第一回リン君ハーレム会議
流石に三連チャンは辛かったです。年末もあるので更新が伸びるかも知れないのであしからず。
ミスして完結になってますが続きます。
クリスマスが終わり、一気にお城に人が増えた。そうなると部屋の問題も出てくる訳で……いや、部屋自体は余っているんだけどね。
「さて、第一回リン君ハーレム会議を始めたいと思います」
「何それっ!?」
僕の部屋の中でシスター姿のユエが部屋に居る皆を見ながら言ってくる。ベッドの上には僕とユエ。部屋に有るテーブルと椅子に調とティナが座っている。
「事実です。ここに居るのはリン君とリン君のお嫁さんだけですから」
「それはそうだけど……もうちょっと題名を……」
「分かりやすくていい」
「そうですね」
味方が居ない!? まあ、確かに事実なんだけど、本当にこのままでいいのかな……沢山の女の子を一度に愛するなんて。
「では、議題をお願いします」
「はい。では僭越ながらまずは私から。未婚の男女が同じ部屋のベッドで就寝するのは問題があります。ですので別々に就寝なさるようにお願い致します」
「異議ありです! 私達はリン君のものなので一緒に寝ていても問題ありません!」
「そのような事は認められません! それにお風呂などの世話までご主人様にして頂いているのは間違っています。何か間違いがあれば――」
「リン君となら何時でもばっち来いです!」
ユエとティナが言い合っている。事の発端は別の部屋で子供達と寝ていたティナと調が僕の部屋に起こしに来て、僕がユエを着替えさせている所だった。ティナの言い分も分かる。確かに女の子と寝るのは色々と問題があるんだよね。ドキドキするし、朝にはアレもあるし。
「調ちゃんはどう思いますか?」
「私は別にいいと思う」
「シラベさん!?」
「ティナ、私達はそもそもリンの奴隷だから、リンが望むなら犯されようが何をされようが逆らえないし、文句も言えない。奴隷ってそういうものって習ったんだけど?」
「そうです……」
「それに好きにならないといけないんだから、出来る限り一緒に居て触れ合うべき。それともティナは好きじゃない人の子供を産みたい? 私は別にそれでもいいとは思うけど、出来れば好きな人がいいと思う」
「もちろん、私もそうです。愛されずに生まれてきた子供ほど可哀想な人はおりません」
「ということで、リンはどうしたいの?」
「僕? 僕は別に今のままでいいかな」
ユエの悲しそうな表情を見たら断れない。
「それに困る事もあるけど、いい匂いがするし、暖かくて気持ちいいから……」
「じゃあ、決定ね。次にお風呂だけど、これも一緒に入ろう」
「それこそ問題が……」
「ありません。私達の故郷には裸のお付き合いというものがあって――」
「あ、それは心の事で実際に裸になる訳じゃない」
「そうなんですか!?」
「ええ。でも男女が仲良くなるために全てを見せあってお互いに身体を洗ったりすると仲が良くなったりするってお母さんが言ってた」
あ、やっぱり調のお母さんの知識なんだね。
「で、ですが……」
「それに洗ってもらう時についでに開発してもらったらいいのよ」
「「なっ!?」」
調の言葉に僕とティナは真っ赤になる。
「だって、初めては痛いって言うし、普段からゆっくりと慣らしていれば楽らしいじゃない」
「いいですね。それにリン君にマッサージして貰うのは気持ちいいですし」
「気持ちのいい初体験を迎える為にも、お風呂も賛成」
「私もです。それとおはようとお休みのキスは外せません」
「キス? キスか……こっちも慣れないと駄目よね」
「ふ、ふしだらすぎます!」
「別にいいじゃない。私達はもう奴隷なんだし、ティナだってシスターである前に性奴隷になってるんだから」
「うっ……それは……」
「調ちゃん」
「ええ」
「な、何?」
急にこっちに二人が来て抱きついて来る。
「リン君は私達とのキスは嫌ですか?」
「い、嫌じゃないよ……?」
「リンは私達じゃドキドキしない?」
「す、するけど……」
「じゃあ、いいわね?」
「今まで通りしましょう」
「わ、わかった」
可愛い二人に上目遣いで身体を預けておねだりされるとどうしようもない。
「あ、調ちゃんは奴隷さんなんですからリン君を呼び捨てにするのはどうかと思います」
「いいじゃない。駄目なの? 私がこれだけリンに寄ってこうと努力しているんだから、少しぐらい……いいよね?」
「うん、まあいいよ。呼びたいように呼んで」
「むぅ……」
こっちはどうにかなったかな。問題はティナか。
「えっと、ティナが嫌なら別にいいよ? その、出来たら仲良くなれた方が嬉しいけど……」
「わかりました。その、私もやります……」
「仲間外れは嫌だもんね」
「そんな事は……あります」
「あるんだ。可愛いね」
「~~」
ティナが真っ赤になった。とりあえずこれで生活面の議題は終わり?
