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パラベラム  作者: BULLET
第2章 王国、帝国、新国家編
10/11

第9話 建国

いつも以上に拙いところがあると思いますが…

生暖かく見てやってください。


連続投稿1話目!

転生して6日目の朝、目が覚めた俺はなぜか服を着ていないことに気づいた。

ベットの上にはマリ達4人が寝ている…裸で。

そして昨日の事を思い出し自責の念に駆られていた。


「またやっちまった…」


なぜ、マサトがそう思っているのか?それはひとえに性欲(・・)の一言で説明できるだろう。

マサトは人一倍、性欲が強い(・・・・・)。なぜかいつもの様に襲われるのだが、最後に意識を保っているのはいつもマサトなのだ。

そして何より、テクニックのレベルが高い。高すぎてすぐに果ててしまうのだ。

その上この世界では可笑しなほどの加護がついてしまっている。


最高神の加護

最高神アテナの加護。さまざまな能力を上昇させる。

効果 魅了 精力上昇(人数×MND) カリスマ 不老化


この魅了の影響もあって襲われたのだろうが、何よりまずいのは『精力上昇(人数×MND)』だ。

精力はMNDの値で決まる。俺の値は一般的な人の10倍以上。つまり、1人で10人を相手できるのだ…が、それに人数を掛けた値となってしまっている。

4× 5000。ひとりひとりを満足させてもまだあまるほどの値だ。


『じー…』


とくよくよ考えてたら視線に気づき、横を見ると、みんなが起きていることに気が付いた。


「えっと、おはよう?」


『おはよう「ございます」』


「マサトって…凄かったのね」


「ご主人様はあっちにいた頃からこうでしたが、ここまでとは思いませんでした」


「パパ凄かったぁ…」


「襲ったはずなのに最後は手玉に取られてしまいました…」


四者四様の反応をしてすり寄ってきた。


「はぁ~…ほらおいで」


「じゃあマサト、あたしから!…チュッ…んっっ…」


マリから唇を重ね、しばらく続けると今度はリナを抱き寄せ唇を奪う。


「んんっ…マサトさん…チュッ…ぱぁ」


「パパぁ…チュッ…パ…んっ」


「チュッ…んんっ…ご主人様…」


皆で余韻をしっかりと楽しんだ後で着替えて朝飯を食いに行く。

…期待していた『お楽しみでしたね』は言われなかったな。























「で、どうすんの?」


「どうするとは?」


「今後の事に決まってるじゃない」


そういきなり切りだしてきたのは、やはりというかマリだった。


「今後…とは?」


とりあえず分かってはいるが俺はとぼけた。


「いや、だから…ね?正式にマサトの女になったし、このまま宿暮らしっていうのもと思って…」


「宿にご迷惑もかけられませんしね」


リナも乗っかってきた。


「いや、だが良いのか?俺で…これから十中八九戦争しないといけないんだが…」


『もちろん』


リリィとパラべラムも声をそろえて言う。


「それに、半分私たちのためなんでしょ?だったら協力するにきまってるじゃない」


「それとも…私たちでは足手まとい…ですか?」


「いや、そんなことは無いが…」


「私はパパについていくもん」


「今更戦争程度ですね」


八つの瞳が俺を見つめる。その眼には恐怖も恐れも無かった。


「…はぁ、わかったよ。パラべラム、島の開発状況はどうなってる?」


「昨日の時点で、居城および軍本部となる建物の建築は完了。第2防壁も完成し、現在は陸軍基地、空軍基地、海軍基地及び各軍の兵器庫、地下ドックの建造中です。

本島と分島間の橋も完成し、行き来が可能となっております。工場と分島港はしばらく掛るかと」


「了解だ。じゃあ今日から移動しても大丈夫だな」


「すでに生活できるように家具等もそろっております」


「あ、あのぅ…」


俺がパラべラムから報告を聞いていると、リナがおずおずと手を挙げた。


「ん?どうかした?」


「さっきから何の話をしているんですか?」


「あー、言って無かったっけ…いや、ちょうどいい無人島見つけたから拠点を構築してたんだよ」


「え、そうなの?」


「ああ、言って無かったのは悪かったけど、今日からそっちに移るから」


「わ、分かったけど…船はどうするの?それに王都から港のある街までは数日かかるわよ?」


