その後のその後
今日はこれの前にもう一本最後の後日談を公開しています。
後日談のさらにその後の総括。
ルーダ・フェリ
ナルの弟子としてパレニーの庵で働く。主に雑用担当。
毎日ナルに厳しい指導をされているおかげで、本人無自覚にメキメキ実力を伸ばしている。ただその実力を発揮する場面がない。
三英雄となってから一度だけジスターデ国に行ったら、使用人をしていた屋敷の元主人にものすごい勢いで戻ってくるよう懇願されて逃げたした経緯がある。以後、怖いからジスターデには行っていない。
女性恐怖症と言いつつも、ナルやエリスと甘味処に行くことが多い。常連の甘味処の女性客と女子トークもこなす。
後に年上の女性とめでたく結婚するも、僅か一年で離婚。理由は性格の不一致と言っていたが、ナルみたいな強烈な個性に触れすぎて一般人とはうまくいかなかったのではと噂されている。
二度目の結婚も三年で終結。子どもも授からなかった。
三度目はもうやだと閉じこもり、ナルが産んだ子に魔導技術のすべてを叩き込むことを後年の楽しみとした。
シック・トライガルト
世俗から離れ、エリスと共に気ままなトレジャーハンター生活。
騎士よりも性に合っていたのか、乞われても騎士に戻ることはなかった。たまに遊びに行く程度。
エリスとは別れたりくっついたりを繰り返して、結局生涯共に生きた。が、やはり結婚だけはしなかった。
トレジャーハンターの稼ぎは実家に定期的に送っていた。ただし実家には数える程度しか帰省はしなかった。恐らくエリスを紹介できないから帰ってもしょうがないと考えていたと思われる。
オロと違って後になってから隠し子問題が浮上したりしなかったのは、付き合ってきた女性と円満に別れてきたからだろう。その点だけはエリスに感心された。
珠葵羽
妥当トウナを目標に掲げ、日々修行に明け暮れた。
さっさと嫁に行けとうるさいトウナとケンカをしつつも、寄ってくる男を片っ端から蹴散らしているトウナとのケンカは絶えない。嫁取り大会がただの武闘大会になってからはさらに結婚から遠ざかった。
見兼ねたオロの紹介で見合いをし、トントン拍子に話が進んで無事に祝言を挙げた。初めはオロの紹介ということでかなり警戒していたが、拍子抜けするくらい普通というか良物件だった模様。ちなみに嫁に行ったのではなく、婿を取った。
トウナ夫妻から遅れること5年、男児を授かる。妥当トウナの子を掲げて桜華二槍流を叩き込んだ。が、子ども同士の仲は極めて良好だった。
母になってからもトウナとはおとなげなくケンカをし続けた。その度にそれぞれの伴侶、さらには子どもからも窘められたが、お互いに反省はしなかった。
ちなみに、ヤマトでは名前に植物の名が付くのは、高貴な血筋の者だけである。シュキハの場合は『葵』。
エリス
気ままなトレジャーハンター生活を続けながら、ヨーヒに絡んだり、オルフェに絡まれたり、ティッケと遊びまわったり、ルーダと甘味処巡りしたり、人生をエンジョイしまくった。
シックとの仲は進展したり後退したり、いろいろと紆余曲折ありながらも最期の時まで共にいた。恋人関係になることはなかったが、関係は持った。
自分が名を大っぴらに出せないためとは言え、シックの名が有名になっていくことは大層気に入らなかった。それが原因でよくケンカをした。周りからはただじゃれているようにしか見えなかったが。
根源の解読者と呼ばれる魔導理論の祖が遺したとされる遺跡の調査が、トレジャーハンター人生の中で最もでかい山だったと後に語る。
ファー・ナルディンシーニ(ナル)
魔導学校に入学しようとしていたルーダを誘拐して、無理やり弟子にした。
泣くルーダを厳しく指導するのが楽しくて仕方がない。やり過ぎてちょっとシャレにならないくらい実力がついてしまったルーダに若干引いているのは本人だけの秘密。
相変わらず師匠のお使いで全国行脚をしている。たまにルーダを強制連行する。
ルーダを連行して魔導学校へ行く途中に元カレに出会い、盛大に勘違いした元カレのやけくそのプロポーズを受けて結婚。ただし元カレは師匠に嫌われて(特に理由はないが嫌いらしい)いるため、庵を出て新居に移った。