「で、ですが、流石にトイレとかは、私達がします」
「そうね」
「私はリン君にしてもらっても……」
「駄目よ。変な趣味に目覚めてるんじゃない」
「あうっ」
「それじゃあ、馬鹿は置いておいて次の議題に行くわよ。次の議題はこれ」
調がユエの頭を叩いてから取り出したのはスキルカード。それが二枚。
「私は一枚です」
「僕も一枚かな」
「私は持っていません」
「だろうね。それで、それがどうしたの?」
「いや、リン。私達は奴隷。私達の物はリンの物なの。だから、リンが決めないといけないよ?」
「ん~僕としては奴隷から開放するつもりだから」
「つまり、私達を孕ませる訳ね」
「うっ……そうなるね。もちろん責任は取るよ。僕のお嫁さんになって欲しい。だから、今から妻として振舞ってくれていいから」
「リン君……」
「わかりました。夫として支えさせて頂きますね」
「仕方ないわね。なんだか凄く不安だけどまあいいか。けれどこれだけは覚えていてよ。過ぎた優しさは毒にしかならないから。味方には優しく、敵には容赦なく徹底的に潰す。それが我が家の家訓。リンもこれを見習うといいわ。そうじゃないと、リンの大切な人が傷つくわよ」
確かにその通りかも知れない。僕が見逃した人達がまた悪さをすればその分不幸な人が増える。それに復讐に来るかも知れない。
「ですが、更生する方もおられます。それが一概に正しいとは言えません」
「そうよね。だからしっかりと見極めて取り込む物は取り込むといいって言ってたわ」
「そうだね」
「どちらにしろ、それの判断は私達の夫でリーダーであるリン君がするべきです。大丈夫、私がリン君を守ります。リン君は安心して思うようにしてください」
「そうよね。私達が何を言おうと最終的な判断はリンが決めるんだし」
「そうですね」
確かに僕が決める事だね。僕は彼女達を守る夫であるべきだ。戦わせている訳だけど、せめて守りくらいはしっかりしないと。
「じゃあ、このスキルカードは僕が預かるね」
「はい」
「大丈夫よ」
「お任せ致します」
「という訳で、一枚ずつ調とティナの好きにしていいよ」
「「え?」」
「僕達は一枚ずつ使って居るからね。なので残り二枚は切り札として置いておこうと思う」
「ワイルドカード?」
「うん。もしもの時の緊急手段」
「確かにその方がいいわね。でも本当にいいの? 駄目だって言っても返さないけど」
「あの、私なんかが貰ってもよろしいのでしょうか……」
「いいからいいから。さっさと使っちゃえ」
調は凄く嬉しそうに笑って、ティナはすまなさそうにしている。
「そうですよ」
「それにティナは回復役なんだから、僕らの生命線だよ。強化するのは当たり前だよ」
「わかりました。ありがとうございます」
お礼を言った後、テーブルにスキルカードを置いて悩み出すティナ。それに比べて調は……物凄く悪い笑みをしながら俯いていた。
「し、調?」
「調ちゃん? 何を取る気……なんですか?」
「これよ!」
調が書いた文字が光り輝くと、膨大な熱が生まれて調の身体を炎が包み込んで燃やしていく。
「ちょっ!?」
「だ、大丈夫なのですか!」
「し、調ちゃん……?」
炎は神聖な気配を醸し出し、調の身体が完全に無くなって小さな白い炎となった。それから急に膨張して元の姿へと戻った。
「し、調……?」
「よ、良かったです。シラベちゃんが無事で……」
「な、ななななんて事を……真似するなんて!」
「ふふふ、ユエと同じく人間を止めてやったわ!」
「「えぇぇ……」」
「ぐっ、しかも天敵ですよ……オノレ」
「説明しろぉ~~!」
「手に入れたスキルは聖なる生ける炎。私の身体は炎で出来ている。血潮は酸素で心は灼熱の剛火。幾たび――」
「ストップ! それはまずいからストップ!!」
下手したら固有結界が展開されちゃうよ! アレンジしてるけど、より凶悪なのが!
