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パラベラム  作者: BULLET
第2章 王国、帝国、新国家編
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第10話 グリュック始動と新参者

連続投稿2話目!

建国を宣言して数日。

特に変化もない日々を過ごしていた。変化と言ったらリリィが俺の事を『おにいちゃん』と呼ぶ様になったくらいだ。

俺はこれからの国家運営に関わる雑務をこなしていた。

具体的には人間による戦力の補強である。


「奴隷や孤児の買い取りおよび引取りはどうなっている?」


「すでに奴隷60名、孤児40名、計100名が本島に向け移送を開始しております」


「同盟に関する使者は?」


「王国にすでに向かわせております。到着は1週間ほど後かと」


「では、分島だが…何かめぼしい物は見つかったか?」


「そのことですが…」


「なんだ?何かあったのか?」


ダンジョン(地下型迷宮)が発見されました」


「ダンジョンが?」


ダンジョンとは、洞窟や遺跡などに魔力がたまり、コアが出現、迷宮化する現象及び迷宮化した物のことである。


「まだ探索はしておりませんが、相当深いものと思われます」


「それは…冒険者ギルドを誘致することが出来るだろうな…今は置いておこう」


「畏まりました」


プルル

と、一区切りついたところでPDAに着信が入った。


「ん?リリィあたりか?」


そう当たりを付けて通話する。

実はすでに連絡用としてみんなにPDAを通話およびメール機能のみを持たせたものを配布していたのだ。

因みにマリ、リナ、リリィの3人には|アメリカ陸軍特殊部隊軍グリーンベレー式の訓練を1から行ってもらっている。語学講習などは省いているが、まぁ、1週間で終わるだろう。

