

聖魔法Lv0

魔力感知

鑑定

収納



ふむ、思った以上にステータスが少ない。というか数値が無いな。



この世界の平均など知らんが「高い数値が出た!」「わースゲーチートだ!」はある種のお約束だと思っていたのだがそうでもないみたいだな。


力や防御力とかが数値化されてるのは別に普通に受け入れていたんだが命までHPとして表示されるのは少し疑問に思っていたのだ。


どうやらこの世界は完全にスキル制の様だし体とスキルを鍛える他ないな。レベルもないし。


とりあえずスキルの確認をしなければならんな。


聖魔法Lv0とは?


鑑定で見れるか。


鑑定:聖魔法Lv0とは、聖魔法の高い素養がある事を示す。

Lv0は先天性スキルにのみ発現する。スキル一覧には

  現れない。最高レベルは5。


ふむ、まあ生まれつきと言う奴か。しかもLv0は鑑定でしか見れないと来た。


つまり鑑定で内容を知らないと自分の才能に気付かないまま死ぬ事も有り得る訳だ。


次は魔力感知な訳だがこいつはLv表記すらないぞ。鑑定と収納もだが。


鑑定:魔力感知とは魔力を感知するスキル。魔力の無いものは

  感知出来ない。Lv表記が無いのは転生特典パックで得

  たスキルだから。既存する全ての魔力感知スキルを上

  回る性能を持つ。

 


ふむ、つまりLv表記がないのは転生特典パックのスキルだからで魔力感知Lv5よりも高い性能があるからLv表記は出来なかった、もしくはする必要が無かったという訳か。


ランダムの中で当たりなのか外れなのかよく分からんが基礎的なスキルである事は間違いないはずだし基礎がしっかりしていればうまく行く事も多いだろう。


他の子供が普通の魔力感知すら持っていない状況で世界一の魔力感知と言える魔力感知を持っているわけだ。これはかなりのアドバンテージになるはず。


次は鑑定だな。鑑定で鑑定を鑑定するのか。まあいい。


鑑定:見たものを鑑定するスキル。鑑定したものと似ている前世のものを教えてくれる特殊機能付き。Lv表記が無いのは・・・中略。


まあ概ね想像通りだ。あと前世に似たものがあれば教えてくれると言うのは地味に嬉しいかも知れないな。


最後に収納か。


鑑定:物を収納出来るスキル。入る物の大きさ重さ共に制限

   無し。ほぼ無限に入る。動く物は入れる事が出来ない

   。Lv表記が・・・中略。



生物は死んでないと入らない様だな。まあ普通か。これも性能が世界一と言うことは既存のスキルは入る量が決まっていたりするのだろうな。


さて、見ない振りをしていたんだ、決して忘れていた訳では無いんだよ。できればこのまま触れずに居たかったんだけど触れない訳にはいかないよね。


という訳ではい、ドン!


種族:人間【先祖返り・エルフ】


何これ?


別にエルフの血が入っているのは全然構わないんだよ?見た目人間だし、王族、皇族にはどれか入ってるって本でついさっき見たからね。


でも先祖返りってあれだよね?凄い力があるとか言う有名なあれですよね?


これバレると不味いやつじゃん。流石に先祖返りと言えども生まれた時から強い訳でもないし多勢に無勢だよね。


将来国で魔法使いとして飼い殺しにされる可能性と他の王位継承権を持つものから目の敵にされて暗殺に怯えながら暮らす羽目になる可能性が急浮上してきたぞ。


せっかく転生したのに直ぐに死んだら目も当てられない。


まじでバレないようにしないと。


転生したのは嬉しかったけどこんなに直ぐに悩みの種が出来るとは思ってもみなかった。


皇子に悩みは付き物って訳か。


俺にとってはこの立場もかなりの悩みの種な訳だけどね。

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