「足はこっちで用意してるし、今日中に着くから大丈夫だよ」





















マリとリリィがポカーンと口を開けて驚いている。


「なんでこんなところに来るのかとも思ったけど、こんなものがあったなんて…」


「姉さん、あった(・・・)のではなく出した(・・・)が正解だと思いますよ」


「リナ…あんたあんまり驚かないのね」


「もうマサトさんだからと思っていますから」


「ほぇー、凄ーい」


今いるのは昨日F-35で離陸した場所だが、今日は人数が多いのでMV-22Bオスプレイを出している。

MV-22BオスプレイはF-35とおなじVHOL機だが、輸送機なので5人で乗っても無駄がありすぎると思うが、すでに改造を済ませ、操縦席の他に後ろをリクライニングシートにしてある。さながら旅客機のファーストクラスの様な座席が9つ備え付けてある。


それからみんな乗り込み、離陸するが、今度はあまり速度が必要ではないので1時間ほどで到着した。

そこで見たのは地上3階、地下2階の居城だった。1階には陸海空軍各軍の将校の執務室があり、2階には親衛隊執務室、総統執務室、教練部隊執務室がある。3階は居城となっていて、地下1階は参謀本部、地下2階は兵器及び武器弾薬の製造工場となっている。

司令本部から半径5㎞の位置に第2防壁、その外側には堀が掘られ水が張っており橋が架けられている。

第2防壁の外側に陸軍基地、空軍基地を作っており、島を囲むように海軍のドックや港が整備され始めている。

その外側、陸地から1㎞のところに第1防壁が建造中である。


この光景に驚いている3人を総統執務室に引っ張っていく。着いてしばらくはみな無言でいたが、やっと話し始めた。


「…俺は、国を作ろうと思っている」


「まぁ、これを見せられたら分かるわよね」


「国と言ってもどんな国なんですか?」


「軍を、軍事を中心とした国家にしようと思っている」


「それは…帝国主義の国家…と言うことですか?」


「いいや、他国を侵略することはまずない。俺は武力は弱き民のために使われるべきと考えている。侵攻されれば敵を完膚なきまでに叩きのめすが、侵略する気は毛頭ない。

だからこそ、俺は他国と同盟を結びたいと思っている。まずは王国、小国群、そして帝国とその上で、同盟国が危機に晒されるのであれば武力介入をいとわない国。それが俺の目指す国家だ」


「国を作るのには賛成です。いくらマサトさんでも国と戦うのに単身では危ないですから。でも、帝国とはどうやって決着を着けるのですか?このままの国作りではこちらから戦争を仕掛けることは出来ないですよね?」


「どうするの?」


「2つ方法はある。

1つ目は神敵を語って帝国の上層部と聖教の上層部を煽る。どうやら亜人差別主義は一般市民や一兵士たちには浸透していないみたいだからな。

2つ目に王国と同盟を結んでから同盟国に侵攻したとして逆侵攻を掛ける。」


「おそらく1つ目が一番効果的だと思います」


「まぁ、それは追々考えていけばいい。それよりパラべラム。いったん全軍の作業を中断させて司令本部前に集めてくれ」


「10分後に集まるように召集を掛けます」























~10分後~


今、俺の眼下には陸海空軍のアンドロイド(と言っても感情も表情もあるので人間と然程変わらないが)達、総勢3000人(昨日帰るときにワイバーンの群れやブラックウルフと遭遇。狩りまくった結果5000人分の龍糸が取れたのでパラべラムに人員の増加を頼んでおいた)が直立不動で並ぶ姿は圧巻としか言いようがない。

そして俺の側には正式に妻となったマリ、リナ、リリィ、そしてパラべラムが立っている。


「よく集まってくれた!われらが精強なる兵士諸君!今日この時を以て君たちはただの兵士ではなくなる!君たちは精強、そして弱者の砦となる!君たちは国防の要であり家族となる。

君たちの守るべきものはここだ!ここを守るべく、身を削り、魂を削り、その先にある真なる幸福を手に取ろうではないか!」


『ううぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!』


「今ここに、『軍事国家 グリュック』の建国を宣言する!」


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