科学の極み! 設定集(イラスト、ショートストーリーあり)
科学の極み!(連載版)の用語説明
ネタバレを含みますので、ご注意ください
<魔法の国ホワイトレイク>
7人の科学者が最先端の技術を用いて建国した。
この国のインフラはすべて、音声によるコマンド入力をメインシステムが認識し、作動するっていう仕組みになっている。音声が認識すると魔法陣がホログラムで現れるため、本当に魔法を使っているように感じることができる。また、この国の人たちは、ほとんどの人が国外に行くことを許されておらず、最先端の科学で管理されていることを知らない。情報統制されている。
1章(魔法の国へ行く方法)、2章(騎士と魔法もどきと秘密の白い部屋)、4章(選ばれし騎士と魔術師の子孫)
<鳥瞰図>
<VRMMOバーチャノーカ>
学生企業家の莉朶と、松尾 諷の二人が開発した世界初のスローライフVRMMO(Virtual Reality Massively Multiplayer Online)で、いろんな野菜を作ることができる。
ゲーム内で発生したバグにより、害虫が巨大化してしまう。
5章(閑話休題 とあるVRMMOプレイヤーの話 ―オレがやりたかったVRMMOとなんか違う―)
<ゲームマップ>
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ボイスドラマ化記念!(Youtubeにて公開)
<おまけショートストーリー 「とあるVRMMO開発者の話」>
ここは、ある大学の研究棟の一室 ──
ラフな普段着にツインテールの女の子が、VR開発用デバイスを装着し、ぶつぶつと独り言をつぶやいていた。
「熱帯雨林地帯、ミニゲームいかだくだり……オッケー!」
VR開発用デバイスで、映し出されたマップの最終確認を行っているのだ。
「砂漠とオアシス……オッケー」
上空から見たゲームマップには、透きとおったアクアマリンの海が中央に広がっており、そこから離島に視線を移した。
「トラップ用植物栽培地域、正常に作動♪」
一通りチェックを終えると、VRMMOバーチャノーカ ベータオープンとなるまでのカウントダウンが始まった。ツインテールの彼女――松尾 諷は、VR開発用デバイスを外し、研究室の片隅でひざを抱えている人影に視線を投げた後、呆れたようなため息をついた。
「センパイ! 莉朶センパイ! 返事してくださいよー、もうすぐ時間だよー?」
諷の呼びかけに対し、返事がない。
「まったく、呪文によるゲート開放の設定が却下されたからって、いつまでイジケてるかなぁー。もう、アタシ、先に行きますからね!?」
VR開発用デバイスに、バーチャノーカ ベータ版のロゴが表示されたと同時に、諷は莉朶を置いていくと決め、一人でさっさとVRMMOバーチャノーカにダイブの準備に入った。片隅にいた莉朶が、「え!? ちょっ! まってー!!」と、ハッと顔をあげ、止めに入るが、そのときには、すでに諷に置いていかれたのだった。
「開発責任者がオープン時に遅刻って……」
莉朶は、ガックリと肩を落とした。
<了>