2男1女をもうけ、二度の結婚に失敗したルーダに慰めるフリをしてシッターを押し付けることに成功した。
桃那
迂闊キングの名は伊達ではない数々の伝説を残した男。
無事にアザトと祝言を挙げて傭兵稼業から足を洗ったが、それでは食っていけないので仕方なく国に士官して武王(ヤマトの統治者)の直護衛を(嫌々)務め上げた。
傭兵稼業から足を洗ってしばらくはオロとの交流も途絶えていた。彼が所帯を持ってからは交流も復活した。
一人息子とシュキハの息子を勝負させようと試みたものの、普通に2人が仲良くなってしまい断念。しょうがないから死ぬまでシュキハとガチでケンカし続けた。
桜雛の直系の子孫ということで、桜に近い『桃』の字を名に持っている。
パレニー・ラキッシュ
数えきれないほどの悪行、善行を積み重ね伝説になった。
手始めに魔導学校のある街ファーニ・エモに無害な召喚獣を放逐してファンシーな都市にしくさったことを皮切りに、マナチップ製造技術を高値で売りさばいて世界にマナチップ革命と呼ばれる事件を起こしたり、児童向け魔導入門書を出版したと思ったら一流魔導士でも目を回しそうな難易度マックスの完全理論武装だったり、怒涛の勢いで発表した論文がすべて暗号で書かれていたり、ナルの旦那を無理やり宮廷魔導師に推薦したり、数え上げたらキリがない。
最終的に謎の予言を残して表舞台から姿を消した。どこへ消えたのか一切不明。
オルフェ・ニル・レヴェンジェル
押しかけ女房よろしくパレニーの庵に住み着き、二度目の人生をこれでもかというくらい謳歌しまくった。
男漁り女漁りに精を出しながらも、定期的にパレニーと共謀していろんな事件を起こした。表舞台に名前が出ないのをいいことに遊びまくった結果、オルフェが起こした事件もパレニー主犯の事件として扱われることになったのは一部の人間しか知らない。
ちなみに、姓のレヴェンジェルは復讐者という意味を持つ。面白可笑しく過ごしながらも太陽神をぶっ殺したいという感情は、その姓と共に捨て去ることはなかった模様。
後にパレニーと共にどこかへ消え去った。
ティッケ
16になったときに正式に賢者となった。
戦争終結後に母親の元へ一時帰るも、すぐにパレニーの庵へと戻ってきた。庵にあふれかえっている魔導書の魅力には勝てなかった。
寝食惜しんで魔導書を読みふけっていたと思ったら、なぜか突然誰にもなんの相談もなく魔導学校に入学。が、わずかに半年という短さで自主退学。
その後パレニーに断わってテンテと共に世界を旅してまわった。
烏芦
トウナと行動を共にしなくなってから弟の粛清や父親の追放、金と名声に群がる親戚筋を容赦なく始末したという噂。
身辺整理が終わり女遊びにも飽きたころに、ようやく結婚して落ち着いた。
父親となってからはまともな父性に目覚めたのか、トウナも妹のアザトも引くくらいに子煩悩になった――なんてことはなく。トウナに夫婦間で会話成立しているのかと本気で心配されるほど淡白な関係は継続された。が、なぜか子供には慕われた父親になったことだけは納得できないとトウナが頭を抱えていた。
名に持つ植物は『芦』。ちなみに嫁の名は陽夜で、特に植物の名は持たない。
麻兎
なかなか想いを告げてくれないトウナに焦れて逆告白。逆ギレしたトウナに勢いでプロポーズされて恋人を経ずに夫婦となった。
父親に似ずに賢く育った息子に非常に満足げ。
名前に『麻』を持つ。
ヨーヒ・クレリアス
帝国が周辺諸国に分割統治されたのを見届けた後、現役を引退。
時折訪ねてくるエリスのわがままに付き合ったり、頻度こそ少ないもののふらっとやってくるシックと飲み交わしたりしながら余生を過ごした。
テンテ
いついかなるときも元気いっぱい。
仕事はほどほどにこなしつつ、ティッケとの諸国漫遊を楽しんだり、まったり庵でくつろいだり、召喚獣ライフを満喫。
ほぼ一年をかけてやっとこさ完結しました。
長々とお付き合いありがとうございました。




