ずっとそばにいて・・・
私、あかりは幼馴染の亮のことが好き。
でも中学校生活も残り半年なのに、未だこの思いは伝えていない。
亮は高校、どこに行くのかな?
私と同じ明良高校だといいな……。
あと半年……。
その期間は長くて短いんだろうな。
「え……?俺の志望校?」
学校からの帰り道、私はさりげなく聞いた。
「亮はどこの高校いくの?」って。
うーん……とちょっと考えるように間をおいている亮。
明良だよね?
亮だって幼馴染の私と一緒の学校に行ってる方が楽じゃない?
それに、離れ離れになんかなりたくない。
それを思っただけで、胸が苦しくなっちゃうよ……。
空気が震える。
「俺は晴功高校にすると思う。あそこ、サッカー強いしさ。」
心臓の音が聞こえそうなくらい高く鳴った……。
時間が一瞬、いや長い間止まったように感じた。
晴功……?
そっか、亮はサッカー好きだもんね。
小学校のときからずっとやっててて、俺は世界一のストライカーになるんだって言ってた。
……でも、そんなのただの夢だと思ってた。
『 夢 』
「たださぁ、一般入試ちょっときついんだよな。」
「へー、そうなんだ。」
「だからさぁ、あかり。応援してくれるよな?」
『 応援 』
なにそれ……。
好きな人と離れるのを応援……するの?
「あかりー?」
私の顔をのぞきこむ亮。
その表情は疑いのないような……あどけないもので。
「やだ。」
「え?」
「応援なんかしないから。」
「お、おい。何言ってんだ、あかり?」
今にも崩れそうな表情に変えて訊ねる亮に、
私は止まらなかった。
「私は……好きなのに!応援なんかしたくない!離れたくない……」
泣いた。
私はずっと泣いてた。
一気に泣いた。
亮が見てる。
恥ずかしいけど、どんどんあふれ出す気持ちが止められなかった。
「あかり。」
ふと呼ばれた名前が私のものだと気づいた。
あかりって亮が呼んでる。
鼻にかかる声で返事をした。
「何?」
「おまえさー、なんで俺が晴功にしたと思ってる?」
唐突に聞かれたことに私は正直驚いた。
だってそれは、
「サッカーが……」
「ちげーよ。」
「おまえと離れて、嫉妬心を確かめてみたかったから。」
一瞬、意味が分からなかった。
そんなことを言われるなんて思ってもみなかった。
でもそれって……
「好き……だよ、あかりのこと。」
その言葉を言ってもらえる日を、
何度望んだことか分からないくらい、亮のことが好きだった。
「ばかぁ……」
「なんでだよ。」
「だって……」
私は泣いた。
それは嬉涙でも悲涙でもなかった。
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