委員長とあたし。
委員長と不良少女のカップリング
「ちょっと!もう授業始まるのよ?どこに行くの?」
「今日はだるいからサボり〜」
「今日は、じゃないでしょ!昨日もサボってたじゃない」
「んじゃ、今日もサボり〜」
「もう!そういう事じゃなくて!」
「なんだよ。別にあたしが授業受けようが受けまいが、委員長には関係ないだろー」
「うっ…まぁ、それはそうだけど」
「てか、委員長は真面目すぎな。たまには一緒にどう?」
「どうって…だめよ。私には授業をサボれない訳があるの」
「わけ…?なにそれ」
「私がちゃんと勉強していれば、あなたに教えられるでしょ?」
「お〜、委員長さっすが〜。あたしみたいなやつ相手にも熱心だね」
「違うわよ」
「ん?」
「あなただからよ…」
「え…」
「あなたと一緒に勉強して、進級して、卒業して…その後もずっと一緒にいたいから…」
「委員長…」
「だから、あなたが授業サボっても勉強教えられるように、私は授業サボらないのに…ほんとはあなたといたいから、ついていきたいけど」
「うん」
「なのに、なのにあなたは」
「ごめん!委員長がそこまで考えてくれてたなんて、あたし知らなくて」
「!…ち、ちょっと、急に抱きしめないでっ。ここをどこだと思ってるの?」
「委員長、あたしこれからはちゃんと授業に出るよ!」
「っ、う、うん」
「それで、委員長とずっといられるように頑張るからっ!」
「!…わ、分かればいいのよ」
「委員長のこと、大好きだから」
「〜っ、あ、え…」
「卒業したら、一緒に暮らそう!」
「っは、話が飛躍しすぎよ!ばかっ!」
「嫌なの…?」
「っ、い、嫌なわけないじゃない!私も、その…くらしたいよ」
「やった!」
「…私も、大好きだもん」
「委員長…」
「な、なによ」
「あたしは愛してる」
「!!!…や、やめてよ、ばかっ!恥ずかしいこと言わないで!」
「ぐはっ…!」
「キマシ…ごほん。おいお前ら、モットヤレごっほん!教室で何やってるんだイイゾうおっほん!、席につけー授業始まるぞ」
「先生、今キマシ…」
「言ってない!思ってない!キマシタワーなんて微塵も感じてない!」
「キマシタワー」
「なぬ!?あいつ…先を越された…」ガクッ
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