「ちっ。まあ簡単に言えば浄化の炎を使う炎の化身になっただけよ。別にリンの為に人間を辞めた訳じゃないんだから気にしないでよね」
「調……」
「リン君、騙されちゃ駄目です。90%は自分の欲望の為です」
「バラサナイデヨ。男の人ってツンデレが好きなんでしょ?」
「リアルにやったら面倒なだけですよ」
「それもそうね。やる方もやられる方も面倒だしね」
「でも、生ける炎って邪悪側じゃなかったですか?」
「だから聖なるをつけてみた。ユエに対抗する為にね」
「ずるいです!」
「真祖の血族に言われたくないわ。不死性を手に入れようと思ったらこれぐらいしか思いつかなかったんだから」
「天敵です。天敵が居ますよリン君!」
「はいはい、仲良くするんだよ」
「「はーい」」
注意したらあっさりと返事した。元から友達なだけあって仲はいいみたいだ。
「ティナは馬鹿な事しないでね?」
「え? も、もちろんです」
「何書こうとしていた!」
ティナが慌てて消したのでわからなかったが、とんでもない事を書こうとしていたかも知れない。
「天使化と書こうとしていました……」
「お願いだから人間で居てね?」
「わ、わかりました。そうですね、神聖魔法にしておきますね」
「こっちも天敵ですよ!」
「ふふふ」
「やっぱり封印魔法にしておきます。この二人を封印しないといけないかも知れませんから」
「「そんなっ!?」」
「それがいいね」
ティナは封印魔法と書いて、そのスキルを習得した。これでストッパーが出来た。僕が居ない所で暴走したら止める人が居なかった所だし。
「さて、話し合いが終わった所でご飯を食べて、お母さん達と話し合いをしようか。人の割り当てとかも決めないといけないし」
「了解」
「わかりました」
「では、向かいましょう」
食堂へと向かい朝食を食べる。食堂は時間がだいぶずれていたので人がおらず静かに食べられた。それからお母さんの部屋に行く。
「お母さん、何か――」
「リン? リンがする事はもうないわ。道も作ったし、食料生産の方も外に森を開いて大規模な野菜生産プラントを作成したから」
「え!?」
「昨日のうちに食料問題がかなり切迫しているのがわかったから、徹夜でやったわ。防衛にシルバーウルフ達を借りているけど、いいわよね」
「うん、それはいいけど」
「ああ、仕事があったわ。アイテムボックスを作って収穫した野菜を積み込んで。それを作った道で運ばせるから。馬車もいっぱいあるから輸送は問題ないわね。それとティナ」
「はい、なんでしょうか?」
「商人になれそうな人を探して来て頂戴。それと戦力になりそうな人。獣人でもいいから」
「わかりました」
「そういう訳でティナを借りるから、アイテムボックスを作ったら三人で遊ぶなり好きになさい。こっちは大人でやっとくから」
「好きにしていいの? 何かを作ったりしても」
「ええ、いいわよ。何かあれば言ってね」
「わかった。それじゃあ、早く休んでね」
「ええ」
僕達はティナを置いて廊下に出る。
「いいの?」
「うん」
「リン君……」
「僕がお父さん達に何時までも子供じゃないんだって証明してみせようと思う」
「面白そうね」
「何をしますか?」
「列車を作りたいと思います!」
「無理。原理なんてわからないわ」
「大丈夫。模型で構造はある程度わかるから」
日本の玩具は精巧に作られている。動力とレールを用意すれば走るぐらいに。列車でなくてもモドキを作ればいいんだ。
「加工はどうするの?」
「お母さんのお陰で精霊魔法が強くなってるから、精霊さんに手伝って貰う」
「私達は何をすればいいのですか?」
「まずは城の地下に基地を作ろうと思う」
「秘密基地……」
「いいですね! やりましょう!」
「そうね。頑張って行くわよ」
まずは基地作りからだね。精霊さん達に協力して貰えばすぐだよ。アリス達にも手伝って貰うか。あ、お父さんにお城を改造する許可を貰わないと。流石に無断で改造したら駄目だと思うからね。まあ、あっさりと許可をくれるだろうと思うけどね。