…一応海兵隊の新兵訓練プログラムの方が馴染みがあったのだが、パラべラムに止められたのでまだ楽なこちらにした。

なぜ止められたのかは言うまでもないが、『ハートマン先任軍曹』とだけ言っておこう。

因みに軍人の募集を掛けるつもりだが、そちらは海兵隊の新兵訓練プログラムにすることが決定している。


「はいもしも…」


『やぁやぁマサトくん元気し…』


ブチッ


「で、その他状況は?」


「工場及び第1防壁と各軍基地が完成。海軍の地下ドックは50%ほどが完成いたしました」


「地下ドックは入水も行えるようにできたか?」


「そのまま出撃も可能です」


プルル


「…なんだ」


『なんだじゃないよいきなり切るなんてひどいじゃない!』


「うるさいぞロリ神(自称)。今までろくなことなかったんだから当たり前だろう」


『ロリ神(自称)ゆうな!あごめんなさい切らないでくださいお願いします』


「ったっく…で、なんか用か?」


『ええと、マサトくんを地球で殺した奴がいたじゃない?』


「それがどうした?」


言っていることの意味が解らず、思わず聞き返した。


『あれって本当はキャサリンが死んで、マサトくんがその仇を討つって運命だったんだけど、キャサリンが生き残ってマサトくんが死んだことで運命が大幅に湾曲しちゃって…」


「ん?キャシーを助けたのが悪かったって言いたいのか?」


『それよりマサトくんを殺した奴の方が問題で…』


「なにがあった?」


嫌な予感がヒシヒシとしてくるんだが…


『起こるはずのなかった第3次世界大戦が勃発しました』


「それは…まずいんじゃないのか?」


『その結果、全人類の80%が死滅しました』


「おおい!?」


俺がきちんと始末つけなかったことで56億もの人間が死滅したなんて…


『あ、その未来は二人の代償で回避したから大丈夫』


「そうか良かった…ん?二人?」


『生贄となって貰ったけど、きちんと説明、了承済みだから気にしなくても良いよ』


「だが…」


『ま、その娘たちの願いも叶えないといけないけど』


「それが、俺に対する依頼でいいのか?」


『そっちにその娘たちを送るから、あとはよろしく~』


「俺が引き起したんだ、きちんとやってやるさ」


『じゃあよろしくね~!今そこに送るから!あ、そうだ。その娘たち、マサトくんの知ってる人だから!』


「え!?おい!そういう大事なことは早く家ってもう切れてる!」


その瞬間、部屋にまぶしいほどの光が満たされた…その光が収まると、そこには二人の女性が立っていた。

二人とも身長は160前後。片方は茶髪のショートで活発そうな感じの貧乳。もう片方は黒髪ロングで無表情な巨乳…ておい。


「キャシーに…琴音か?」


「隊長!」「兄さん!」


と、キャシーは嬉しそうに、琴音は泣きながら抱き着いてきた。


「隊長、隊長!やっと会えました!」


「兄さん…もう一人にしないでください…」


それからしばらくはされるがままになっていた。

その後、マリ達も訓練を終え合流したところで、経緯を説明してもらった。

そうするとなんとアテナは第3次世界大戦などの話をすっ飛ばして俺に会いたいなら任せろみたいなことを言っていきなり神界に送られ、そこで説明を聞いたみたいだ。

そこからはいろいろなことを話した。あっちでの事やこっちに来てからの事、聖教の事、国を建てたことなどから他愛のない事まで…

それから女性陣の自己紹介へと発展した。


「マリよ。リナの姉で人狼族の18歳。マサトの妻です」


「リナと言います。マリの妹で人弧族です。16です。マサトさんの妻をやらせていただいています」


「リリィです。エルフの10歳でおにいちゃんの妻です」


「パラべラムと申します。機械天使でご主人様の妻兼付き人をしております」


「キャサリン・アンソニーと言いますです。元第零独立特殊作戦小隊副長にして隊長の貞操を奪いましたです」


「柊 琴音…こっちだとコトネ・ヒイラギか…マサト・ヒイラギの義妹です…兄さん…なんか今聞き逃せない単語がいくつか有ったのですが」


そう言って琴音とキャシーが睨む…なぜだろう…敵大隊に囲まれた時より冷や汗が出るんだけど…


「う、うん?なにが?」


「妻が4人ってどういったことなのか…じっくり…聞かせてください」


琴音とキャシーへの説明に数時間かかったがなんとか説明しきった。




























「まぁ、あまり気にしても仕方ないよコトネ。隊長って天然のすけこましだから」


「100歩譲って…襲われたことは仕方がない…でも…妻が4人なんて許せない…絶対に」


「いや…じゃあどうしたら認めてくれんだよ」


「どうしてもというなら…私も…妻にしてください」


「は…え?へ?」


…うん、今のは多分あれだな、耳が詰まってるんだ。そうに違いない。


「私も…妻にしてください」


…聞き間違いじゃなかったな。


「いや、なに言ってんのお前…俺たちは兄妹で…」


「義理なので問題無い…そもそも4人もかこっている…説得力は皆無…」


「う…」


それを言われると言い返せないのが辛いな…


「はい!私も立候補しますです!」


「キャシーまで…」


俺は助けるような眼で妻たちを見る…が、マリ、リナ、リリィの顔には「がんばれ!」と書いてあるし、パラべラムに至ってはこちらをじっと見て


(ご主人様、今こそ甲斐性を見せるべきです)


と目で語っていた。


確かにキャシーも琴音も俺に気があるのは知っていた。俺も好きだった。でも、いつ死ぬかわからない俺と添い遂げていいものか悩んだ。それに、二人のうち一人を選ぶなんてできなかった。

ならば、今はどうか?ハーレムも当たり前の子の世界、俺や妻たちが殺されることはほぼ皆無。それならばいいのではないか?


(結局、勇気が無かっただけだったんだな…)


そう思うことによってマサトは気が楽になった気がした。そして意を決して一言言い放った。


「キャシー、琴音。俺は欲深い人間だ…これからも妻たちが増えたりしたりするだろう。そんな俺の…妻になってはくれないか?」


「ふふ、隊長は女好きですからね。でも、そんなところも好きなんですよ?」


「奥さんが増えるのは諦める…けど、きちんと愛してね?兄さん」


「ああ、もちろんだ!これから、よろしく頼む」


『はい、マー君「兄さん」』


「ま、マー君?」


「もう、隊長じゃありませんですからね!それとも旦那様の方がいいですか?」


「マー君でお願いします…」


「それじゃ、みなさん、よろしくお願いしますです」


「…お願いします」


「それじゃあ、今日はみんなで休んで、明日から琴音たちにも訓練に参加してもらおう」


「訓練…?」


「言ったろ?この国は軍事国家。俺の家族は強制的に軍属になるからな。せめて、自分の身を守るくらいは出来てもらわんと困る」


「マー君…その訓練てもしかして…」


「キャシー、安心してください。海兵隊式は全力で止めましたから」


「まぁ、そうですよね。流石にね」


「代わりに|アメリカ陸軍特殊部隊軍グリーンベレー式の訓練になりましたから頑張って新兵に戻って頑張ってください」


「え゛あれやるの…」


キャシーがこの世の終わりの様な顔になっている。


「我慢してください。親衛隊ならこれくらいして貰わないと。ほかの募集する軍人たちは全員海兵隊式なのですから楽勝でしょう」


「あれが楽勝って…マサトの世界は地獄か何かなの…」


今日経験してきたばかりのマリ達は驚いたようにつぶやいた。


「ん~?慣れた隊員たちはお前らのやってる3倍はやるし、俺だってあっちでは100㎏背負って30㎞走ったりしてたぞ?」


「マー君…あなたや零独の隊員を平均に見ないでください…」


そんなことを話していると腹が空いてきたので夕食を食べ、就寝した。

その間あったことと言えばキャシーと琴音が部屋に来て一緒に寝たくらいだ。

キャシーは一般的な欧米人の通りに激しかったことと、琴音の無表情が崩れてその顔が引き金でハッスルしまくったとだけ言っておく。


ステータス

NAME キャサリン・アンソニー

LV 700

種族 天界人

HP 50000/50000

MP 30000/30000

STR 2500

VIT 4000

AGI 3000

INT 700

MND 800

DEX 900


スキル

射撃Ⅴ

CQCⅤ

刀術Ⅴ

操車Ⅴ

盾術Ⅴ

不老


加護

マサトの加護


ステータス

NAME コトネ・ヒイラギ(柊 琴音)

LV 200

種族 天界人

HP 2000/2000

MP 1000000/1000000

STR 1000

VIT 2000

AGI 1500

INT 1000

MND 1000

DEX 900


スキル

CQCⅤ

回復魔法Ⅴ

不老


加護

マサトの加護



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